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187「詩」破片

鏡を思い切り床に叩きつける
粉々になった破片が
それぞれの角度で空を写している

腹が立った
訳もなく

散らばった破片を
思いつく空間という空間に
思い切り投げる

上手くいかないことばかり

一生懸命考えて
一生懸命にやってきたことを
思いもよらない角度から批判される

ただ傷つけるだけの批判に
何の意味もないはずだ

腹が立った
訳などない

鏡の破片が
刺さるのは自分自身だと知っている
痛みに耐えながら
この痛みに耐えることも
無意味なのだと自分で知っている

それぞれの角度から空を写しながら
破片は
それぞれの空間の中で
憐れむように鈍く光を反射している

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