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「Je t'aime moi non plus」とにかくボクのいろいろ全てが詰まった映画

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今日、便器を捨ててきた。
映画「Je t'aime moi non plus」を思い出す日だった。

映画「Je t'aime moi non plus」は、セルジュ・ゲンズブール監督、1976年のフランス映画である。

セルジュ・ゲンズブールは、言わずと知れた、フレンチポップスの名作詞作曲家であり、歌手である。
とにかく、ボクが高校だった1995年から1996年、セルジュ・ゲンズブールの「69 annee erotique(69年はエロの年)」をオマージュとして、PIZZICATO FIVEの小西康陽さんは、アルバム「ROMANTIQUE 96」を出したり、Cornelius小山田圭吾さんは、「69/96」を出したり、そして、このゲンズブールの映画「Je t'aime moi non plus」も、リバイバル上映となり、ボクは、高校生の多感な時期に、岡山にあった唯一の単館系映画館「シネマ・クレール」で「Je t'aime moi non plus」を観てしまったのだ!!

うわー!!!

とにかく、改めてボクは、この映画にいろいろ、全て、影響されまくって、今を生きているのかもしれない。
書き始めると長々書きたいことはたくさんあり、しかし、今日は、手短にしたいけれども、この映画「Je t'aime moi non plus」を感じてしまった日に、「Je t'aime moi non plus」について、何も書かないではいられないくらい、とにかく、ボクにとってスゴイ映画なのである!!

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映画は、ジョー・ダレッサンドロ演じるホモセクシュアルのクラスキーが、恋人(男性)のパドヴァンと、当時、ゲンズブールの事実婚の妻であったジェーン・バーキン演じる、ボーイッシュな美少女、ジョニーとの、危うい関係性を描いた物語である。

とにかく、冒頭から、「ダンプ」である。
はたらくじどうしゃ!ボクの心を鷲掴みである!!

クラスキーは、パドヴァンと一緒に、ダンプトラックで廃棄物を運搬する仕事に就いている。

そして、何故、便器なのか!?

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クラスキーは、ボーイッシュなジョニーに恋をしてしまう。
パートナーであるパドヴァンが、嫉妬する、印象的な雨のシーン、クラスキーはパドヴァンをなだめながら、ダンプに便器を積み込むのだ!!

ムーニー劇場の作品、

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ちゃんめいさん出演、「たてぶえの味」

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繭乃さん出演、土佐鶴ラウンジフライヤー。

ムーニー劇場で、大変お世話になった便器である。
ちなみに、TOTO製、もちろん、実際には、便器としては、未使用品。

マルセル・デュシャンの「泉」を引き合いに出すまでもなく、レディ・メイドアート、そう、小西康陽さんのレコードレーベルは「レディメイド・エンタテインメント」、今日、ボクは、「便器」を「産業廃棄物」として、手放すことになって、改めて、「便器」の持つ芸術性を認識した次第である!って、いや、とにかく廃棄するのが大変だっただけかもしれないが。。。

とにかく、ゲンズブールの映画「Je t'aime moi non plus」には、ボクの美から醜に至る認識を凌駕する全てが描かれているのかもしれない。

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映画の元になった、ゲンズブールの楽曲「Je t'aime moi non plus」が印象的に挿入される最初のシーンは、醜悪なストリップショー、

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濃厚なジェーン・バーキンのキスを挟みながら、

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大事なところを蹴り上げられる、パドヴァン!!

ボクの小学校時代に感じていた、「少年愛の美学」!!
うーん!!お尻がムズムズしてくる!!

・・・そのことを書き始めると、ここでは書き足らないのだが・・・。

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そして、物語は中盤、再び「Je t'aime moi non plus」の曲と共に、便器と、シャワーカーテンを引きちぎるジェーン・バーキン!!

濃厚すぎる!!!

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舞台はダンプの荷台へ!!!

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そして、ラストも印象的なダンプ!!!

人間の、「性」と「愛」、「美」と「醜」、その全てを、便器とダンプで描き切ったゲンズブール!!

こんな映画、高校生の時に観てはいけませんwww

そして、今日、ボクは、教訓として、

〇購入するより廃棄する値段の方が、高いものもある。
〇便器は、産業廃棄物。

ということを学んだのでありました!

何だか全然、「Je t'aime moi non plus」の魅力について、書き切れていません!また書こう!!

そんな、映画「Je t'aime moi non plus」を思い出した日でした!

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