海外遠征するアイドルに絶対伝えたい3つのこと

はじめに

ども、ルナドンといいます。Noteで初のエントリなので簡単に自己紹介を。
地下アイドルオタクです。NECRONOMIDOL というアイドルグループを応援しており、推しは月城ひまりさんです。地下アイドル界でもかなり尖ったコンセプトを持つグループで、NWOBHM, ポストブラックメタル, シンセウェーブといったジャンルの曲を背景に暗い世界観を表現したステージは個性的。特にワンマンライブの「サバト感」は絶対そこでしか見られないので是非見てみて下さい。

NECRONOMIDOLは結成8年目を迎える長寿グループですが、海外遠征に頻繁に行っている事で知られ、なんと年に4回という事もありました。
自分の趣味が旅行なのも手伝って結構な頻度で海外遠征に帯同し、それもあってか2年前に「海外遠征とオタク」をテーマとした大坪ケムタさんのトーク企画にゲストとして呼んで頂いたこともあります。

2019/1/9 「アイドル推してたら国境超えてた」高円寺Pundit

さて、そのNECRONOMIDOLが、2021年10月15日から31日に掛けて2年振りの欧州遠征を行います。イギリス、スウェーデン、フランス、ドイツの4カ国計8公演を2週間強で走破するという強行軍。かねてよりのコロナ禍の中、日本の地下アイドルで海外遠征を敢行するのは彼女達が初でしょう。
特典会で新メンバーに感想を聞いてみたところ、「超楽しみ」と話すメンバーがいる反面「海外旅行、何をどうしたら良いものか・・・」との声も。

そうだよなあ。

アイドルにとって遠征は「仕事」。おまけに「海外」それに「長旅」って結構なパワーワードが並びます。
バンドも同様でしょうが、海外遠征ともなると宿泊費用を節約するためスケジュールが過密。連日のライブが組まれ、それに伴う移動をこなすため深夜までの準備や早朝の起床が必須になります。これだけでも中々に過酷な条件ですが、アイドルには笑顔が求められるという特殊性もあり更に大変、いや率直にいうと「お気の毒」という言葉すら浮かんできてしまいます。

そこで「アイドル向けの海外遠征指南」を書いてみることにしました。日本ではようやく緊急事態宣言が解除された状況ですが、今後半年もしたら海外へ招待される・あるいは自力でツアーを打つアイドルも増えてくるような気がします。海外の音楽ファンにアイドルの存在を知らしめた存在といえばBABYMETALですが、そのライブ活動の「封印」が発表された今、第二のBABYMETALの座を狙うグループもある事でしょう。海外のプロモーターが今見たいアイドルを選び呼ぶような動きも実際にあります。だから、もしかしたら推しグループ以外にも役に立つかもしれない。基本アイドル向けですが、海外遠征するバンドさんやオタクにも参考になれば良いなと。

実はちょっとした心掛け・工夫で海外遠征は結構快適になります。事前に知っているのと知らないのとでは大違い!
NECRONOMIDOLメンバー、(大変な事は承知の上で) 無理にではなく自然に笑顔が溢れるような、楽しく充実した遠征になることを願っています。またとない機会だし、しっかり現地に爪痕残してきてね  (突然の心の叫び)

超大切な3つのこと

長くなりそうなので、ここだけでも読んでください

パスポートを紛失しない

理由は他国への移動ができなくなるからです。日本に帰れないし、ツアーも中断です。パスポートなしでは飛行機に乗れないのです。
対策としては2つあります。

1.  パスポートを身につける
 (首から掛ける、又はお腹に巻くタイプもあり。「セキュリティポーチ」も良さげ)
2. 戸籍謄本原本を持参する (転ばぬ先の杖)

「誰がパスポートなんか紛失するんだ」という声が飛んできそうですが、実はパスポートを紛失するのは結構「あること」といいます。俺の会社の上司に弩級に旅慣れた方がいますが、スペインのとある島でパスポートを盗まれ「あの時とんでもなく大変だったんだよ」と涙目で話してくれたことがありました。ちょっと目を離した隙に盗まれる、あるいは、疲労などで軽い放心状態となり普段ならあり得ない "脇に置いたまま忘れる" という事も起こりがち。それを見越して、多少不快でも身に付けておくのが安全です。

