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【ミャンマークーデター】脱走する国軍兵士とミャンマーの国軍

クーデターも100日を超え、4ヶ月が経とうとしています。

ヤンゴンの街中では、大きな衝突は減りましたが、
至る所で検問、爆発などが増えてきました。

今月は、5月15日はチン州(ミャンマー西部)のミンダという小さな街で
空襲、ヘリから襲撃、重火器の使用、国際法で禁じられている「人盾」(兵士の前に一般市民を歩かせる)という、
激しい衝突がありました。

ミンダの写真

1000人の兵士がミンダという小さな町に集まり襲撃が始まりました。

もともと、チン州のミンダのエリアでは、
一般市民が武器を持ち戦っているエリアでもあり、4月下旬から何度も衝突がありました。

国軍兵士にも死傷者も出ていたそうですが、
今回は、その報復攻撃と見られています。

本当に、小さな町に、1000人規模の兵士での襲撃、戒厳令で
「衝突」というよりも、「殺戮」「虐殺」とも言えます。。

アメリカ大使館も、
ミンダの襲撃に対して強めの声明を
出しました。

今週のように、軍が民間人に対して戦争兵器を使用することは、
軍事独裁政権が権力を維持する上で、どこまで進むかを証明し続けています。
私たちは、軍隊に民間人に対する暴力を終わらせようと呼びかけます。

今週のミンダを含む、軍による民間人に対する戦争兵器の使用は、政権が権力を握るために沈む深さの実証です。
私たちは、軍隊に民間人に対する暴力をやめるように呼びかけます

一方、些細ながら唯一の良い兆候として、「脱走兵」が増えてきたことが報じられるようになりました。

今日は、脱走兵に関する報道と、ミャンマーの国軍組織についてまとめました。

ミャンマーの国軍組織とは?

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まずは、ミャンマーの国軍組織について一般的な知識の共有です。

Wikipedia情報によると、

”総兵力は40.6万人で、陸軍(37.5万人)、海軍(1.6万人)、空軍(1.5万人)の3軍種からなる”

日本の自衛隊は、22万人なので、2倍ほどになります。
ちなみに、世界の国軍ランキングでは、日本は世界5位、ミャンマーは38位です。

*このランキングは、国内人口と兵力、武器、国防予算などの分野で指数の評価をされます。

https://www.globalfirepower.com/countries-listing.php


東南アジアの中では、比較的兵士の人数も多く、予算も多く当てられています。(21億ドル)

ミャンマーの国軍の生みの父は、アウンサン将軍です。アウンサンスーチー氏の父です。

戦後、アウンサン将軍が、ミャンマー国軍を生みました。

クーデター前の国軍

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ミャンマーの国軍は、クーデター前も、今も、
罪のない一般市民を殺戮し続けています。

むしろ、国外との防衛や戦闘ではなく、自国民に常に武器を向けています。

クーデター前でも、タイ国境のカレン族、バングラ国境のロヒンギャ問題では、残虐に襲撃を繰り返していました。

クーデター前では、そういった国軍の残虐な行為は、あまり表には出てきていませんでした。

「国軍による迫害がある」と人権団体や、他国からの指摘があっても、ミャンマー国内では大きく報じられることもなく、政治としても、民間としても、大きな問題として捉えられていなかったように思います。

(もちろん、国軍との関係や政治上国軍が優位な点をカントリーリスクとして視野に入れて経営をされている企業・経営者の方も多くいらっしゃいます。)

国軍提携のキリンビールやYコンプレックスという複合施設事業においても、
虐殺をする国軍に資金が流れることを人権団体から指摘を受けつつも、事業撤退はせず続行していました。

ロヒンギャ問題が国際社会に出てきたのは、
2017年に、国軍によるロヒンギャ迫害によって、数千人が死亡、70万人以上がバングラデシュに難民として逃れてことがきっかけです。

