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#2 見られている

「最近元気ないですね」

って言われた。「お疲れですか?」って聞かれた。
職場の、毎日密に会話をするわけではない人から、言われた。

そんなにわかりやすいほど疲弊した外見をしていたのだろうか…と、声をかけるほど気を遣わせてしまうような虚無さを醸していたのだろうか…と、心配になった。
その人が周りをよく見ていて、気遣ってくれるひとだからというのも大いにあるとは思うけれど、それにしてもショックだ。

元気があるかないかでいえば、そんなにない。でもそれは最近に限らず、もとからそんなにない。たぶんだけど、子どもの頃からずっと、そんなにない。

でも、わたしが実際に元気のある人間かどうかに関わらず、他者から見られる”わたし”はある程度元気でなくてはいけないと思う。

これはわたしの個人的な考えだけど、他者と接する上で、仕事をしていく上で、相手が気持ちよくコミュニケーションを取れるように配慮することは必要だと思っている。なので、その点から考えると、冒頭の言葉を相手からかけられてしまうようではいけない、と思う。だから、ショック。

そして、元気がない、はちょっと違うんだけど、最近は生への意欲がだだ下がりだったのでその影響だろうな〜と、思い当たる節があったこともちょっとショック。感情やコンディションがすべて表情や態度に出てしまうの、子どもじゃないんだからどうにかしたい。

いつも状態のいい人でいることが最も重要である、とまでは思わないけれど、物事を円滑に進めて損失を最小限にして利益を創出するためには、安定した人であることは理想的で必要な方法だと思う。それは自分にとっても相手にとっても。

わたし、元気じゃないのか…そっか…。気を遣わせるのも嫌なので、超元気!!!まではいかなくても、穏やかに、ひなたぼっこくらいの明るさとあたたかさで生きていきたい。たぶん、超元気!!!のテンションでいると反動でそれをしなくていいときの虚無が増大する気がする。

ちなみに余談ですが、「最近元気ないですね」って言われた時に「そんなことないですよ、元気ですよ!」と返せないあたりがわたしらしいな、と思った。
嘘でも「元気ですよ」って言えばいいのに。

おわり


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