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夢 物 語

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わたしは父と屋上のベランダにいた。

すると 烏が 一羽 飛んできて

父の頭のてっぺんをつついた。

軽く ちょんちょん と。

それから わたしの頭に飛びうつり

ちょんちょん と。

わたしは とても 怖かった。

父は 相変わらずのその性格で 烏を 煽った。

わたしは とても 怖くなった。

”烏が 怒ったら 頭に 穴が開いてしまう”

父は わたしに向かって 笑った。

わたしは 父に向かって 睨んだ。

そのあいだも 烏は 森に かえることなく

わたしと 父の 頭を チョンチョン と つつきつづけている。


わたしは とても 怖くなった。

烏が 本気で 頭を つつくことを。


そして 我慢ならなくなって 烏を 敵とみなした。

怖さから 烏を 信じることを

 

プッツン と。




もっと 怖くなった。

烏も 異変を 感じたように おもえた。

わたしたちは 同じ 動物なのに

わたしが 人間という おごりを だしてしまった。

わたしと 烏は そのとき 切りはなされた。


ワァー ワァー


烏は 森へ 帰っていった。



わたしは 人間。

あなたは 烏。



わたしたちは 動物。
わたしたちは 大地。




ーー
動物と人間がまだ 交じりあっていた時代の神話をいくつか読みました。

わたしは 幼いころから  クマと サル がどうゆうわけが 怖くて怖くて
心が追い詰められているとき 不調なとき 決まって夢にクマが現れます。

わたしの推測では
サルは生物学的に人間に近い存在で その表情などが 特に怖い。
クマは精神的に人間に近い世界観を持っていそうで
その昔 人間とクマは繋がっていたのではないだろうか 
クマは人間のように生きることを選ばず 自然と生きることを選んだのではないだろうか そんな気持ちを呼び起こされます。

どちらも人間に近いと思うゆえに わたしは 怖い。
近しいものを感じるけれど 彼らを知らないから 怖い。
それは 彼らをわかろうとして わかることができるものでは ないんだと 思う。

同時に 怖くて怖くてたまらないのに
すごく自然や それらの存在に 惹かれるのです。

満月の日だから 現れた 烏なのか
現実世界で触れたものに影響されて見た夢なのか。

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