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差別化で見落とすもの

差別化は大事です。
商品企画を考える上で忘れてはならないものです。
比較できない違いを意識する為に差異化と表現することもあります。
どちらにしても世の中に商品溢れてコモディティ化している以上、違いがあると言うことは重要なのです。

ところが、この差別化を意識すると見えなくなるものがあります。
それが自分のことです。
差別化や差異化はその言葉通りに差を明確にする取り組みです。
差とは何かというと競合との差です。
つまり自社とは何かを考える前に他社を見て、他社ではないものを自社にしようという取り組みになってしまうのです。

全く同じものというのは世の中に滅多にありません。
生み出したのが別人であれば似せようとしても別物になっていきます。
どうせ別物にならざるを得ないのであれば、競合起点よりも自社起点の方が楽しいのは間違いありません。

差別化も差異化も強みをはっきりさせる為のものです。
強みとは己の中からしか出てこないものです。
自分たちは何者であるか、それを見落としたまま競合起点のアイデンティティを作ることがないよう気をつけましょう。

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