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UDトーク®字幕をつけるときの準備

結構、準備不足のひとがいるらしくて、失敗する人もいるみたい。どんな道具でも、準備や運用が悪けりゃ本領発揮できないものです。

今回は、基本的な項目を洗い出してみました。これから音声認識をつかって字幕つけてみたいな、ってひとは、ここを見て準備してからやってみるべし。

私は、まあちゃん+UDトーク®で字幕付けをよくやりますが、そんなにひどいトラブルに逢うことはなくなりました。安定した運用にするには、やっぱり事前が大事で、準備ができてれば8割終わったようなものです。

1.なるべく新しい機器をつかうべし

どんなに優秀なアプリでも、さくさく動かそうとおもったら、新しい環境のほうがいいです。たまに初期のiPadで動かないかなー?とかいう人がいますが、アプリが最新環境の機能を使って開発していると、サポート/更新されなくなるので、トラブルに合いやすくなります。2018/5時点なら、iPhone7以降がいいかな。

2.OSのバージョンも上げておくべし

特にアナウンスがなければ、OSも新しくしておきましょう。とくに、ARなどの機能は、あたらしいiOS(iOS 11以降)になっていないと使えません

パソコンの場合は、いまだにWindows XP™️やWindows Vista™️を使う人がいますが、セキュリティ的にもまずいので、もうやめたほうがいいかと思います。もうWindows10にしましょう。

Windows Updateは、時刻設定もしっかりやっておくいといいですよ。運用中に勝手に再起動かかって、再び立ち上がるまでに1時間かかった、なんて話はよくある話です。

また、Windows Updateが準備を始めると、WiFiをつかってプログラムをダウンロードし始めるので、音声認識が急にもたつきはじめたりします。通信制限が掛かる元にもなるので、事前にやっておきましょう。

3.アプリも更新しておくべし

iPhoneやAndroidでは、アプリ更新画面で簡単にアップデートできるので更新しておきましょう。(いい頻度で改良されているので、古いままつかうメリットがありません)

また、パソコンで字幕を訂正する場合には、パソコン側のアプリも事前に更新しておきましょう。機能追加などがあった場合は、パソコン側も追従する必要があるケースがあります。これまた古いソフトを使うメリットはありません

インターネットを併用するソフトでは、(Excelみたいな)オフィスツールのように「入れておけば更新しなくても致命的なことはないね」みたいなことは少なくなってきています。機能拡張・修正に伴う更新頻度は昔よりあがっていますので、しっかりメンテナンスしておきましょう

まあちゃんも頻繁にリクエストにお応えしている関係で、バージョンの上りがはやいので、バージョンアップをお願いしますね。

4.アラームや通知はきっておくべし

ローカル接続でつなぐ場合は、アラームや通知がくると通信が切れることがあります。また、画面の投影方法によっては通知が画面に出てしまうので、そのあたりしっかりメンテナンスしておきましょう。

5.充電はしっかりしておくべし

ネットワークをつかうので、多少なりとも電池の減りがはやくなります。特にiPad Proは充電プラグをさしても消費のほうが大きくてジワジワ減っていきますので、最初にしっかり充電しておきましょう。

6.音声はしっかり入力するべし

どんな人間でも、聞き取りづらい環境では聞き間違いをするものです。これは機械も一緒。もしかしたら機械のほうがナイーブかもしれない(笑)。

音声を入れる道具には、iRigのようなインタフェイスから、AmiVoice®︎ Front WT01やAmiVoice®︎ Front PM01のような音声認識向けのマイク、ロジャーペンのような補聴援助機器まで、いろいろあります。

専用品がいい、というよりは、端末にノイズ少なく、音割れせず、音声がきれいに入れば問題ないので、その方法を探してみてください。

個人的には、ケーブルとか、端子変換とか、そういう道具はいくつか持っていたほうが困らないかと思いますよ。(文化会館などでは、音響さんが道具をもってて、大概そろえてくれるので、問題ないですが。)

7.使う機材は信頼のおけるものにするべし

最近は安い電源などが売ってますが、ノイズを出して音声が乱れたり、発熱したり、充電できなくなったり、映像がとぎれたり…とトラブルを誘発するものがあります。

純正品であればこのトラブルに逢いにくくなります。もし個人の都合で純正品を使えない場合は、しっかりテストをしてトラブルが起きないことを確認しましょう。

電源だとAnkerなどは比較的いい製品をだしているかとおもいます。

安物の充電ケーブル(パーティグッツなどがある某量販店に売っている激安ケーブル)などは根元が発熱する現象がありましたので、おすすめしません

8.ネットワークはしっかり確保すべし

わりと気を使わないのがネットワーク。「会場にフリーWiFiが来てるからいいや」とかね。

国内のフリーWiFiって、割と回線が細いところがおおいんです。なので、会場に人がたくさんくると、WiFIつながっているのに通信が遅くなって、パンクしてしまうことも多い。

