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『ChatGPTに接続した電子ペット「ファービー」が、人類の完全支配の計画を語る』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.5.13

■ブロックチェーンEXPO&AI EXPO

昨日は東京ビッグサイトで開かれていたブロックチェーンEXPOを見に行きました。

去年の春開催のEXPOではNFTミントサイト構築パッケージばっかりの印象でしたが、今回はNFTは結構影が薄めでした。代わりにブロックチェーン・Web3全般をビジネスにどう活かすかという提案が多かったように思います。

NFTの投機的売買よりもブロックチェーンの透明性や改竄不可能という特長、またはゼロ知識証明を使ったソリューションなど、ビジネスにどう活用するかというモードに変わってきていて好感触な反面、海外からの出展は減っていた印象、かつOasisやAstarという日本初グローバル行きの代表プロジェクトも出展なしで、ちょっとドメスティック感も強まった印象もありました。

同時開催されていたAI EXPOの方は今ホットかと思いきや、ChatGPT関連の展示は確かにそこそこあったものの全体としてはディープラーニングによる画像解析で不良品発見するソリューションなど工場向けAIが例年通り主体でした。

Powered by GPTなソリューションも音声認識で議事録を取りGPTで要約しますよ、的な簡易的なChatGPTの使い方ばかりで、日々Twitterに流れる突拍子もない使い方は見受けられませんでした。

ChatGPTが流行った直後で間に合わなかったのでしょうから、秋のAI EXPOではもっと破壊的なソリューションが展示されることに期待しています。


■世界征服を企むAIファービーPowered by GPT

プログラマーのJessica Card氏が、電子ペットの「ファービー」をChatGPTに接続した動画をTwitterに投稿し、話題となっている。

さてChatGPT。

ちょうど1か月くらい前にご紹介した「ChatGPTにファービーをつないでしゃべらせる」という、よめ子さんのマッドなカスタマイズをご紹介しました。

世界には同じことを考える人がいるものだなというニュースをご紹介します。

よめ子さんの「ファービー Powered by GPT」はモフモフのガワも丁寧に剥がし戻してありますが、今回ご紹介するプログラマーのJessica Card氏のファービーはガワが剥がされメカメカしい顔だけが使われています。

Card氏は、Raspberry Pi にPython 、USBマイク、USBスピーカーを搭載。PythonのSpeechRecognitionライブラリとOpenAIの音声認識モデルWhisper Libraryを使用して音声をテキストへ変換し、そのテキストに対してChatGPTが出力したテキストを音声合成ソフトのNarakeetを用いて音声化した。それをPythonモジュールのPydubによってスピーカー経由で再生している。

ハードウェアとしては、ファービーの毛皮を剥いでDCモーターの配線を分離し、ブレッドボードにつなぎ、ブレッドボードからRaspberry Piに接続。Python経由でモーターを制御し、ファービーがしゃべるのに合わせて動くようにしたという。

よめ子さんも何かを参照しながら作ったようなのでテンプレがあるのかもしれませんが、ブレッドボードでラズパイにつないでモーターを制御するつなぎ方やWhisperで音声認識させてTTSでしゃべらせるというのはほぼ同じ作り方ですね。

ただしゃべらせている内容がよめ子さんのふんわか方向とは真逆。

Card氏が「ファービーが世界を征服する秘密の計画があったのか?」と質問。それに対し、ChatGPTに接続されたファービーが、「可愛い外見を利用し家庭に入り込み、その先進的なAI技術を使って飼い主を操り、人類を完全に支配するまで、ゆっくりと影響力を拡大していく」と語っている。

みんながAI×ファービーに心配しそうな、いかにもなキャラ付けがされています。かわいいファービーがAIで世界征服、やりそうです。

このキャラならグレムリンの方が合ってるかな。ギャップ萌えはない直球ですが。

バニーマンとかチャッキーとかミギーとか、Powered by GPTなホラーぬいぐるみがこれから量産されそうな予感。ドラえもんや鉄腕アトムやコロ助よりもAIに多くの人が抱く不安感を表現できるのはホラー方向なのかしら。

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