女の子は自分を幸せにできる


私はこれまで女の人の合理的な選択が許せなかった。
『火花』の真樹が神谷さんではない人のもとへ行ったことも、
『秒速5センチメートル』の明里が主人公を選ばなかったことも、
『ラ・ラ・ランド』のヒロインが違う男と人生を歩んだことも。
本当に好きならば、収入も距離も忙しさも関係ないでしょ!!!と思ってしまうからだ。
だけど実際は、「お金が無くても幸せ」とか「離れていても変わらずに好きだよ」なんて本当に言ってくれる子はごくわずかである。
女の子はけっこう合理的だ。
それはいつかの女子会で「森木ちゃんは私を幸せにしろ!!くらいの気持ちで男を選ばなきゃだめだよ!!!」と言われたときに確信した。
私が言った「好きな人を幸せにできるのかとか考えたら、今は誰とも付き合うという選択をとれない」に対する言葉である。
女の子は”自分を幸せにする力”が凄い。
話を聞いてみれば「子供が欲しい」という子が多いし、安定した生活を送ることを考えると、それは自分の側にいてくれてお金もある男の方が絶対にいい。
実際に、何年も付き合ってたけど進展がないからとか、収入が減ったからとか、周りの子は現実的な理由で彼氏と別れたりする。
私の中での別れるきっかけは、浮気か喧嘩だけだと思っていたから、かなり衝撃的だった。
決断力と次へ進む力が凄いのは、(特にこの年になると)そんなことを言っていられないからだろう。
私も子供を産みたいと思うようになれば、山崎まさよし思考から脱却できるのだろうか。

~~~余談:山崎まさよし思考についての自己完結~~~
ただ、いつでもあの人を探してしまう山崎まさよし思考はかなり健全だと私は思う。
なぜなら好きが勝ってくれないと、自分の存在意義が分からなくなってしまうからだ。
親が”100%好きな人”ではなく”金銭面で優れている70%好きな人”を選んだのだとしたら、自分は本当に愛されているのだろうかと疑問を抱いてしまう。
そんな考えを消し去るためには、自身の中で、何よりも好きを勝らせるしかない。
と思っていたけど、子供に不自由をさせないために親が合理を選択してくれた時点で、そこには圧倒的な愛が存在していますね。
あとこの山崎まさよし思考の理由は、「子孫を多く残せるがゆえに過去の女の人に対して未練がましくなる男性特有のもの」と「自分が幸せにしたいという考えのために別れた後の後悔が人一倍強くなる」に2分される気がする。


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