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転職します

転職することになり、先日現職の最終出社を迎えたので、振り返りを兼ねて書きます。
活動記録が中心で、転職に至るまでのことにはあまり触れません。

どんな転職

初めての転職。
現職はAndroidアプリ開発がメインで、次も同じ。チャレンジングな転職というよりは、環境を変える感じ。現職に残る選択肢もあった。

期間

2023年3月下旬からじわじわと始め、5月末に終了した。
GWがあったのでその辺は選考の間が空いたりした。
総合的に考えると時期は悪くないのだろうが、GWを挟まないほうが延びなくて良いのかもしれない。
ただ、技術課題をやる時間を有休を使わず取れたのは、大きいアドバンテージだったのかもしれない。

応募方法

エージェントとリファラルを利用した。

エージェント

typeエージェントを利用した。
理由は、エージェントに努めていた友人が転職するときに利用したと言っていたからで、それ以外に深い理由はない。

エージェントに登録して電話をしたら、向こうのペースでどんどんと進められていった。
中々自分だけではスピードを付けられないと思ったので、次々とやるべきことが分かっていく感じは、初めての転職にはちょうど良かったと思う。

面接の段階ごとにエージェントを通じて先方からのフィードバックをいただけて、応募者側の面接をやってみての感想も先方に伝えてもらえるのが良かった。
面接を受けたあと振り返って「ここ気になるけど聞きそこねた」「ここが懸念点だな」と思うことがあれば、エージェントが疑問や懸念の解消に動いてくれた。
スケジュール調整で、自分の空いている時間を伝えるだけで複数の会社同時に調整してくれたりと、柔軟に対応してもらえたことも良かった。

エージェントは人によるガチャ的なものはあるとよく聞くが、担当してくれた人は、色々話を聞いてくれて良かった。1社しか使わなかったので比べられはしないが、少なくとも不満はなかった。
お世話になりました!

リファラル

学生時代の友人から誘われて、カジュアル面談から進んだ。

実は一昔前にも誘われてカジュアル面談を受けたことがあって、感触が良かったところ。その時は、まだ転職欲が選考に進むまでは強くなかったタイミングで、進まなかった。
今回は転職しようと思っていたので、改めてカジュアル面談からお願いして選考に進んだ。

もう1社、気になっていた会社をリファラルで受けようとしたが、希望職種の募集がなかったので受けられなかった。
以前は募集があり、カジュアル面談を受けたことはあったのだが、タイミングは重要なのだなと思った。

大変だったこと

職務経歴書

序盤で一番時間がかかった。
新卒からいる現職で長めに勤めた + プロジェクトを転々として色んなことをやっていたことがあった、ので書くことが多かった。

その昔先輩から「転職する気はなくても職務経歴書は書いておいた方がいい」と言われたが、まさにそうだった。私もそう言う先輩になると思う。
そして言われた方はやらない。

幸いなことに、単純な経歴は会社で管理しているものがあったのでそれを見つつ、細かいところはその時の資料などを見て思い出しながら書いていった。
初めてなこともあり、色んなサイトを調べて、フォーマットや書くべきことを見ていった。

ネイティブアプリのエンジニアのテンプレートはなかったので、何が必要か解釈しつつ進めた。
他にも、ネットに職務経歴書を載せてくれている方もいて、とても参考になった。

作成はGoogleドキュメントで行った。
ドライブ上にある方がどこからでも修正・DL出来るし、DL形式も選べるのが便利だった。また、履歴が自動で作成されるのもポイントだった。
ネットにあるワードのテンプレートファイルをGoogleドキュメントに取り込み、それを純粋なGoogleドキュメントに貼り付けたり整形したりして作成していった。
謎のロンダリングかもしれないが、純Googleドキュメントの方がDLした後におかしくなったりとかがより少ないのかな?と思った。(真偽は不明)

そうこうして書いているうちに、自分の職務経歴書は8ページに及ぶ大作になってしまった。
一般的な長さを調べてみると「見る人が大変なので、2ページにしましょう」という記事が多かった。
ひとまず書きたいことを全部書いたので、エージェントに見せて相談!と思って提出したが、「これで良いと思いますよ」と言われて拍子抜けだった。

