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モネ展のスポンサーについて ~もるげんよもやま話~

1/21:ラジオ更新したことを反映

先日、上野の森美術館でやっていました「モネ展」に行ってきました。

日本人は印象派、とくにモネが好きとよく言いますよね。
このふわっとした雰囲気とかが身に合うのでしょうか。
まあ、例にもれず自分も好きですが。

モネ展はいい企画展でした。
しかし、自分としてちょっと気になった部分がありました。

こういう企画展ではたいてい協賛企業とかがあるじゃないですか。
なんとなくポスターを
「今回はどこが協賛なのかなあ」
と見ていたら……

「特別協賛:にしたんクリニック」

……????
え、クリニックが協賛……?
気になったのでちょいと調べてみたのですが、美容系のクリニックのようですね。

「美容クリニックが企画展の協賛をする時代かあ」
と感心してしまいました。

自分は進路の中から「美容整形」を完全に除外していた人間なので、この業界について詳しく話すことはできません。
語れるところがあるとしたら、「K2」に出てくる寺井のように、美容整形と一言で言っても様々な意味を含んでおり、また大抵の医療が「マイナスからゼロ」を目指すところ、「ゼロからプラス」を目標とする、数少ない診療科である、ということです。

一方で、他の診療科よりも高い給与形態とそこまで忙しくない勤務、医師免許さえあれば従事できる、ということで近年人気の診療科でもあります。
ここに関しては自由診療の問題や内科医や外科医が減る問題などを孕んでおり、それこそ単純な問題ではありません。
個人的な意見では
「普通にキツいし訴訟リスクも高い、やりがい搾取な一般医のシステムよりも高給を目指すのは当然だよな」
と思います。
「国民の健康が~~」とか「医師の矜持が~~」という批評はお門違いで、システム上、それを問題なしとして運営している国家行政の課題です。

閑話休題。
そんな感じで色々と話題に事欠かない美容クリニックが特別協賛で名を出していることに結構ビビっており、先ほどのモネのHPを開くと、最初に出てくるのがこのクリニックの名前なのです。
サイバーパンクみというか、タイバニみを感じました。

https://www.tigerandbunny.net/

IT全盛期である現代、この協賛を含めた広告事業というものはより一層重要性を増しております。
企業として、こういった社会価値の高い事業に出資するということは、それ自体がミッション性と言いますか、ストーリー性を持つ意味で付加価値を生み出します。
また、厳密には今回の話題と違いますが、昨年あたりからはアドブロックやそれに対するGoogleの対応などが取りざたされていました。

広告によって収益を上げる企業が増えた現代では、情報をどう広めるかということは今まで以上に我々も気を付けなくてはならないのでしょう。

自分が同人活動をしていた時も、プロモーションをいかに効率的に打つか、と言うのはとても重要でした。
どれだけCMが広がったかで同人誌の売れ行きは変わります。
一方で、適切な即売会に適切な本を出すことも大事でした。
一度、いわゆる男性向けの即売会に小説で出たときはかなりの在庫を抱えることになりました。
そう考えると、上野のモネ展に来る人、という意味では完璧なコマーシャルなのかもしれません。

とまあ、そんなことを考えたりはしましたが、モネ展自体は本当に良かったです。
感想は次のラジオで話そうと思います。
会期はまだあるので、早めに見に行くことをお勧めします。
また、モネ展の後は印象派展があるので、それも楽しみですねえ。

1/21:更新
ラジオで話しました。こちらもよろしくお願いします。

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