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怠惰のすゝめ

日本人の皆様。というか関東にお住まいの皆様。


常に全力で生きないといけないと思っていませんか?

100%の力で頑張り続けないと無駄な時間が生まれてしまうと思っていませんか?

休日ダラダラしてしまい、後で後悔してたりしませんか?

もっと意識高く毎日を過ごさなければいけなかったと思っていませんか?


いいえ。

そんな単純な話ではありません。

怠惰な時間、というかだらける時間、力を抜く時間、控える時間がないと、最大の成果は出ませんよ。


例えば将棋。

目的は相手の玉を詰ませること。

ですが、

一手一手全部、全力で相手の玉に向かっていく手を指しますか?

それでは勝てません。

時にはわざと駒を捨て、相手に取らせる手。

時には待つ手を指して、相手に手番を渡す。

時には駒損覚悟で大駒を切る。

その中には、一見やる気のないような怠惰な一手も含まれています。特に手待ちとか。

そういう緩急や意図があった上で詰みまで持っていけるのです。


例えばカーリング。

一投一投、ただハウスのど真ん中を狙って投げるわけではないです。

時にはガードストーンを置く。

時にはハウスに石を残さずブランクエンドにする。

時にはダブルテイクアウト。

そもそも先攻は多くの場合、相手に1点取らせますからね。

別に全エンド全力で点を入れて完封勝ちしようなんてことはないんです。

まあ、どのスポーツでもそうですね。


さて、冒頭の話ですが。

一日一日ひたすらゴールだけに向かっていったら、失敗しそうだなと分かるわけです。

将棋で言うなら捨て駒の日。

手待ちの日。

大駒を切る日。

いろいろあってそれが上手くいってゴールにたどり着けるわけです。


これを、毎日全力で突撃してしまったら。

前進したところで相手の駒にすべて取られてしまい、ボロボロになってしまいます。

最大の成果を出したかったら、あらゆる手を生かしてうまく詰みに持っていかなくてはなりません。

捨て駒や手待ちを「怠惰」といって恐れていては、成功できません。

一見「怠惰」に見える手をうまく使えないと。

ボッケ~とネットサーフィンしていたら、いきなり人生のヒントと解決策が見つかっちゃうかもしれません。


ハレの日とケの日という考え方もありますね。

怠惰になること、一見ダメ人間に見える暇な時間を、恐れてはいけません。

だらけてしまった貴方は決してダメ人間ではありません。

その日も、詰みへのヒントになる一日になっています。


今noteを読んでいるあなたへ。

次に読む記事が、あなたの価値観をひっくり返してしまうかも。

さあ、次の記事を検索してごらんなさい。


おやすみ。


追記。

人は大体、1週間あたりに使えるエネルギー量が決まっているのかも。

例えばある人は1週間あたり100のエネルギーを使える。

月~水曜、残業して30ずつ使った。

そうすると木・金で最大10しか使えない。

これでは残業しても疲れて進まないので、帰るしかない。

土日はもうエネルギー0。残ってない。

自分が理想とする配分にしなければならない。

例えば月~金で15ずつ、土日で25とか。

月~金で3ずつ、土50、日35とか。

エネルギー量は人によって違いますから、その許容量を増やすか、うまく配分する。

オーバーワークすると体調が壊れる。

ということです。

おやすみなさい。

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