愛かセックスかなんて思ってたのに

そこそこのセックスで私に安らぎをくれたりしてくれてると思っていた人が実はすごくいやらしくて極上に甘美な欲望を隠し持っていた。
なんて嬉しい誤算なんだろう。

あたしの首を絞め頬を打ちながら嬉しそうに目を細めているあなたが、あたしの中で硬く熱くなっていくのがたまらなく嬉しい。
あたしが好きなことで、あたしがしてほしかったことで興奮してるのがわかるから。

あたしを梁に縄で吊り下げながら勃起してるあなたが愛おしくて、あたしはそれだけですごく濡れてしまう。

ずっとこうして欲しかった。
それを言い出せないくらい、あなたがくれる安らぎが好きだった。

あたしはあなたを愛してる。
ずっと前から愛してたけど、もっと深く愛し始めてる。

あなたの呼吸の中にシンクロしていくあたしの意識が愛を叫んでいる

Ich liebe dich

数え切れないくらいの愛してるの囁き、あたしを打つ優しい手。あなたを愛することは極上に甘美な罰だと言って。
もっと縛って。あなたから動けなくなるくらいあたしの魂を寄り添わせて。
首を絞めて。生殺与奪の権はすべてあなたの為に存在すると言って。

あたしは祈り、そして願う。
あなたの永遠で在りたい。

褥の祭壇に縛られて飾られて、あなたの愛撫をただひたすらに泣き叫び求めるだけの永遠。
魂ごと撫でる指先でもっと恥ずかしく、時としてそれは誇らしく、あたしの奥底を満たしていく。

その永遠をずっと欲していたい。


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忘れられない恋物語

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