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ものがたり

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2018年5月の記事一覧

とある 私のおはなし

あるところに、偉い社長さんの秘書をしているかわいらしい女の子がいました。 女の子はなにをしたいのかわからず、しばらく笑顔で秘書をがんばっていました。 まわりのひとからは、羨ましがられました。 たくさんの国に出かけ、すばらしい経験をしました。 あたらしいことがたくさんあり、まるで夢の中にいるようでした。 しかし、彼女はくるしみをかかえていました。 あたらしいできごとは、彼女のくるしみをすこしのあいだやわらげてくれました。 ぜいたくな生活にこわさと居心地のわるさをかんじるよ

惑星

おなじ言葉を話し、 おなじ歴史を学び、 おなじ様子をしている。 いつからだろう。 おなじはずなのに、言葉が通じなくなったのは。 いつからだろう。 おなじ言葉を持っていないのに、ことばが通じるようになったのは。 いろんな色を持つシャボン玉みたいな惑星が浮いている。 びょ~んびょん跳ねている。いいや、跳ねるのを嫌うジィっとしたやつもいる。 それは惑星のような丸くくっきりとした世界ではないかもしれない。 空気のようなもっと混じり合って温度みたいな存在かもしれない。 いつか