本当に大丈夫かは不安だったが、幸いなことに書類選考で落ちたところはなかったので、大丈夫だったのだろうと思う。
合否とは別に、読みやすかったかどうかは分からないが・・・。
(経歴が長いので先に主要情報を持ってくるなど、読みやすく工夫はした。)

ただ、エージェントを経由しないリファラルの方は、さすがに長いかと思って経歴の一部だけ記載したものと、別紙としてすべての経歴を書いたものを提出した。
どちらが読みやすいのかは分からない。

自分が採用側に回ってみるしかない。
か、採用したことある人がいれば教えてください。笑

技術課題

なんとなく周りで転職した人から聞いたことはあったが、実際に受けてみると簡単ではなかった。
そもそも技術課題の有無はバラバラで、私が受けた中では3割ぐらいであったのだが。

形式は大きく3種類あった。

①事前提出

課題を事前に提出し、その課題の出来によって次に進めるのか決まる

②事前提出+面接

①で提出した課題を元に、面接で質問が行われる

③面接のみ

面接時にコーディングを行う

最初は③の面接のみが、その時間だけの拘束で済むので楽かと思っていたが、ライブコーディング・モブプロという感じで面接官に見られながら&時間を気にしながらプログラミングをするのは予想以上にプレッシャーがあった。
慣れの問題はあるのかもしれないが、焦りながらやることになった。特に、時間は決まっているものの完成までどれぐらいかかるのかは見通しがつけづらいので、何を話しながらやるかを含めどのようなテンポで行くのがいいのか不安があった。

事前提出は、課題とじっくり向き合うことが出来るのは良いが、終わりが無いようなところもあるので難しかった。
時間をかけようと思えばかけられるので、どこまでこだわるのかの線引を自分でやらなければならない。
もちろんゴール自体は設定されているので、それが出来れば良いのだが、プラスアルファや工夫を入れようとすると無限出来るという感じ。

提出方法もzipだったりgit bundleだったり様々だった。
git bundleの場合は、コミットも見られるのかな?と思い、コミットの内容や量も気にしつつ行った。

技術課題の有無・方法、どれが良い悪いではなく、各社考えて実施しているのだなと思った。

良かったこと

自己肯定感が上がった

応募する条件を自分に合っているところに絞っていたこともあってか、評価いただけることが多かった。
転職が初めてなので自分の市場価値が分からない感じだったが、今まで積み重ねてきたことが評価されることは嬉しかった。

これによって、大変なこともあったが楽しく続けられたと思う。

様々な企業のことを知れた

エージェント経由の場合やカジュアル面談を挟まない場合、最初の選考では会社説明を兼ねていることも多かった。
もちろん事前に個人で調査はしているが、組織体制などそれ以上のことを聞けることが多かった。

どの会社が何を大切にして、どういうエンジニア組織なのかということを現場の方から直接聞ける・質問できることは、新鮮で刺激になった。

企業研究でホームページやブログを読むだけでも、今まで自分が知らなかった世界が広がっていて、とても勉強になった。
決算資料も見たが、個性あるところもあり面白かった。

選考

フロー・出てくる人さまざまだった。

面接

面接の準備や対策はどうすればいいのだろうと最初は不安に思っていた。
しかし、新卒採用や異業種への転職と違い、同業種の転職は自分がやってきたこと・考えていることを話せば良いだけだったので、面接はそこまで大変ではなかった。

私の場合、「どうしてもここに入りたい!」という1点集中ではなく、「合うところに入りたい」という志向だったため、面接で自分をよく見せて入れたとしても後々ミスマッチが起きそうだったので、そのまま話すことができてよかったと思う。

進めるうち、マイナスなことも含めてどんどん聞いたほうが良いなと思った。
もちろん丁寧な聞き方は必要であるが、それの答えや、聞いたときの反応も自分が選ぶ材料になる。
終身雇用ではなく転職が普通の世の中ではあるが、転職は人生の大部分を占める仕事を選ぶものであって、真剣に取り組むものであると思う。
「これぐらいいいや」ではなく、細かいことまで確認したほうが良いなと思った。(聞くべき適切な面接段階はあると思うが)

