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伝わる書き方 (2013) 三谷宏治 vol.3

前回の記事からなんと2ヶ月も経過してしまいました…ですが、気を取り直して、❞Standing on the shoulders of giants❞。
『伝わる書き方』の第3章から続けたいと思います。

vol.1とvol.2にて、
戦略①短く書く
戦略②構造化するが終わりましたね!
戦略③は波を作る~読み手の心に寄り添う・揺らすです

戦略③波を作る~読み手の心に寄り添う・揺らす

 三谷先生は「波を作る」を3つにさらに分解しています:
③-1:相手の心に合わせる
③-2:相手の心を動かす
③-3:相手の心を逆に取る
つまり相手の心3部作ですね、合わせて、動かしたうえで、逆に取る
そして、これはわかりやすいではなくて、相手に「感動」を与える技法として紹介されています。少しハイリスク・ハイリターンであるとも言及されていますが、リーダーのコミュニケーションとしては必須ですね。

③-1:相手の心に合わせる

これは易しく詳しく、というふうに解説されています。
例えば、「外部要因に対する処理能力の会社間の差異」を「決め手となるのは相手の攻撃力ではなく、外部環境への対応力」と言い換えられると。これをもう少し実践的に変換すると、漢語調ではなく、「AはXではなく、Yだと」対比や全体の中での位置づけにすると説明しています。これはパワポでメッセージは漢語調で、口頭説明では 易しく詳しく にするとかできそうです。勉強になりますね!

③-2:相手の心を動かす

根源的な問いを示す。これも心を動かすために有効ですよね。ここぞというときに発すれば。ということで、タイミングも重要です!
次に意外な比喩で本質を表す。これってそのワーディングにその人らしさが出るので、とっても有効だと考えています。
また、3回繰り返すということの重要性もジョブスのスタンフォード大学のStay hungryを引用して説いています。ただし、微妙に調子を変えるように。①説明し、②自らについて述べ、③聞き手に投げかける、という形を取るなど。

③-3:相手の心の逆を取る。

裏切り。自ら作って自ら壊す。読み手にまずある機体を抱かせ、そしてそれを最後に裏切る。難しそうですが一度トライしてみたいアイディアですね。
逆説的な表現で厳しさや自慢を伝える。これはただの自慢にしないために、とか逆説的な言葉を並べることで、確かに伝わりますね。
また、3回繰り返すということの重要性もジョブスのスタンフォード大学のStay hungryを引用して説いています。ただし、微妙に調子を変えるように。①説明し、②自らについて述べ、③聞き手に投げかける、という形を取るなど。

最後に…書き方の鉄板法則

1:話すように書け ※普通は逆
2:とりあえず書いてから始める ※考えない
3:文章の事例の面白さ ※普通は一般的な面白さ

メモとして。「教学相長ず」。noteにまとめることってまさにそうだな。Active learning.

閑話休題

a. アンカリングバイアス~斜め上にアンカーを打ち込め

少なくとも本命の他に1つ本命と比較して、優位性を本命が説明できる例を入れろ!ってことです。賃貸不動産屋さんとかがやってそう。モノを売る営業の王道ですな。逆に延長線上で高いものを売ろうとしたときには新たに価値を加えて「土俵」をずらすことも必要です。アンカリングバイアス、当たり前ですが、きちっと抑えたいですね。またハロー(Halo)効果も効果的ですね。私も最近はこの方法をよく拝借してます。

b. 代表性ヒューリスティックバイアス

確率論を無視して、ひとつの事例で全てを判断してしてしまう

c. 利用可能性ヒューリスティックバイアス

思い浮かべやすく入手容易な情報が起こりやすいことだと誤解する。最近のコト、思い出しやすいコト、報道されたコトなど。

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