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今週の音楽(2023/10/01〜10/07)

・先週末に聴いていたスーパーカーなどの音を正統に受け継ぎ、より洗練みを増しつつ今日的に鳴らしているバンド、Acidclank。エレクトロな音の粒子とシューゲイズノイズが拮抗する音像は、やはり捨て難き魅力があります。今週頭には彼らのシングルを、週末にはアルバムを聴いて我が脳内をぶっ飛ばしていました。
・両親が共にミュージシャンという恵まれた環境が、そのまま彼女自身の音楽的才能に直結して優雅に花開いたかのようなMini Treesのデビューアルバム。無駄のないしなやかさと軽やかさを感じさせるソングライティングと彼女の声は、いつまでも聴き続けていたい気持ちにさせてくれます。2021年リリース作ですが、今なお聴き飽きることがない良盤。
・多分有線だと思うのだけれど、よく立ち寄る本屋で定期的にスピーカーから流れてくるのが、Julee Cruiseの「Falling」。イントロの数音が流れてきただけで、すぐさま気分はTwin Peaksモードに。今すぐにでもまとまった時間を確保して『Twin Peaks』を久々に一気観したい感情に駆られている今日この頃です。
・今年の夏のはじめ頃から狂ったように聴き直していたのがBeautiful Southと、そのメイン・ソングライターの1人であるPaul Heaton関係の作品。本国でのセールスと知名度の割に、日本では一般層には浸透せず、かといってインディ層からの支持もさほど…と微妙な立ち位置だった彼らですが、自分はかなり大好きです(1stアルバムは自分内人生の50枚に入ると思う)。何なら口ずさめるくらいに耳に残る美メロと、お下品さとシニシズムがマリアージュした歌詞のバランスがたまらないです(なんて例えだ…)。日本のバンドでいうとサザンとかに近いのかなあ、とか思ったりもするけど違うか。
・藤原ヒロシ氏の今作と『Nothing Much Better To Do』『ユーリ』の3枚は墓場まで持っていきたいアルバムです。今のうちから遺書か何かにに書き記しておくか…。
・Trashcan Sinatrasのギター・ボーカルのジョン・ダグラスのソロアルバム。Trashcan Sinatrasの楽曲はもちろん、自分が大好きなPrefab Spoutの曲「We Let The Stars Go」までカバーされていて感涙。心の奥の奥の奥までじわりと染み込んでいきそうなアコースティック・ギターの一音一音が、秋の夕べを貴重なひとときにしてくれます。

10/01
Acidclank / Hyper Era(2023)

10/02
Mini Trees / Always In Motion(2021)

10/03
Julee Cruise / Floating Into The Night(1989)

10/04
Paul Heaton / The Last King Of Pop(2018)

10/05
藤原ヒロシ / In Dub Conference(1995)

10/06
John Douglas / John Douglas(2023)

10/07
Acidclank / Abduction(2023)

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