国際社会の場で大きく非難の声が上がりました。

しかし、当時は、ミャンマー国民としても、ロヒンギャに対しては良いイメージを持っておらず、「不法移民」としての認識がほとんどでした。

ですので、国軍によるロヒンギャ迫害において、ミャンマー国内では嫌悪を抱く人は多くはありません。

どちらかというと、ミャンマーからロヒンギャは出ていくべき、という意見の方が多かった感覚があります。

国連の国際司法裁判所(ICJ)においても、ロヒンギャの集団虐殺をめぐる審理が行われ、
国軍ではなく、アウンサンスーチー氏が出廷し、ノーベル平和賞受賞が取り消しされました。

ロヒンギャ虐殺を行ったのは、国軍ですが、
出廷したのは、アウンサンスーチー氏、ということもあり、

ミャンマー国民からは、当時のICJ裁判でスーチー氏の処罰に対するデモが行われました。
(2019年12月)

私自身も、ロヒンギャは、ミャンマー国民ではない、という認識を持っていたので、
この裁判は不当だなあ・・・、
国際裁判の場では国民の意思は無視されてしまうのだろうか・・・くらいしか思ってもいませんでした。

今思えば、私も、国際社会も、ミャンマー国内も、
国軍の手のひらで転がされていたのだと思います。

本来であれば、ICJ裁判に出廷すべきは、虐殺を行った「国軍」ですが、
外相・国のトップという理由でスーチー氏が出廷し裁判が行われています。

国軍としては、国際社会の場でスーチー氏が非難されているのを、笑いながら見ていたのではないでしょうか。

国軍兵士の特権

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ミャンマーの国軍は、日本の自衛隊や米国軍など、他国の国防組織とは異なり、
「武力を持った政権組織」と言われています。

国会にも、4分の1の議席が選挙しなくても与えられ、
企業の利権をも掌握しています。

キリンビールもその一つで、
国軍に株主配当が流れる構図です。

このような企業が、何百とあり、利権を手にしていました。

退役しても一生困らないくらいの資産が国内外にあったはずです。

今は、海外(特にアメリカ)では資産が凍結されていますが、それでも十分すぎるくらいの裕福な暮らしができるくらいです。

クーデターを起こさなくても十分に家族と裕福な暮らしが国内外でできたのではないでしょうか。
むしろ、クーデターをしなかった方がソーシャルパニッシュメントや海外資産の凍結、不買運動もなく、穏便に、穏やかに!過ごせていたはずです。

それ以上に、人を殺してまで掌握したいものがある・・・というのは本当に残酷です。。

話は少し逸れましたが、
この利権を手にしているのは、一部の将校のトップのみです。

下っ端の兵士は、各国の軍よりも待遇はひどく、
地方の孤児や貧困層を誘拐して連れてこられた人もいます。

下っ端の兵士の一部は、
一般的な社会で、経済的にも、精神的にも、普通に暮らすことができなかった人たちです。

人身売買もされて、入隊させられた人もいます。
(自分の部下を増やすことで、昇進ができる仕組みになっているそうです)

短期的に見ると、兵舎を与えられ、食事・武器・暮らし、が与えられる国軍組織の場は、
保護者のような存在のように見えたかもしれません。

賃金も低く、副業していないとやってられないくらい、と言われています。

しかも、一度入隊すると、退役することはできません。
定年で退役するか、戦死するかでしか国軍組織を離れることができず、
脱走した場合は、現状の法律だと罰せられる仕組みになっています。

ですので、今も、脱走したくても、行き場がない人は
軍内部にとどまるしかないのです。特に家族がいる場合は、家族も一緒に追い出されてしまいます。

しかし、一部の良心と覚悟を持った兵士は、脱走をし始めています。

これまでの脱走兵の人数はわかりませんが、
インドへ脱走した兵士、家族とともに命がけで脱出した兵士などが存在することが明らかになりました。

行動できなくても、「脱走したい」と考える兵士も0ではありません。


脱走兵へのインタビュー

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ミャンマーでは、脱走兵へのインタビューが行われました。

その内容が日本語で公開されたので紹介します。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=128993102577875&id=100064015579795

