12/15 上弦の月 なぜあなたは「引き寄せたい」のか

前回の無料公開記事でたくさんのサポート頂き、ありがとうございます!
今回は半月なので、基本的に全文が見れます。
(半月は紙のムーンプランナーズマガジンにはないコンテンツです)

月が満ちていく時期は、増えていくものにフォーカスをする時期、ということになりますが、何かを手に入れる時に出てくる「引き寄せ」について、ちょっと真面目に考えてみたいと思います。

まず基本的に、運気を上げたいという人は「それがどういう状態なのか」についてはあんまり考えていません。
それよりも「新月に新しいシーツで寝るといい」とか「パワースポットにいってこのお水を飲むといい」とか、何をするかについてものすごく興味を示します。
大体のコンテンツがそういう作りなので当然なのだけれど、運気が上がって「具体的に私はどのようになるのか」というのは、神のみぞ知るみたいな感じで放り投げられています。
そこに、実はちょっとした鍵があるんじゃないかなって思うのです。

やりたいことにチャレンジできなかった人生

ムーンプランナーは満ち欠け基準のスケジュール帳なので、こういう「願えば叶う!」みたいな希望をものすごく強く持って手に取る方が多いので、そういう傾向の方とお話しすることがどうしても多くなります。
そこで、いろんなことが分かってきました。

最近の日本の社会の仕組み的には、「あなたは何者で(肩書は何で)、なにをしているのか」をすごく問われます。
学生で、勉強をしている。
社会人で、こういう会社にいて、こういう仕事をしている。
そういう事を問われます。
少し前までは、何を持っているかがすごく重要でした。一戸建て持ち家なのかとか、洋服は全部バーバリーだとか(時代を感じますね…)。
そこから、「お前は何をしているのか」に重心がちょっと動いたというか。

この重心の動きと同時に、「何をするかが重要」ということは「何をやってはいけないかも重要」と捉えられるようになっていって。

テレビを見てはダメ、漫画はダメ、みたいな話から、時代が変わるとスマホは見てはいけないとか、いやスマホを持ってないとダメとか、いろんな「ダメ」が増えたり減ったりしていきました。

その中で育った我々、かなりの人が「自分がやりたいと思ったことを次から次へとストップがかけられる」という経験をたくさんしているという人も少なくないと思います。

子供がやりたいと思う事を、すべてやらせてくれる親は少ないです。
(子供は平気でコンセントに燃える物や感電するものとか突っ込むのがやりたいことだったりしますので)
でも、それがいきすぎている人も多くて、「やりたいことは、やれない」「自分が挑戦したいと思っても無理そう、失敗しそうだと思ったら、やらない」という思考がどんどんと育って、そのまま大人になった人もすごく多いのです。

そのやりたいことに挑戦できなかった大人でも、やりたい気持ちや欲は持っています。
でもやってはいけない。

そういう人が、「思うだけ・願うだけで、やってはいけない行動をスキップして願いが叶う」という引き寄せの法則に傾倒してしまうのは、最後の自己表現というか、最後の願いなのではないかと思う事があります。

だから、普通に仕事ができてて、お金はそんなにないけどちゃんと生活している、という人たちは十分何でもできる人たちなのです。
相当恵まれているのです。
なのに、それを使ってはいけない、自分がやりたいことにチャレンジしてはいけないって、思いこんでいる。

引き寄せるのを待つ必要はない

願って叶える引き寄せの法則、素敵だと思います。そうなったらいいなあって、みんな一度は思っただろうし、そう思ったことが現実に起きるんだよ☆っていわれたら、キャー☆ってなる気持ちもあります。
とても楽しい気持ちになります。

でも、それにすべてをゆだねるしか方法がないわけじゃないんですよ。
美味しいものが食べたいなら、300円でコンビニのお菓子を買う、とかでもいいんです。
誰かが私の知らないすごくおいしいものを私にくれないかなーーーーなんて念力を飛ばして待つ必要はなくて。
千疋屋にいって5000円のマンゴーでも買っちゃえばいいんです!

