『STEPN運営体制を大幅縮小か?レインボーシューズなどテコ入れより次回作に力を入れる宣言』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2022.10.14
■ユーザー数が大幅減のSTEPN、100人以上のスタッフを解雇か?
昨日初めて、STEPNで歩きませんでした。
5月15日から毎日、雨でも深夜でも出張先でも欠かさず歩いていたSTEPN。ついに連続STEPN記録が150日で途切れてしまいました…
昨日の仕事帰り、電車で寝過ごしてしまいました。折り返す電車も終わっていたので仕方なく自宅までタクシーで帰りましたが、その時点で25時。さすがにSTEPNを諦めました。
でも以前なら自宅から5km手前のところでタクシーを降りてでもSTEPNやってたと思うんですよね。
今は50分歩いてもシューズリペア代とミステリーボックス開封費用を差し引いて1日の稼ぎが200円程度しかありませんので「200円のためにどこまで頑張れるか」というのがどうしても頭によぎってしまいます。
もはや原資回収なんて無理なので歩くこと自体が習慣化して楽しいのだ、と思いつつも、もし1日の稼ぎが2万円なら25時からでも歩いていただろうし、今は200円だから歩かなかった。これはやっぱり現実です。
Move to Earn、歩いて稼ぐ「しか」目的がないSTEPNの本質的な弱みはコレですね。
■数値データの読み方は注意が必要
と記事内で紹介されていますが、この数値は注意が必要です。
Dune Analyticsはオンチェーンデータの数値が取れますが、STEPNは普通に歩いているだけだとオフチェーンデータしか動きません。
STEPNでオンチェーンデータが動く時というのはSpendingからWalletにGSTやGMT、SOLなどのトークンを移動させた時や、シューズを他者に渡すためにWalletに移動させた時くらいです。
6月26日に10万5257人、というのもこの時は「狼狽売り」のような状況で、歩いて稼いだGSTをどんどん利確しないと怖い、という人が多かった時期なのだろうと思います。もっと前の3月~4月頃はGSTが値上がりし続けており、利確するより持ち続ける人が多かっただけ。ユーザー数は6月末より多かったんじゃないかと思います。
「9月には6000人を下回る」という表現も、全世界で1日に6000人未満しかSTEPNで歩いていないわけではありません。GSTが5円を切り、さらに値下がりを続けてむしろ利確しづらかった時期です。利確する人が少なければオンチェーンデータ上のユーザー数は増えません。
10月に入ってからは、GMTアーニングが始まったりレインボーシューズが実装されたりと大型アップデートがあったのでWalletにSOLを追加してシューズを買ったりGMTを利確したりする動きがあったということだろうと思います。そのためオンチェーンデータ上のユーザー数が若干増えた。9月からの増加分の人数6000人が重課金者、ということかもしれません。
ニュース記事のタイトル「ユーザー数が大幅減のSTEPN」の根拠としてDuneのデータを出すのはミスリードしかねず、STEPNのユーザー数が今は1万人しかいない、と勘違いしそうなので注意が必要です。
しかしピークの頃と比べれば今はユーザー数が減っているし、ユーザーの熱量や関心が下がっていることも間違いないでしょう。
■一時代を築いたSTEPNを運営がテコ入れ復活させることは、ない。が…
つまり、運営のFSLとしてもSTEPNを復活させる方向で頑張るのではなく、別のプロジェクトで頑張るという方針のようです。
2022年2Qで1億2200万ドルも稼いでますから次のプロジェクトへの投資原資はたっぷりあります。
とSTEPNコミュニティへのオープンレターでも明言している通り、「新しいFSLアプリケーション」で頑張るとのこと。
GMTは共通化するとも言っていますが、STEPNの大幅なテコ入れはレインボーシューズで最後かもしれません。
FSLファミリー=別サービスに注力し11月に発表すると宣言しています。
STEPNを終えるとは言っていませんが、STEPNコミュニティに対して新アプリのことしか訴求せずSTEPNのテコ入れ策について言及していないことを考えると、STEPNが今後突然大化けすることは期待しづらそうです。
STEPNのゲーム性や歩くことに着眼したことは非常におもしろいと今でも思います。「to Earn」が中心すぎたことは反省点ですが、今見れば他にも修正すべきポイントがたくさんあります。
・基本ソロプレイでコミュニティがある実感が感じられなかったこと
・競争やランキングなど他者を感じる仕組みがなかったこと
・初期課金のみで継続課金する動機付けがなかったこと
・イベント企画がほとんどなく淡々としていたこと
・シューズやジェムに所有満足感がなかったこと
などなど。これらは日本のソシャゲでは昔から解決済みのものばかりです。Earnより前にゲームとしてちゃんと楽しめるために必要な要素ばかり。
ブロックチェーン技術、トークンやNFTなど最新要素を入れたソシャゲメーカーが作ったBCGなら、これらの問題は初めから解消されているだろうと思います。
つまりこれからのBCGはやっぱりソシャゲを長年やってきたところが強みを発揮しそう。なにせ基はゲームですからね。
FSLの次回作がゲームなのかはわかりませんが、STEPNでの革命経験と反省点を踏まえて、きっとソシャゲの良いところも取り込んで、また皆が驚くものを出してくるのではないかと期待しています。
それまではSTEPNの歩をまた毎日進めておきます。Let's STEPN!!
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