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57★【わたしの闘病】前置きと、骨髄穿刺のこと。

まずは前置きから。
わたしは11年前に骨髄異形成症候群からの転化で急性骨髄性白血病と診断された。そして半年後、家族から骨髄移植を受けた。その闘病は辛いことが沢山あったし、色んな気付きもあった。家族のありがたさや少しの冷たさも知ったし、自分の本性も知れた。発症率や治療の薬について、予後や生存率に至るまでクリーンルームで毎日毎日何度も何度もタブレットで調べた。そして、同じように余命宣告をされ難しい治療に取り組む人が、どんな気持ちで生きているのかも沢山ブログなどで読んだ。病棟内で同じような境遇の患者さんや元気になられた元患者さんとも可能な範囲で交流した。

11年も経てば医療は進歩して状況はガラリと変わっている。なので、確率的な事や薬の副作用について参考になることは何も書けない。けど、闘病をする上で感じてる不安や、不満、わずかに持っている希望なんかについては共有できるのではないかと思って、これを書くことに決めた。

闘病中ずっと思っていたことがある。それは必ず生き残ってやる、そして生き残った暁には何らかの形で同じように闘病してる人の支えになりたいということだ。でも、今のわたしはなんの情報も発信していないし、誰の闘病にも寄り添ってない。絶対にやると誓ったペイフォワード。医者や看護師、家族や患者仲間から沢山の力をもらった。献血も何度もしてもらい、見知らぬ人の善意も受けた。が何もどこにも返せてない。献血さえもできない。健康に幸せに生きてることこそが恩返しなのかもしれないが、できるなら目に見える形で何か誰かに恩返ししたい。自己満足かもしれないけど、、、。だから闘病中の事をぼちぼち投稿してマガジンにでもまとめようかと思い立った。当時のわたしがnoteと出会っていたら、情報がほしくてもしくは前向きな結果を1つでも聞きたくて、きっと闘病についての記事を読み漁ったと思う。なので、書くことに決めた。

闘病中の日記を辿りながら、不定期で書いていこうと思う。たった一人でも、だれかのお役に立てたら幸いです。

こんなことをふっと思ったのも、きっと12月だからだ。12月はわたしの病気が発覚した月。2011年12月、足に見覚えのなう大量の青アザがあり、不安になったわたしは病院を受診した。血液検査の結果、あまり思わしくないので念のため骨髄穿刺もすることになった。所謂、マルクと言うものだ。

骨髄穿刺について
(以後、ちょっとグロい表現もあるので苦手な方は読まずに引き返してくださいね!)

ボールペンほどの太さの二重のストローみたいな形状の太い注射器(外針と内針)で、腸骨の当たりから骨髄を採取する検査。

ネットから引用


もちろん骨のあたりまで局所麻酔をするが、その麻酔がまた痛い。骨の辺たりをゴソゴソされる不思議な感覚。人生初めての骨髄穿刺でわたしは廊下に響き渡るほどの悲鳴と泣き声を上げた。痛みもあったがほとんどは恐怖からだった。もちろんネットで骨髄穿刺【以後、マルクと表記する】について検索しまくっていた。“大人でも悲鳴をあげる”とか、“先生が全体重をかけ骨髄をグリグリと削りとる”など恐ろしい記述を読みすぎた。泣いてもどうにもならないが、体が震えて硬直し、吐き気と共に悲鳴と涙が出た。怖がらせたらごめんなさい。でも、続きがある。わたしはここ数年マルクをしていないが、、、後日談として、治療の中で何度となく経験していくうちにこのマクルとやらを好きになった笑 

結論から言えば

正直マルクは堪えられないような痛みではありません。怖がらないで!

骨の中に針が入ってしまえば、骨に痛みを感じる神経はないので平気。骨のギリギリまで麻酔をしてくれるので途中もそんなに痛くない。注射器の外針を骨の中に残して、内針を強く引くことで骨髄を採っていくんだけど、その時に骨の中をゴソゴソする感触は不思議でちょっと好き。好きって書くと変態だな。まるで胎動みたいな不思議な感覚。そして引くときにはキュンと、腰の骨の中を吸われる感覚が来る。これも好き。普通の採血の方が麻酔もないし、見える場所だしずっと怖くてよっぽど不快。マルクはうつ伏せでお尻~腰の辺りにするので実際にどんなことをされてるか見えない。深呼吸してリラックスして先生に任せていたらいい!

もう一回書きます!

骨髄移植(マルク)は痛くないし怖くないよ!!
(わたし調べ)

泣き叫んだ当時のわたしは、腸骨なんて所にボールペンほどの太い針を刺して神経に傷とかついて半身不随になるんじゃないか?みたいな、勝手な怖い妄想があったんだと思います。たぶん神経は関係ない。トータルでたぶん10回くらいマルクを経験したけど、後にも先にも泣いたのは初めての時だけ!後は、看護師さんや先生と雑談しながらだった。先生も怖くないように、話しかけてくれるし」。何人かの先生のマルクを体験したけど、当時のわたしはマルクがうまい先生には毎度キュンとしてました。わたしドMなんでしょうか?いや、違うと信じたい!

そんなわけで、初回の今日は骨髄穿刺(マルク)について書いてみました。これからマルクを受けるけど不安だなって人の目に留まれば良いなと思います。

怖くないからね!ファイト!
(わたしも初めてのマルクの前に、こんな記述を目にしたかったな~笑)

お断り
痛みの感じ方には個人差もありますのでこれはわたしの個人的な見解です。


おしまい

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