下記、引用させていただきます。

<インタビュー>

国軍士官学校第48期生。2002年入学、2005年に卒業。
官報掲載番号:陸43006ヘイン・トー・ウー少佐。

Q:なぜ軍を離脱したのか。

A:
軍内で最近昇格して来た将校たちは、素行が良くない。
横暴なやり方で下位の兵士らを抑圧している。正しくあろうとする人たちには、昇進の道が閉ざされる。

中佐レベル以上ともなると軍に長い分、知っている内部事情も
多くなってくるもので、軍はこう言う人たちを離脱させないようあらゆる手段を使って引き止める。

将校に裏切られることを非常に恐れている。
だから色々な利権が与えられるわけだ。

一方、下層の兵士たちは、ギリギリの暮らしをしている。
恐怖によって押さえつけられている。
バナナの茎をかじって食いつなぐ軍人なんて、他のどこの国にもいないだろう。

下級将校は、20万〜30万チャットの(賄賂を受け取っただけでも)処罰されるが、上級将校になると、3億チャットとか10億チャットを受け取っても処罰されることはない。

軍に入隊して10年経過すれば、軍からの脱退が許可されることになっているものの、実際には許可を受けた者はいない。

軍から離れるにあたっては外部に住居が確保されていなくてはならないが、軍の給料では家など買えるはずもない。
せいぜい盗みや強奪の方法しか学べない。
だから、軍内に留まることはもうこれ以上できないと言う思いから離脱した。

Q:クーデターをどう考えるか。

A:
彼らは、前から企てていた。最近に始まったことではない。権力を手放すのがとても怖いのだ。

Q:クーデターを起こすことはわかっていたか。

A:わかっていた。

Q:どうしてわかっていたのか。いつ頃わかったのか。

A:
NLDに政権を委譲する前の2015年頃から企てられていたから、今回もそうなると分かっていた。2年前からより具体的で確信できる情報が入って来ていた。

Q:具体的にはどんな情報なのか?

A:
選挙前の時期から国防省の特別作戦室副室長、中将レベルの人が国中の監視を始めた。
軍内の団結に水が差されることのないようしっかり固めておけと散々言われて来た。
外部からの影響があっても分離して行かないよう準備していたのだ。選挙前の彼らの言葉を思い返してみると、選挙前からクーデターを起こすだろうと言うのはわかっていた。

Q:革命を成功させるのに重要なものは何か。

A:
少数民族武装組織同士が団結すること。
市民は団結を胸に掲げてはいるが、実際の場面ではそれが実現できていない。
だからスパイなどの影響を受けて混乱が起きている。
市民は団結することと整然と行動することが重要だ。
世界共通の軍のモットー「敵を知り、己を知れ」と言うこと。
それらを知らずに戦いを挑んでも負けるだけだ。

CDMの勢力が増せば、他の部分での補完の必要が少なくなるだろう。
CDMの勢いが衰えれば、別の方法による支援が絶対的に必要になってくる。

何か行動を起こす時に、どのような利益があるか、損失はどのようなことがあるか。
損益を考えて計画を立てなければならない。そう言う計画性がないと命がたくさん失われる。

指導者の指示に従って整然と動くのだ。戦闘というものは、結局は最後に生き残った者が正しいということになる。

少数民族武装組織が武器を購入する場合、1丁の価格は200万-400万チャット。軍の工場で製造するとすれば、原価は1丁9,000-16,000チャット程度。価格は50,000-80,000チャット。

Q:現在の軍の兵力をどのように評価するか。

A:
陸軍には、戦闘員と非戦闘員とがいる。
銃の扱いに慣れていない兵士もたくさんいる。
引き金を引けば弾は出るが、当たるかどうかは別問題だ。銃の扱いがきちんとできる兵士は多く見積もって20万人程度だ。
最終段階になると、銃撃戦ではなく重火器の使用と作戦のうまさがものを言うようになる。

Q:連邦軍ができたら国軍兵士が参加する可能性はどれくらいあるか。

A:
家族の安全、家族のいない者は自分自身の将来の安全がどれだけ保障されるかということにかかっている。
正義の側に立ちたいと思っている人は多い。ただ、餌で釣るのが彼らのやり方だ。

