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Q&A|水泳の事故を未然に防ぐには◯◯の人に気をつける

ご質問頂きましたので
答えさせて頂きます。

Q.
水泳のコーチを
始めました。

今年からコーチになり、
マスターズコースを
担当させてもらいました。

「視野を広くして、事故に気をつけて」
と、先輩コーチに言われるのですが
森せんせーはどこに注意していますか?

A.
ご質問ありがとうございます!

コーチになったばかりで
勉強熱心ですね!

素晴らしい!


私が「マスターズ」の安全管理で
気をつけているポイントは
「事故を起こしてしまいそうな人を
最初のうちに見つける」です。

そこで注目するのが
「壁際動作」です。


「水泳は無接触運動だ」と
よく言われますが、
スタート・ターンに関しては
運動支点が接触します。

つまり、
手足が固定面(プール壁面)に接触し、
両足で固定面を蹴るわけです。

水泳をマスターする初歩の段階で
3つの基礎動作が必要です。

この基礎動作が
スタート(壁蹴り)やターンに凝縮されています。

従って、
スタート・ターンを見れば
その人の水泳のレベルがある程度
判断できるわけです。


その3つとは、

①蹴る
②潜る
③浮き上がる

です。

壁がまっすぐ蹴れない、
うまく潜ることができないor潜りすぎてしまう、
タイミング良く浮き上がってこれない、
・・・などの様子が見られた方は、
どんなに泳ぎが上手でも
注意して観察します。

例え、
ターンやスタートが上手な人でも
これらの基礎動作は
疲れてきたりすると
注意力が緩慢になる上に、
固定面と接触するので強い力が加わり、
思わぬ事故が発生する動作でもあります。

そのため、
ラスト一本のハードの時などは、
車間距離をあけて泳ぐようにしたりして
対策をとっています。


水泳は比較的障害事故の少ない
安全なスポーツです。

しかし、
スタート・ターンは
ちょっとした不注意や無理な動作から
事故が発生する危険性があります。

プールの水深、
コースの幅、
人数や参加者のレベルなど
周囲の安全を十分に確認した上で、
能力に見合った動作で
注意深く行います。

壁を蹴る
潜る
浮かぶ

逆を言えば
この3つの練習を行えば
事故の割合はかなり下がるということですね。

泳げる方は、
プールで練習しているときに
この3つが苦手そうな人を見かけたら
「初心者マーク」を
つけている車のようなものなので、
適度な車間距離をとったりして
お互いの安全管理をすることをオススメします。

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