森ユースケ(フリーライター)

1987年生まれのフリー編集・ライター。インドネシアの新聞社、国会議員秘書、週刊誌記者…

森ユースケ(フリーライター)

1987年生まれのフリー編集・ライター。インドネシアの新聞社、国会議員秘書、週刊誌記者を経て現職。noteでは、共働きで2歳児を育てながら家事・育児エッセイを書いています。毎日ウルトラ怪獣Tシャツを着てます。

マガジン

  • 周回遅れのいまさらエンタメレビュー

    なんらかの作品が公開されたあと、しばらく経ってから、周回遅れのエンタメレビューをしていく勝手連載。瞬発力はないけど、細かいことを根に持ち、うじうじと考え続ける能力には相当自信があります。

  • そして、父になりつつある(社会不適合者の更生子育てエッセイ)

    30歳まで実家ぐらしで、家事能力はゼロの穀潰し。結婚や子どもを持つことなど考えもしなかった零細フリーライターが、自覚も覚悟もないまま結婚し、子育てすることになり、“父親“になるべく奮闘するリアルドキュメント。 自覚ゼロのダメ人間が、じょじょに父になりつつある現状を記録しつつ、世にはびこる父の自覚ナシのオトコたち(かつての自分)に捧ぐ、更生のヒント満載のエッセイを書いていく予定です。

最近の記事

  • 固定された記事

ゲーム媒体でプロ野球界のレジェンド・野村克也さんのインタビューという謎企画が実現した不思議な思い出と、コンテンツ再編集の可能性

スマホのプッシュ通知を見て、自分の口から、聞いたことない種類の声が聞こえた。 野村克也さん死去。 …。 涙は出ない。 体の芯の部分から、手先に向けて、なにかカッと熱を帯びる感覚を覚えながら、真っ先に思い出したのは、昨年末にNHKで放送されたドキュメンタリーでおこなわれた、ノムさん×橋田壽賀子さんの対談。 NHKスペシャル「令和家族 幸せ探す人たち」 https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/46/2586212/index.htm

    • ブラック企業で疲弊して、自死を選ぶ歌詞の「夜に駆ける」(YOASOBI)が社会現象になった意味を考えてみた

      〈ありきたりな喜び〉=“普通の幸せ”を手に入れるのが難しい。そんな社会になってしまった現代の日本。そして、騒がしい日々に疲れて、笑えなくなった人々が、沈むように、溶けていくように、夜に駆け出していくーー。 苦しい状況に対して声を上げることもできず、受け入れてしまっている人が多いのではないか。 音楽ユニット・YOASOBIの楽曲『夜に駆ける』を、約半年前から聞き始め、日々リピートして聞き続け、そのたびにいろんな考えを巡らせてきた。そして、紅白歌合戦への出場が決まったタイミン

      • 日立のドラム式洗濯機に、離婚の危機から救ってもらった[だめ人間の子育てエッセイ#6]

        恥ずかしながら、30歳過ぎまで実家ぐらしを続け、彼女との同棲や結婚後も、2年間はまったく家事に参加しなかった。 どうも、生活力レベルゼロ、アリアハンから出た瞬間にスライムやおおがらすに瞬殺される弱々のダメ人間です。 24歳から約3年間はインドネシアでひとり暮らしをしていたけど、当時住んでいたアパートには住み込みのメイドさんが何人もいて、頼むと掃除と洗濯をしてくれたうえ、屋台のメシが安くて旨いので、生活力は1ミクロンも向上せず。帰国後も実家で穀潰しをしていた。 大学まで体

        • 保育園の先生からの謎の謝罪「シャツが汚れちゃってすみません…」[ライターの共働き子育てエッセイ#5]

          ある日、保育園の先生からこう告げられた。 「明日は絵の具を使うので、汚れてもいい服を着させてください」 なるほど。息子の服に限らず、自分の服も含め、基本的に汚れても仕方ないと思っている。 子どもと一緒の暮らしでは、服が汚れるイベントで溢れている。というか、服が汚れる可能性しかない。子どもがいる生活を経験したことのない人に伝えるために、なにかたとえることができないかを考えてみる。 ●シューティングゲームの敵の攻撃の数だけ、服が汚れる可能性がある ひとつ浮かんだ例として

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          2本
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          7本

        記事

          洗濯機の死亡事故を防ぐ、あざやかな逆転の発想【ライターの子育てエッセイ#4】

          0歳児のうちは、寝返りでうつ伏せ状態になってしまい窒息死したり、ベッドから落ちるだけで死んでしまったり、風呂で数秒間目を離したスキに溺死したりと、生活のいたるところに死の危険がある。 ふとんや服、ぬいぐるみ、よだれかけで窒息することもあるし、ベッドと壁の隙間に落ちたり、飲んだミルクを吐いて窒息することも。 ステータスが激弱で、ちょっとごはんをくれない相手にあたったら大変なことだし、赤ちゃんサイドとしては、生まれてくる環境を選べないうえに、リトライがない死にゲーといっても過