あとは、プライバシーセパレータ機能などでローカルでグループが組めないとかね。(もっともグループ組めるようなセキュリティの甘いところは使うべきではないが)

不安定なフリーWiFiをつかうよりは、使う端末に格安SIMをいれてつなぐほうがよっぽど安定します

このあたりは、会場の状況(人の入り具合、扉の閉まり具合、天候等)でかわるので、しっかりリハーサルしておきましょう。(別の興行をやっているときに様子を見に行くなど、実際になるべく近いほうがテストになります)

また、モバイルWiFIルーターなどは、接続可能台数も決まっているし、負荷をかけすぎると処理能力が下がるなどの特性があります。また、QR通信みたいに、リアルタイムに通信しているケースでは、接続台数がおおいとルーターが通信を捌ききれなくなってUDトーク®︎が不安定になることがあります

これらは、機器や環境、その組み合わせなどで決まるので、UDトーク®︎の開発メーカーに問い合わせても、開発環境で再現することが少なくて、仮に再現したとしてもソフト自身に問題がなければ直すことができない問題なので、しっかり切り分けをしましょう。

(もっとも、無料ユーザライセンスにメーカーサポートは含まれていないので、自分で調べて切り分けながら活用する必要があります)

9.連続認識時間に注意すべし

標準状態では、連続30分毎に音声認識がとまります。Google音声認識とかは1分なので、30分もあれば簡単な現場では何とかなるかとおもいますが、講話では30分は短いかな…とおもうこともあるでしょう。

アドイン機能(課金/240円)でこの制約を外せるので、必要ならあらかじめ外しておきましょう。

10.活用シーンに注意すべし

無料ユーザのライセンスでは、音声認識開発メーカーが、音声情報のプライバシーを守ることを保障した状態で、音声認識システムの学習や開発をするために再利用されます。

この再利用が、たとえプライバシー遵守とはいえ、活用するのに都合が悪いケースもあるでしょう。(例えば、話者の同意がない場合とかね。)

その場合は、コンパクトプランとか、その他契約プランがあるので、必要に応じて契約しましょう。業務用のプランは音声再利用しないことが明記されているので、このあたりのプライバシーも守ることができます。

また、仕事でつかうためには法人契約が必要だ、とも記載があるので、適用ケースに応じた契約をしましょう。

11.辞書を活用すべし

機械は辞書にない「知らない言葉」を表示することができません。また、同音異義語みたいなものは苦手です。

人の名前みたいなものは、特に難しいです。なので、単語登録機能をうまくつかって、「文字が出やすくする」ようにすることによって、表示精度をあげることができます。

最近は、無料ユーザでも、この辞書機能がつかえるようになりました。この機能を適切につかえば、誤字を少なくすることができます

そして、登録したら、いろいろ読み上げてみて「期待した通りでるのか」をみてみましょう。

個人的には、本番中に、誤字訂正が続く言葉を片っ端から辞書登録していくと、運用しやすいかとおもいます。

12.なによりも楽しむべし

いろいろ確認することがあって面倒だ!と思いました?これらは「どうやったらでるのかな?」とかを日々学習だとおもって1つずつ覚えていってもらえたら、30分もかからずに実施できる項目ばかりなのです。

めんどくさがらず、謎解きだとおもってやってみてください。パソコンのセットアップ覚えるよりよっぽど簡単ですよ。

■まとめ

改めてまとめると…

1.なるべく新しい機器をつかうべし
2.OSのバージョンも上げておくべし
3.アプリも更新しておくべし
4.アラームや通知はきっておくべし
5.充電はしっかりしておくべし
6.音声はしっかり入力しておくべし
7.使う機材は信頼のおけるものにするべし
8.ネットワークはしっかり確保すべし
9.連続認識時間に注意すべし
10.活用シーンに注意すべし
11.辞書を活用すべし
12.なによりも楽しむべし

着実な準備で8割のトラブルは回避できます。あとは、楽しみながら運用するのみ、です。さ、皆さん最新字幕ライフを楽しんでいきましょう!


開発したり研究したりするのに時間と費用がとてもかかるので、頂いたお気持ちはその費用に補填させていただきます。