東京#3
必死にあがいて生きるより
スルーっとすり抜けながら
ユルーっと生きていきたい
いつの間にか「こちら側」で生きている
*
果てしなく巨大な大都会🏙
「あんたのことまでいちいち見てらんないから好きにしな」
放っておいてくれる開放感が東京にはある
この自由のためにみんな高い家賃を払っているんだろうな
「知り合いが居ない」って
なかなかに心地良いものだ
土地絡みの縁からも血縁からも解き放たれて
気持ちのいい自由を謳歌できる
これは「上京者」だけの特権だ
慣れない「血縁者」との暮らしや
話し相手になる友人がいない辛さから
上京して直ぐにうつ病を患った18歳の頃
その頃の「東京」のイメージがどんなだったか
今では漠然とビルを見上げているイメージしかなくすっかり忘れている
かなり個人的に形作られる
其々の「自分の中の東京」のイメージ
それは
なにかに強く憧れる
そんな力を持つ若い人だけに見える幻影のようなものなのかも知れない
*
コロナが終息を迎えた頃
街の彩りやお店はどれだけ残っているだろう
だけど東京はあっという間に再生するだろう
流れるように呆れるくらいあっさりと
風景も人も変わる
そんな街なのだから
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