中学受験、はじめました

冷やし中華のように。
季節が巡って、何度か巡って、
長男もそういう年齢になった。

長男の小4の終わり、受験生での学年の変わり目である2月から彼は受験勉強を始めた。たぶん、周りの子より遅めのスタートで、ギリギリのスタートとなった。
今、4か月が過ぎようとしている。

長男は、0歳児のときから電車が好きだった。
両親とも乗り物にそんなに興味があるわけではないので、目に入って勝手に好きになったという感じ。
だいたい、小さい男の子は「戦隊モノ派」と「のりもの派」に分かれる。もちろん両方好きな子もいる。虫はかせとかもいる。
幼稚園入園くらいまでは時間もあるから、子どもの興味にあわせて戦隊モノショーに行ったり、のりものを見に行ったり、そんなおでかけをいっぱいする。子どもはますます夢中になる。
ところが、幼稚園に入ったあたりからだんだんと時間もなくなるし、他にも楽しいことがいっぱいできるので、小学校に入学する頃までには他のことに興味がうつってることが多い。
長男は、のりもの派電車組で、初めて大宮のてっぱくに行った時は、視野に収まりきれないほどの電車を見て喜びのあまりパニックを起こしかけた。
絵はそんなに得意ではないけれど、好きな車両だけはパーツまで細かく描けた。パンタグラフは何両目と何両目についてる、とか、そんなことを気にしてがんばって描いた絵が選ばれて飾られたりもした。

周りのお友達が次々と電車から卒業していく中、ずっと好きなままで今に至る。同学年で、長男も含めて3人/約150人 電車好きが残っているとのこと。
現小5では、その電車好き3人組が同じクラスになった。休み時間には集まって電車トークしたり時刻表を書いたりしているらしい。
テレビを見てても鉄が市民権得たなあと実感することも多いが、サッカーやゲームを好きな大多数に比べればまだまだ少数派なのは確かだ。

そんな彼が今思い描く将来の夢は、電車を設計する人。
彼が、中学受験をしたいと言い出した。小3のことだった。
それから1年半くらいの時間をかけて考えて、何度も確かめて、
ゴールできるギリギリのスタート位置から、よーいどんで受験勉強を始めた。

毎日毎日めまぐるしくて、親子共々力つきてバタンと寝てしまうような日々の中でも、心の中を去来する思いとか大事にしたいことを忘れないように、noteに記そうと思い立った。