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言語・非言語コミュニケーション x 聴覚・視覚 感情が出やすいのは?

人とのコミュニケーションにおいて、
私たちは「言語」と「非言語」を用いて意思疎通をしています。

「言語」は「ことば」、「非言語」は「表情・動き・イントネーション・声色」などの見て取れる、聞いて取れる言語以外の要素を指します。

メラビアンの法則は有名ですが、人は、相手が矛盾したメッセージを発した場合、例えば、言葉の意味内容と、話すテンポやしぐさが一致しない場合、人は、言語情報よりも非言語情報を優先的に信用するという実験・証明です。

暗い表情で「うれしいです」と言っているのを見て、本当はうれしくないのかな?と感じる人が多いでしょう。

私たちは、普段のコミュニケーションにおいて、相手の感情に関わる情報を主に非言語要素から汲み取り理解しようとしているといえるでしょう。

しかし、近年、SNSを始めとするツールの普及もあって、視覚情報優位のコミュニケーションの中にいます。

動画では話している言葉をテロップで流して、目で追わせる物が多く、そうすると、一生懸命目で文字を追うため、話している人の表情や非言語情報を観る量が格段に少なくなっていると推測されます。

もう一つの聴覚は、どうだろう。
写真や動画、見栄えを競う、視覚偏重の世界において、聴覚情報は比較的重要視されていない風潮ではなかろうか。

かつては、電話・ラジオで、人の話を耳で聞く、聴覚でコミュニケーションをとることが多かった。

近年、SNS疲れしている人の間で、ラジオが再燃しているそうだが、
こうした、人とのコミュニケーションにおける聴覚と非言語との関係があるのではないかと
私は感じている。

人とコミュニケーションを取る際、言っている内容を理解しようとすることはもちろん大切であるが、それ以上に、相手の気持ち(主に感情)を理解しようとすることも重要であることは、誰もが感じていると思う。

しかしながら、普段のコミュニケーションを省みると、いかに非言語情報に対して杜撰な態度を取ってきたかを反省させられる。

相手の非言語要素に意識を向け、観て・聴いて、相手の気持ちをキャッチするようにしていけば、言葉の裏側に潜んでいる、本当の気持ちや、本当は言いたいことに近付けるかもしれない。

また、自分の発信している非言語要素がどのような情報を相手に与えていることになるのかを認識し、その場・相手に相応しいものに変化させられるかどうか。

これも、コミュニケーション・スキルの1つだ。
でも一朝一夕にはできないもの。

嗚呼。これも、日々、トレーニング。

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