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空を横切る翼のような雲の束

5.10.2021

太陽のサビアン
牡牛座20度
空を横切る翼のような雲の束
Rudhyar: Wisps of wing-like clouds streaming across the sky.
♘ 20度
外からの影響に左右されない「軸」に則って進む度数

そしてMateria Prima Oracle からは「コバルト」のカード。
27 • Cobalt • Co【98】

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牡羊座27度
想像力を通じて一度失われた機会を再び手に入れる
Rudhyar: Through imagination a lost opportunity is regained.
♘ 27度
さらなる高みを目指して努力する度数

蟹座8度
ウサギの群れが人間の服を着て行進する
Rudhyar: A group of rabbits dressed in human clothes walk as if on parade.
♘ 8度
力を引き出す度数

牡牛座19度は、私たちに「感覚を上手に使う」ことを伝えていました。自分で「見極める力」こそが、その先の旅を進めていく上で非常に大事な「武器」となっていく。そして牡牛座20度では、その「実践」を勧められているのだと思います。

いつもの空の中に浮かぶ雲の形に、以前は気づかなかったメッセージを見出していく。星を結んで空に星座を描き出した人たちのように、ここでは、人間に元来備わっている「創造的な想像力」のことを伝えてくれているように思うのです。

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引き出していく

コバルトは、どちらかというと自分が主役であるよりも、添加されて他の金属の性質や素質、能力を「高める」ことで、その存在感を示すような、そんな元素のようです。このコバルトの性質ー もともとそこに在る「力」を引き出していくということが、牡牛座20度の「実践」と、どことなく通じるものを感じさせます。もしかしたら自分でも気づいていなかった魅力や能力を、「創造的な想像力」を使って自らの力で引き出していくように、ということなのかもしれません。

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人間の服を着たウサギたちは、とりあえず見た目を「模倣」することから始めて、現状の自分と「模倣対象」との間にどのくらい距離があるのかを把握しようとしているのでしょう。憧れは、きっと、まだ表に出てきていない(実現されていない)「自己」の内なる感覚のものがたり。どうすればその距離を縮めていくことができるのか、創造的に想像し、表現することを通して、「あ、自分ってこんなこともできるんだ」と、自分の中の秘められた「力」に気付いていくのだと思います。

その「引き出し」の過程においては、きっと数え切れないほどの失敗があり、挫折もあり、その積み重ねの先には成功もあって。このような一筋縄ではいかない複雑さを生きていく上で、創造的な想像力というのは必要不可欠な「知恵」なのでしょう。自分の人生について「想像」する理想の形を、一進一退しながらも表現し続けていくことは「知恵」そのものなのだ、と。このコバルトから導き出されたサビアンの詩は、今そんなことを私たちに伝えてくれているように思います。

雲の形に重ねるメッセージは、その人の「人生の物語」の一部となって、創造的に再構築されるのかもしれません。そうして表現されたものは、いつか誰かの目にとまり、人々の心を打つ壮大な「作品」となっていくことでしょう。

今日のあなたが、この空の中にそんなサインを発見されますように。

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