パスポートを紛失した時どうなるかについてはこちらの記事を。生々しい顛末が洗いざらい書かれており恐怖が募ります。ポイントは「戸籍謄本の原本」を持参しておくこと。

【レポート】ラスベガスでパスポートの盗難・紛失に遭ったらすべきこと


もしパスポートを紛失したら・・・
1. その国の日本総領事館のある都市へ移動 (= 首都)
2. 「帰国のための渡航書」 を作成してもらう (要 戸籍謄本)

何はともあれ、紛失しない事に尽きます。

初日・2日目が超大事

初日は長時間の飛行機による移動を凌ぎ切る。
2日目は時差ボケを直す。
これがとっても大事です。ツアーのその後のしんどさが全く変わります。

おすすめの対策はこちら。

初日の機内
1. 楽な格好をする (ジャージとか)
2. 着圧ソックスを履く
3. 1時間おきに歩く・足の運動をする
4. 水を沢山飲む

2日目
1. 昼寝をしない
2. ゴロッとしない (活動する)

現地への直行便は高価だから、「格安航空券」を利用している事でしょう。ドバイ乗り換えのロンドン便なら直行便の半値程度ですが、一般的な所要時間は20時間前後。(活動時間換算で)丸一日強の移動です。アイドルは国内でも頻繁に遠征がありますが、東京・大阪間が車で6時間半、その3倍の時間がかかります。
ちなみにアメリカは直行便で11〜14時間。乗り継ぎ便だと15-19時間位でしょうか。

「移動時間が長い」とどうなるか? 長距離ドライブの時と似ているかもしれませんが、単純に疲れることに加え足や体・顔がむくみます。狭い座席でじっとしていると足や体の血流やリンパ液の巡りが悪くなるんですね。で、これがものすごく辛い。俺の場合、初のアメリカへの海外旅行で何も考えず席でひたすら眠り込んだところ、到着時に全身がむくんでしまい、その後3日位足の違和感が取れませんでした。「エコノミークラス症候群」については一度聞いた事あると思いますが、エコノミークラスの座席って想像以上に狭いです。酷いむくみは本当に辛いので、甘く見ないでしっかり対策して欲しい。

機内でありがちなのは映画を何本か見る事ですが、それでも一時間おきには休憩して機内を歩いてみて。歩く事は血行を良くするために大事です。車での長距離移動時には、数時間に一回はPAなどでトイレ休憩を取りますよね。そこで体を動かしてリフレッシュする訳です。機内でも同様です。

足の体操も効果的です。足の指をグー・パーさせるのを繰り返すのが簡単。足の上げ下ろし運動も良いそう。個人的におすすめなのは「足つぼ刺激棒」で、100均で売っています。これで足の裏をグイグイ押すとはっきりと血行が良くなります。100円で元気が手に入ります!

水は沢山飲んだほうが良いです。代謝を良くするため。遠慮はせずトイレには積極的に行こう。席を立つ時は隣の人に「Excuse me!」って言えばいいだけ、簡単です。
ちなみに、水、ワインやウイスキーのミニボトル、アイスクリームなどは機内の最後尾まで歩いて行き、乗務員さんにお願いすれば無料でもらえます。国際便の特権です。これは意外と知らない人いるみたい。「Water please!」「Ice cream please!」「White (Red) wine please!」で通じます。「〇〇 please!」が一番簡単で伝わりやすいです。お酒は強い利尿効果があり、体の水分量が減ってしまうのでほどほどが良いそう。

2日目は時差ボケの解消に集中するのが肝心。時差ボケもすごく辛いものです。ポイントは何はともあれ昼寝しないこと。現地での起床・就寝時刻を決めてそれを死守する。昼寝しないのは鋼の意思が必要になりますが 笑 予定を詰め込んで動き回るのも手です、動いている時は眠れませんし、疲れると夜もぐっすり眠れますから。