また、色々受けてみて、「面接体験」というのがあると思った。
・会社側がどういうスタンスで応募者に向き合うのか
・面接を通じて働くイメージが出来るか
こういったところは、応募者が求める方向性次第だと思うが、私は受ける中で重要視していることが分かった。

スタンスに関しては、一方的な面接ではなく、会社・応募者が対等に近い立場で面接に望むところが自分には合っていると感じた。
会社にとってもミスすると損失が大きいし、応募者にとっても人生を左右する選択になるため、双方リスクがある。双方が対等に真剣に取り組むことでお互いに良い結果が得られるのかなと思った。
社風にも関わるのかなと思い、私は面接はフォーマルに近い感覚(服装ではなく雰囲気)を持っていた。自分も抜かりなく準備をして望むし、面接官は会社を背負って出てきていると考えるので、時間の使い方が上手だったり、よく準備されていると感じるとポジティブな印象を受けた。

働くイメージに関しては、スタンスで述べた対等な立場にも通ずるところがあるが、面接の会話の中でイメージが掴めるとポジティブな印象を受けた。結局その面接官の雰囲気なのかもしれなくて、それはチームや会社から見るとただの数人ではある。そのため実際入ってみてどうかの確度が測れるかと言われると分からないが、判断材料は面接しかないので大事なのかなと思った。
雰囲気以外だと、入った場合のオンボーディングを説明してくれたところがあったが、それは実際に働くイメージをつけることができてポジティブな印象を受けた。

最初に言及しているが、これらは転職理由や軸によるもので、一般なことではなく私が重要視していたことな気がする。
ある程度、会社側の求める人物像によって志向はあって、面接体験を大事にしているところはあると思うが。

結果

ありがたいことに、いくつか内定をいただいた。

どの会社も転職軸には合っていたので、どこに決めるかはかなり悩んだ。
スプレッドシートでポイントを出してみたり、周りに壁打ちや相談をしたりした。
最終的には、総合的に判断してということになるが、面接体験・制度なども考慮して決めることになった。

内定をいただきつつご縁がなかったところも、本当にいいところばかりだった。
組織が小さいからこそ、自分に時間をかけて向き合ってくれて、人生を預けられそうと感じたところ。
プロダクト愛が全面に出ていて、その中で大きく成長できそうだったところ。
時間を作っていただき感謝である。

ポエム

リファラルで受けたところは、エージェントと異なり自分でやり取りをするのだが、最終的にエージェント紹介のところに行くことに決めた。
リファラルのところには断りの連絡をしたのだが、その返信が素晴らしいものだった。良いところで、本当に良くしていただいたので、申し訳ない気持ちと感謝を伝えたのだが、その申し訳ない気持ちを払拭してくれる返信をいただき、感動した。
気持ちよく転職活動を終えることができて、その会社のファンになった。

転職活動は応募者視点で色々な会社を見られる、と書いたが、会社視点だとユーザーとの接点を作ることにもなるのかなと思った。
採用の文脈では大事なことではないが、受ける側からすると知らないサービスの場合もあるので、転職きっかけで使うこともあるよなと。例えそこに転職しなくても、サービスが好きになる可能性はある。
自分が採用側に回ることがあれば、頭に入れておきたい。

最後に

今回は転職活動を振り返った。
「1度転職すると転職がしやすくなる」とはよく聞くが、本当にそうだと思った。転職が良くないという風潮は薄れ、自分の望みを叶えるために大いに取れる手段だなとも思った。

私個人としては、転職を繰り返すより長く勤めたい志向なので、さらに転職しようという感覚は現時点ではないが、困ったときに取れる選択肢のハードルが下がったことはプラスであるとは思う。

現職を退職することになったが、円満に終えることができた。幸いなことに人間関係は良く、やりたいこともやることができた。本当にたくさんの方にお世話になり、大感謝である。

結んだ縁は切れないし、狭いこの業界、勉強会などで会うこともあるので「引き続き、よろしくお願いいたします」という感覚だ。

時間をかけて無事終えた転職活動であったが、真の成功は入ってからどうかである。

良かったと言えるよう頑張っていきたい。

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