恐怖による統制、悪しき習慣、そう言ったものに妨げられる。恐怖というのは、家族に何かされるのではないかという恐れだ。

そして次の段階として、富と階級で誘惑するのだ。だが連邦軍の計画がうまく進めば、自ずと彼らの恐怖心は消え、集団でやって来て参加するだろう。

どこかの都市に確固たる拠点を築いて、そこに解放地域のようなものを作ることに成功したら、軍側の分裂が進むだろう。

Q:少佐のように離脱する兵士が今後も出るでしょうか。

A:
出ると思う。色々な方法を探っているところだ。

Q:国民統一政府に参加・協力の意思はあるか。

A:
様子を見て、必要なら協力したい。


脱走兵の妹へのインタビュー

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軍を離脱した陸軍少佐の妹へのRFAによるインタビューの和訳。
兄の離脱について受けた自身が受けた脅迫について。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=138309334979585&id=100064015579795

こちらも記事内容を引用させていただきます。

(インタビュー日本語訳)

RFA: RFAがヘイン・トー・ウー少佐にインタビューをした後、
テ ー・テー・トゥンさんに軍から脅迫があったと聞いているが本当か?

妹: 
本当だ。20日午後4時頃、電話がかかってきて、「脱走は正式な『離脱』なのか、連絡があったか」などと聞かれた。

連絡はないと答えると
「嘘をつけ。連絡があって、出家して修行僧になっていると聞いたと言っていたじゃないか」
と言われた。

その後また電話がかかって来て兄の所在を聞かれた。
「知っているなら正直に答えろ、さもなければ逮捕状を出すぞ」と言われた。

私は、どこにいるか分からないと答えた。
ところが、信じてもらえなかったようで、今度は私を説得にかかってきた。

「ミャンマーに帰国の予定があると聞いた。もし本当に帰って来るなら自分たちが飛行機のチケットを用意する。帰って来ないか」
と私を取り込もうとした。

RFA: テー・テー・トゥンさんはどう答えたのか?

妹:
「帰国の予定はない。兄とも連絡は取れていない」
と答えると、
「知っているのに隠したりすることは、国家反逆罪にあたる。逮捕状を出すぞ」
と軍の高官が言った。少佐くらいの階級だと思う。

RFA: 何回かかって来たのか。

妹: 3回かけて来た。

RFA: その後はかかってこないのか。

妹: かかって来なかった。
その代わり、事の経緯をよく知る周りの人たちから、母と弟が調べられていると聞かされた。
私がミャンマーに帰国する予定があるかということや、
もう帰国したのかということを母と弟は聞かれたと聞いた。

RFA: ヘイン・トー・ウー少佐が民主化勢力の側に加わったということをテー・テー・トゥンさんはどのようにして知ったのか。

妹: 兄は、前線を離れて一番最初に私に連絡して来た。
安全な場所にいると母に伝えて欲しいと言っていた。
私は、母が心配するといけないので詳しいことは伝えず、出家して瞑想していると伝えた。母はとにかく息子の身が心配で、
「妹の方には連絡があったようだ。修行僧になったと聞いている」
と(軍に対して)答えた。

その時以来、(軍は)私を追跡調査するようになった。アカウント上やメッセンジャーで、問い合わせを受けた。

私はとにかく知らないと答えた。
(兄が)RFAのインタビューを受けてからというもの、何度も私に連絡が来るようになった。

RFA: 少佐のこの行動について、家族はどんな風に考えているのか。

妹: 
私たちは、兄の行動は、正義の側に立った正しいものだと思っている。
クーデターが起こってまだ日が浅い頃は、兄たちはまだ事態がよく呑み込めていなかった。

軍の行為が酷くなって来るにつれ、兄も行動を起こしたいと思うようになった。
だから兄が実際に行動に出たことを誇りに思う。
私にはできないことをやってのけた兄を尊敬している。
私の父も軍人だ。父も若い頃から正義の側に立って行動する人だったから、兄も弟も父の考え方の影響を受けて行動して来た。誇りに思っている。

