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『ビットコインブロックチェーンでスーパーファミコンのゲームを記録。ブロックチェーンで歴史を保存』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.1.11

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■ビットコインブロックチェーンでスーパーファミコンのゲームを記録 プレイも可能に

ビットコイン・オーディナルズのポートフォリオトラッカー「Ninjalerts」の開発者は、スーパーニンテンドーエンターテイメントシステム(SNES、スーパーファミコン)エミュレータをサトシに記録し、コミュニティがビットコインネットワーク上でクラシックゲームをプレイできるようにした。

ビットコインブロックチェーン上でスーパーファミコンのエミュレーターが開発されました。

古いゲームを遊ぶだけなら、任天堂公式に提供されているバーチャルコンソールでも、スマホに移植されたゲームでもよいわけですが、これらはハードウェアの世代交代で遊べなくなったり、ゲームソフトのアプリ配信が終了して遊べなくなることが心配です。

ブロックチェーンを国家も介在できないアーカイブの記録先として捉えると興味深い取り組みだと感じます。

オーウェンス氏によると、ブロックチェーン上にSNESを記録する取り組みは、クラシックビデオゲームの保存問題に対処するためだという。90%のクラシックビデオゲームが絶滅の危機に瀕しているとの研究を引用し、ビットコインがこれらの「文化的なデジタル文化遺産」を将来の世代に保存するのに最適な場所だと彼は主張した。

今回の開発を主導したオーウェンス氏も、ゲームソフトの文化的アーカイブを目的としているとしています。


書籍は国会図書館にすべて納本アーカイブされる

書籍などすべての出版物は、国会図書館法によってすべて納本しアーカイブすることが決められています。2012(平成24)年法改正では、電子書籍も納本することが義務づけられました。

すべての出版物が国会図書館にある状態により、後世に書籍を元に歴史研究することができます。

国会図書館法の納本アーカイブ制度はアメリカの制度が参考にされたとされており、世界中に同様の法律や制度があります。

しかし、国によっては納本アーカイブの制度が整っていなかったり、侵略戦争の過程で先住民の文化を抹消するためにアーカイブを破壊してしまう例もあります。国家主導による出版物も万全ではないということです。


ゲームソフトも歴史を知るコンテンツ

ゲームソフトも、書籍と同じように当時の歴史や文化を知るための大きな手掛かりとなります。そのため、徐々にではありますが、各国でゲームソフトも国立図書館に収蔵してアーカイブしようという動きが広がっています。

日本でも、一部のゲームが収められ始めています。

「残念ながら倒産してしまった会社のゲーム」を合法的にプレイできるようにする方法を考えるという著作権法の研究も始まっています。

最近のゲームは日々アップデートされてアーカイブする時点によってゲーム内容が異なるなど、保存が難しくなっています。それでもプレイできる状態でアーカイブされたゲームができるだけ多く残されていくことは重要なことだろうと思います。


パブリックアーカイブとブロックチェーン

今のブロックチェーンの仕様や技術だと、容量が小さい、遅い、ガス代がかかるといった問題から、スーパーファミコン程度の古いゲーム機とゲームソフトしかオンチェーンでは再現できないのが現状です。

しかし、国家セクターによる収蔵アーカイブでも確実に後世に記録を残せるとは言えない現状、広くパブリックにアーカイブを残せて、誰でもアクセスできて、誰も改竄できないというブロックチェーンの技術や思想は、理想的な歴史アーカイブの手段となる可能性はあります。

より大容量なゲームソフトを、より高速に、より安価にアーカイブできるようにしようという動機で技術が進歩していくことで、ブロックチェーン技術自体が進化するきっかけになるかもしれません。

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