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4「詩」逃げよう



「正しいこと」がひしめきあって
大きな傷になる

始末に負えないのは
「正しいこと」は
自らが作った傷で
苦しむ人がいることに
気づけない

その「正しいこと」だって
時空が違えば
「正しくないこと」になることにも
気づけない

「正しいこと」に押し潰れそうになったら
潰れる前に逃げよう

たったひとり
深い森の中に立ってみよう

しばらくして

自分の鼓動が聞こえたら
大切な人たちを思い出してみよう

大きく深呼吸して
大切な人たちを守るために
出来ることが何か考えてみよう

自分だけの
「正しいこと」があることに
気づけるに違いない

周りの誰も傷つけない
柔らかくて
温かな
自分だけの

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