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93「詩」再会

両手に抱えた夢がこぼれ落ちていた
惜しげもなく夢は一瞬光ると
さらさらと音を奏でながら
風になっていった

この場所で
出会った
時間の流れを
無造作に編み込む

未来は漠然と
あやしい魅力に溢れていた
安酒をコップに注ぎながら
特上の思いを熱く語った仲間たち

集まれば
そのまんまだ

この場所で
この仲間たちと
出会ったのは

人間が人間として
2本の足で大地を踏めるようになる
そのずっとずっと昔から
神さまが
巧妙に編み込んでいたに違いない

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