【雑記】ドラゴンクエストウォークの話
ドラゴンクエストウォークを始めた。
「……今更?」という声が聞こえてきそうだけど、そう。今更。
(4周年おめでとうございます)
理由は、僕の好きなミュージシャンの方がオススメしていたから。興味本位で始めてみた。日によってまちまちだけど、暇なときは比較的よく歩いている。
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説明が遅くなったが、ドラゴンクエストウォーク(以下、ドラクエウォーク)は、スマホ用の位置情報アプリゲームである。
プレイヤー(=僕)が歩くことで、ゲーム内のキャラクターも同じだけ歩き、移動する。そうしながら、ゲームの中の彼らは、モンスターと戦ったりアイテムを収集したりする。(ポケモンGOとかMonster Hunter Nowと同系統のゲームですね)
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さて。先日ぼくは東京に遊びに行ってきた。家から空港までドラクエウォークをしながら移動、福岡空港でスマホの電源を落とし、成田空港でスマホの電源を入れた。そして、中断していたドラクエウォークを再開したわけである。
ゲーム内の主人公にしてみれば、福岡空港でいきなり後頭部を鈍器で殴られたか如くプツンと意識を失って、次に目が覚めたときには見知らぬ町の空港に立っていたわけである。
そんな状況でも彼は、疑問ひとつ口にせず、いつものように、目の前のモンスターと戦い始める。
…………いいのか、それで?
彼は自らの置かれた状況に疑問を感じないのだろうか? まずは「ここどこ?」と周りに尋ねるべきではないの? 「いったい何があったんだ?」と、いち早く状況把握に努めるべきではなかろうか。
あるいは、彼は内心ではそうするべきだと感じているのかもしれない。しかし、仲間の3人も何も言ってこない状況だ。(ドラクエウォークは4人パーティーです)
そうなると、彼は次第に不安を募らせる。「あれっ、もしや、状況を理解していないのは俺だけか……?」どうやら、仲間たちはこの状況に疑問を感じていない。……おかしいのは、俺のほうか……? もう彼には疑問を口にできない。「なるほど、そういうことね」と、さも理解したふうを装って、何もおかしいことなんてないって顔で冒険を続ける以外ないのである。
たとえ、実際には、他の三人も頭の中ではまったく同じ困惑を感じていたとしても……。
僕は主人公たちに言いたい。きみたち、ドラゴンや魔王と戦っている場合か――と。
そんなことよりも今、優先すべき問題に直面してはいないか?
……彼らはまだ気づいていない。自分たちの運命を左右する画面のむこうの存在に。………………今はまだ。
彼らが本当に戦うべき相手とは、はたして、誰だ?
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――そんなことを考えた東京旅行でした。
ちなみに、この話を知り合いにしたところ、「ずっと何言ってんの?」という顔をされました。
(了)
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