もっとも、フルタイムのアイドルなら、日本で時差調整してから海外へ向かっているのかも知れません (時差調整 = あらかじめ現地の時刻に合わせて起床・就寝時刻を変えること)。それが一番安全。欧州は8時間ほど日本より遅いため、簡単に言うと日本で「早朝就寝・午後起床」(8AM就寝, 2PM起床)すれば、欧州では普通の「健康的な生活」(0AM就寝, 6AM起床)になります。

スマホとSIMカードは命綱

コロナの影響で最近はめっきり減ってしまいましたが、訪日する外国人は多くなりましたね。恐らく街角で見かけたことがあると思います。ほぼ全員日本語を話せないし、当然土地勘もありません。でも誰も特に困っているようには見えないと思いませんか?

実は海外旅行は最近本当に簡単になりました。スマホがあればなんでもできるんですね。地図アプリがあれば迷わないし、路線も検索できます。グルメアプリで現在地のそばにあるおいしいお店もすぐ出てきます。

おすすめのアプリは以下です。
・Citymapper (乗換案内)
・Yelp (グルメアプリ)
・Google Map
Google Mapのオフライン地図はダウンロードを強く推奨します。やっておけば最悪ネット使えなくても迷子にならず宿に到着できるから。

ただし、スマホは電池が切れたらただの箱。モバイルバッテリーの持参はくれぐれも忘れずに。
通信回線の確保ですが、SIMカードかポケットWi-Fiの二択です。俺はSIMカードを現地調達しています。
SIMカードは現地で簡単に買えます。日本のAmazonで買って持っていくのもありですね、ちょっと高いかな。お手軽さでいえばポケットWi-Fi (イモトのWi-Fi等)のレンタルだけど、高価ですね。
実はポケットWi-Fiって「シムロック」が当たり前だった時代の名残で、今はシムロックを解除した携帯に海外のSIMカードを挿すのが費用も安いし手軽です。シムロックって何かというと「スマホで使えるSIMカードがロック(= 固定)されている事」です。例えば、ソフトバンクのみ使える、等。当然この状態のままでは海外のSIMカードを刺しても使えません。昔は解除できなかったんだけど、今は規制緩和の効果で申し込めば解除できます。

1. スマホのSIMロック解除 (ソフトバンクや、au / ドコモショップで)
2. SIMカード購入
3. 現地に到着したらSIMカード交換

これで普通にスマホがネットにつながります。

SIMカードの購入場所
・イギリス - 空港の自販機、スーパー、街の携帯ショップ (EE, Three, O2, Vodafone等)
・フランス - たばこ屋さん
・ドイツ - 街の携帯ショップ (EE, Three, O2, Vodafone等)
・スウェーデン - 街の携帯ショップ (EE, Three, O2, Vodafone等)

フランスでは、携帯ショップ(Orangeでした)にSIMカードが売っておらず、ガードマンみたいな人に「たばこ屋さんに行ってよ!」と追い返されました。買える店にもお国柄が出ていて面白いなと。
SIMカードのメーカーはどこでも良いです、大差ないので。俺は前回はVodafoneにしました。イギリスだとEE が最大手なので安心感があります。Threeもいいかな。

SIMは「Pay as you go」タイプを購入します。日本語で言えば「プリペイド」、欧州は旅行者が多いのもありプリペイドが主流です。値段はデータ1GBが100円位。20GBなら2000円。
国を跨ぐ場合は「ローミング通信」のスマホ設定をしないといけません。簡単ですが。欧州はEU内なら「ローミング」無料でしたが、イギリスがEUを離脱したため、イギリスでSIMを買って他の国に移動する場合が面倒臭くなりました。俺も現地に行って見ないと詳細はわかりません。

うーん激しく長くなってしまった。でも書きたいことの半分以下。まだまだ伝えたい事があるので続きはまた今度

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