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子供に「大きな声で話しなさい!」と叱るのは時代錯誤です!

キャスター時代、「子供にインタビューするのが得意だね!」と言われていました。自分では得意と思っていたわけではありませんが、そこには成田流のルールがありました。

基本、子供には〈半オープンクエッション(勝手に名づけた)〉が効果的です。
通常大人に使うようなオープンクエッションで、子供に、「キャンプどうだった?」とざっくり聞くと、ほとんどが「楽しかった〜」しか答えません。TVリポーターがよく失敗していますね^^;
では<クローズドクエッション>で「キャンプ楽しかった?」と聞くと、「うん」か「楽しかった」のおうむ返しになることが多いはずです(^^)
子供が答えられないのは、聴く側の大人の聞き方(質問力)の問題です。

そこで、成田ルールでは。「キャンプで何したの?」「キャンプで何が楽しかった?」という聞き方をします。すると子供たちは、最も記憶に残っている”楽しかった”ことを口々に話してくれます。
記憶を引き出しやすくするために、すこ〜し具体的に聞いてあげるのがコツです!
もちろん、中には「わかんな〜い」と言う子もいますが、こちらが目線の高さを合わせて「聞きたいなあ」モードで会話をすると、ほつぽつと返してくれます。
言葉にならなくても笑顔を返してくれることもあります。取材の場合、私はその表情を撮れただけでOKです!
言葉で話させようと深追いしない方がいいです。まだまだ言語能力の未熟な子供を追い詰めてしまいますから。
言葉にならなくても瞳がイキイキと輝いていれば何かを想い出しているのかもしれません。すぐに言葉にならないだけなのです。

こちらを信頼してくれれば、後で「あのなぁ…」と話しかけに来てくれたりします。そんな時は撮影が終わっていてもしっかり聞いてあげたくなります。
思いや記憶を言葉にさせようとする大人都合ではなく、子供のペースに寄り添って聞いてあげることが大事ではないでしょうか。

私自身は子供の頃、異常なほどの人見知りで、大人に話しかけられるのが怖くて、「あっち向いとこ!」とわざわざ声に出して顔を背けるような可愛げのない子でしたから、子供という生き物は繊細かつ複雑ですね!そんな子供だったから、話せない子供の気持ちが少しはわかったのかも知れません。

よく大人は子供に、「もっと大きな声で話しなさい」と叱ったりします。
これは、一昔前の軍隊的教育の名残だと私は思っています。
大きな声が出せない子供は、自分より身体の大きな大人の大きな声が怖いのです。
私がそうでした。
近所のおばちゃんに、「万寿美ちゃ〜ん」と大声で話しかけられるだけで脅威でしたから(笑)
今でも、声の大きい人、話を遮って自分の意見を押し付けてくる人は苦手です。
猫も穏やかな声の人が好きですよね(^^) 同じじゃないかしら?

昔、親戚の集まりがあると、小さな子供達は私の周りに集まって来ました!
お母さん達が「なぜこの子は、万寿美さんにならたくさん話すのかしら?」と不思議そうでした。
多分ですが…私はその子の声のトーン、ボリューム、スピードに合わせて話していたからではないかと思います。
そして、「すご〜い」とか、「やったね」など相槌を打って、子供から聞かれない限り自分の意見は一切入れず、ただただ聴いていたからではないかと思います!
誰でも「大きな声で話す」ことが大事なのではなく、成長過程の子供は特に、一人一人の個性に寄り添ってあげることが大事なのではないかと思います。
声の小さい子はその分、思慮深いのかもしれませんよ!根拠ないけど(笑)

子供と上手く話せたら、大人とも上手く話せるんじゃないかな!?と思い、
11年前に、大人向けの「笑声@レッスン」をスタートしました。
受講くださった方のコミュニケーションがみるみる変わっていったことで確信しました。そして「笑声@」仲間の輪が広まっていることに感謝します。

信頼される会話のコツは「相手に寄り添う」こと。
これが私の原点です。

成田万寿美

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