          洗濯機の死亡事故を防ぐ、あざやかな逆転の発想【ライターの子育てエッセイ#4】

          2歳児が初めて話した二語文「ぱぱのかみ」の意味【ライター子育てエッセイ#3】

          ●30歳すぎまで毎日フルボッコだった実家ぐらし時代お風呂に入ったあと、残った髪の毛が汚い! 両親、きょうだいから、ほぼ毎日怒られていました。30歳まで実家に住んでいた間(24歳〜26歳は海外でひとり暮らし)は、フルボッコでした。風呂に入ったあとが汚い、気持ち悪いと。 うるせーなと思いつつ、仕方ないのでちゃんと拾い集めて捨てたつもりでも、まだ残っているらしく、本当に毎日怒られてたんですよ。 ただ、飲食店で出された皿に髪の毛が入ってても、そんなに嫌な気持ちにならないし、クレ

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          雨の音を「ぴちぴち」と表現した北原白秋のすごさ【ライターの子育てエッセイ#2】

          子どもを抱っこして、雨のなか保育園まで歩きなごら、ふと雨の音について考えた。 今日は、雨が、ざあざあ降っているね。 そう語りかけて気づいたけど、今日の雨に、この「ざあざあ」という音はしっくりこない。 傘を差しながら歩いていて、聞こえたのは、ビニール傘に雨が当たる、ぱちぱち、という音。 (写真)おろしたてのレインコートを着てご機嫌な2歳児 雨がコンクリートに落ちて、聞こえる音はなんだろう。そう考えて、あらためて音を注意深く聞いたところ、傘に当たると、ぱちぱち、と鳴って

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          首が座ってない赤ちゃんをだっこする恐怖を思い出す【ライターの育児エッセイ#1】

          30歳まで実家ぐらしで、家事能力はゼロの穀潰し。結婚や子どもを持つことなど考えもしなかった零細フリーライターが、あれよあれよというまに子育てすることになったため、メモをもとに日々の暮らで思ったことをエッセイとしてつづる、零細ライターの育児日記「そして、父になりつつある」。 家事の分担で気づいたジェンダーの問題や、子どもがゼロからなにかを学んでいく興味深い姿勢、子どものかわいいエピソードなどがメインの予定です。 第1回は、子どもの生後3週間頃に書かれたと思われるメモに少し加

          首が座ってない赤ちゃんをだっこする恐怖を思い出す【ライターの育児エッセイ#1】

          ダメ人間の零細ライターが育児エッセイ「そして、父になりつつある」を書き始めます

          20代の大半を年収100万円程度の状態で過ごし、実家を出たのは30歳を過ぎてから。職業は零細フリーライター…と、なかなかに穀潰しアウトサイダー気味な生活をしていたので、20代後半にさしかかるまでは自分が結婚をしたり、ましてや子どもを持ったりという想像をしていなかった。 自分の食いぶちを稼ぐので精一杯な人生だったため、誰かを養うなど、微塵も考えたことがなかった。妻の妊娠が発覚してから出産までの間も、その事実に現実味を感じることがなく、いいようのない不安のせいなのか、つねに自分

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          M-1グランプリの立川志らくによる「(ギャロップ林の)“ハゲかた”がおもしろくない」というコメントに対する盟友ダイアン・西澤評

          編集・ライターという仕事柄、いろんなエンタメに触れる機会が多いのに、なにかを楽しんだあと、すぐに咀嚼して文章化するのが苦手…。 いざ書こうとしても、他の原稿の締切が詰まっていて、「そんなことするヒマあるなら、原稿やれや」と怒られるのが怖いため、結局レビューを書くタイミングがなくなってしまう。 そこで、じっくり考えた後で、「いまさらすぎない?」ってタイミングで書く、周回遅れのレビューと銘打って、勝手連載を始めます「いまさら!周回遅れのエンタメレビュー」第1回です。 ーーー

          M-1グランプリの立川志らくによる「(ギャロップ林の)“ハゲかた”がおもしろくない」というコメントに対する盟友ダイアン・西澤評

          フリーライター・森ユースケ 仕事一例

          ●略歴フリー編集・ライター 森ユースケ(もりゆーすけ) Twitterアカウント:@mori_yusuke プロフィール  1987年生まれ。大学卒業後、新卒でインドネシアの在日本人向け日刊紙へ就職。約3年勤務した後に帰国し、国会議員秘書、週刊誌記者などを経て、フリー編集・ライターとして活動。日本、英語、インドネシア語のトリリンガル(最低限のビジネス会話)。 ジャカルタ在住時代に、AKB48の姉妹グループJKT48のヲタ活をして、握手会に通ったことで、インドネシア語も話せ

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