子猫の声がする
小学校低学年まで「飼育委員」をやっていた
お昼休みも放課後も
たいていうさぎ小屋の「中」にいた
家からリンゴを持ってきては
うさぎと交互にかじったりしていたw
冬になればビニール袋で小屋を覆ったりしている姿をじっと見てくれている人がいた
飼育委員の顧問の先生
名前は忘れてしまったけど若い男の先生だった
いつもうさぎ小屋にいるわたしに話しかけてくれて
「○○は優しいなぁ^^」と言ってくれた
うさぎ小屋は学校の裏庭にあって
すぐ脇は民家の通り道になっている
ある日のこと
いつものようにうさぎ達と遊んでいたら
かすかに子猫の声がした
声のする方に歩いて行く
どうやら学校の隣の道沿いにある場所から声がする
下水の溝に落ちたのかな⁈
耳を澄ましてみる
ここじゃない
「にゃ〜!」と呼んでみる
すると確かに「みゅ〜」と数匹の子猫の声がするのだ
慌てて先生を呼びにいった
👧「先生!猫の声がする!」
👨🦰「いや…聞こえんよ
気のせいやろ もう行こう」
え?と驚いた
だって確かに聞こえる筈なのに…
必死に耳を澄ましてみる
するとどうやら道沿いにある土の中からだ
👧「ほら!ここ!」
掘ろうとしたら先生に止められてこう言われた
👨🦰「○○の家は猫飼えるのか⁈」
👧「お母さんが飼えないって」
👨🦰「ならもう行こう」
大泣きしながら半ば強引に帰された
わたしの中の「何か」が壊れた
𓈒𓏸┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❁𖥧ܾ☼
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