私たちの国が自由を再び獲得し、戦いに勝つ時まで、CDMやCRPHをできる限り協力し支援していきたい。

RFA: 軍が人々を殺戮し、強奪し、破壊する行為について、テー・テー・トゥンさんはどのように思うか。

妹: 命令に従ってやっている面もあり、
自分たちの職権で甘い汁を吸いたいという意識もある。

兵士というのは、携帯電話を買うことさえできない。
いくら給料が上がったところで、家族が多ければそれだけ負担も大きい。

兵士がもらえるものと言ったら給料しかない。電話を強奪したり、バイクを強奪したりしているが、今彼らはこれまで一度も味わったことのない権力を手にしている。
それを悪用することを軍自体が許しており、放置しているのだ。
(5/5付 RFA)


国軍の父親にもつ人へのインタビュー

次に、国軍の父親にもつ息子へのインタビューも公開されたので紹介します。

原文はこちら

父親とは、政治について対立しているということと、
兵士がどのような共通認識を持っているのか?について書かれています。

以下は要約と私の個人的な所感です。

2021年3月27日は国軍記念日でしたが、
この日は国軍と民間との衝突があり90人以上の民間人が亡くなりました。

国軍の行いとクーデターに対し、
父親とは対立し議論を行なったそうです。

国軍は、国内政治と宗教については、偏りのある理解をしています。

主に、スーチー氏に対して、リーダーとして認識しておらず、
「外国人と結婚し、イスラム教ロヒンギャのために働き、外国に忠誠を誓っている」

という共通した認識を持っているのです。

国軍側は、「反イスラム教」という感情を抱いており、
人権侵害を容認しています。

さらに、その反イスラム教の感情を、SNSなどで拡散しています。

*ミャンマー国内ではイスラム教はあまり良い印象がもたれない傾向にはありますが、
実際は、町にはモスクもあり、近くにムスリム家族が住んでいることも、ムスリムのお祝いをすることも、珍しいことではありません。

また、記事には、国軍兵士は、現在の国軍組織が「国家に必要不可欠な救世主」と認識しています。

他国の指導者や機関を知らず、自国民にしか銃を向けません。

国軍兵士が、入隊した時から受けている「洗脳」「認識」は、

・スーチー氏は外国に忠誠を誓っている
・CDM(市民不服従運動)に参加する抗議者は犯罪者
・国軍組織は、国家に必要不可欠な救世主
・反イスラム教感情により、ロヒンギャ人権侵害を容認
・反NLD政権(スーチー氏の政権)

ということがわかりました。

今回の記事では、親子でクーデター支持の対立が起きていますが
そうではない家族もいます。

今の国軍優位かつ国軍が国の救世主である、
市民は犯罪者である、という考えを持つ国軍の家族もいます。

「両親が国軍テロリスト・犯罪者であっても、子は無実」
と言いたいところですが、

子どもも、国軍の考えやクーデターを正当化する考えを持つ人もいます。

育ってきた環境・思考を変えるのは
そう簡単なことではないですが、

昔と異なり、SNSが発達し、国外の国防やリーダーの存在がどんな存在かを
知っている人も少なくないはずです。

記事のインタビュー者のように、そういった国軍家族の中からも
クーデターの正当性のなさ、人権侵害を止める動き、真っ当な議論が展開される希望を持ちたいと思います。

国軍は自滅するのか?

脱走した兵士や、国軍資金の問題など、
国軍自滅の小さな希望もありますが、

現状は、国軍内部でクーデターが起きることや、国軍兵士が司令官を引き摺り下ろす、ということは可能性としては低いと言われています。

しかし、下っ端兵士の脱走や、前線の戦闘員の脱走が増えるほど、
軍は弱体化し、戦闘力を失っていくはずです。

退役軍人が語った今後の見通しに関する記事があるのでシェアします。


軍が自滅するもしくは、長引く、どちらにしても、引き続きカントリーリスクや、軍事政権が長引く場合など、様々なリスクを考慮して関わっていく必要はあると思います。

ただ個人的には、寄付など経済的な支援に加え、
良心を持った国軍兵士が、脱走できる覚悟を持てるように強く念じたいと思います。

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