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スピッツ「夜を掛ける」

とにかくメロディが好き。
城ホールのライブ当日、夜を掛けるが聴きたいなぁと話していたら、
一曲目で演奏されて体温が上昇したこともあったなぁ。

メロディ先行で好きになって、歌詞をじっくり読む。

研がない強がり 嘘で塗りかためた部屋
抜け出して見上げた夜空

似てない僕らは 細い糸でつながっている
よくある赤いやつじゃなく
落ち合った場所は 大きな木もざわめき やんで
二人の呼吸の音だけが浸みていく

「僕ら」だけの静かな世界。
恋愛云々ではなく、それよりももっと意味のあるつながり。
なんだか小説みたい。
私がこの曲のPVを撮るなら…と妄想したほど、
スピッツの中では映像が思い浮かんだ曲かな。

壁のラクガキ いつしか止まった時計が
永遠の自由を与える

ここで「ん?」となる。
壁のラクガキに止まった時計。
そして、そこにいるのは「僕ら」だけ。
ここはどこだろう?

夜を駆けていく 今は撃たないで
滅びの定め破って 駆けていく

君と遊ぶ 誰もいない市街地
目と目が合うたび笑う

「撃たないで」「滅びの定め」。
世界観が一気に変わる。
遊んでいる僕らが、あと少しで消えてしまいそうな、
そんな儚い存在に思えてきた。
あぁ、せつない…。