自分がやりたいことを(主に親や保護者に)邪魔され、制限されて、それを無視してやろうとすると相手が悲しんだり怒ったりするので、もう自分の挑戦はやめよう、やりたいことをやろうとするのはやめようってどこかで決めてしまった優しい人たちが、最後の自己表現として、超能力者でもないのに必死に祈って願って念力を飛ばしては「叶いませんでした( ;∀;)」とか言っているのを、当店ではたまにうかがうのですが、とても……とても悲しい気持ちになるのです。

だって、あなたは、なんでもできるのに。

願わなくても、1万円で旅行に行ってごらんよ、日帰りでもいいからその街にいって空気を吸ってきなよ。あとで「微妙だったー」って笑うかもしれないけど、それでいいじゃない。
願わなくても、その素敵なお洋服買いなよ、似合わなくてもいいんだ、だってかわいいって、素敵だって思ったんでしょ?そばにおいて、大切に眺めているだけで何が悪いの…。

夢は叶う、簡単に。あなたがちょっとだけ勇気を持って時間を割いてお金を使えば。
願う事で忘れようとする必要はもうないのに。

引き寄せで叶うのを待つという、今まで自分が否定されてきた行動をなんとか無視する方法にチャレンジするのもひとつのやり方だけど、今のあなたはいろんなことにチャレンジできる力と知恵と経験を身につけていて、それはあなたの尊厳なのです。
その尊厳を、ちゃんと使ってあげてほしいなって思う事が、よくあります。

願う事は、とても楽しいです。
祈りが人類から失われる事も、これから先もないと思います。
そういう事とは別に、ここまであなた自身が積み上げてきた力や才能を無視するような、自分で自分の尊厳を踏みにじるようなことは、どうかもう少しだけ控えてほしい。(たまにやっちゃうのはもう仕方ない)

とはいえ、やれない気持ちが強い時は

願ってもどうせムリって事が冷静な部分では分かっていても、どうしてもそれにすがっちゃう人は、そういう過去の自分がバシバシに(特に自分を守ってくれるはずの親や保護者から)踏みにじられた経験が強くあって、それをやったら自分が大好きな周りの人を苦しめるんだと受け止めた過去を持っている事は多いです。

だから、頭で分かっていても、たった3000円使うことが無駄遣いではないかと自分を責めたり、計画を立て考える事でバーチャル満足を得たりして(ここら辺の構造は、拙著満ち欠けスケジューリング術に詳しく書きました。計画倒れしまくる人は計画を立てるだけで満足している)、実際の行動をわざと(かつての親や保護者の代わりに)ストップしています。

まずは、そのことを思い出すだけで十分です。
そして、ちょっと泣くのもいい事です。(お風呂とかおすすめ)
そして、今欲しいなって思うもので1000円以内で買える物を、ちょっとだけ買ってみましょう。誰に許しを得る必要もありません。
どうしても欲しいものなら通販でもいいけど、お店で手に取れる方が実感があっていいかも。
あるいは、いってみたいカフェで高いと思って頼まなかったメニューを頼むとか。1000円くらいのコーヒーとか。いつもの自分には分不相応だなって思うような、だけど欲しいなと思うものを。

いきなり、50万円使うとか、いきなり会社を辞めるとかしないで、ちょっとずつです。
リハビリが必要なのです。

そして、たくさん書いては書くだけになっているウィッシュリストから3つか4つ、今すぐやるための準備を始めましょう。すぐできそうなものを。

人生は、短い。
誰かがそれをくれる事は、冷静な頭では「ほぼない」って分かっていながら、それでも願うしか道がないと思っていたのかもしれないけれど、そんな事はない。1000円札、少しの時間、そこからです。


ムーンプランナーを始めて買う人はこちらがおすすめです。すでに過ぎた日にちのところに、他の手帳やスマホなどから何があったかをざっくり書き込むと、これから毎日何かを書くよりもすぐにリアルに月のリズムと自分の生活のリンクが見えたりします(個人差はありますが…!)↓↓


ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?