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【No.7 もがきを見せろ】

1.はじめに

強くあらなきゃいけない。
強く見せなきゃいけない。
誰かに弱さを見せることは恥ずかしいことだ。
そうやって自分や人に見栄を張って、言動や行動をとってしまう。

ただ実際のところ、思う通りにいくわけはなく、その度に自分の弱さや不甲斐なさに気づかされる。それでも何とか、人には自分の良い姿だけを見せようと強がる。

そんなサイクルを長い間続けてしまっていました。今でもまだ、そんなことをついやってしまい後になって後悔することもあります。

今、こうやってnote記事を書きながら私が思うことは、
人に見せるべき姿は自分自身の「強さ」や「良い姿」ではなく「もがき」
であるということです。

今回は特に、人生の大きな転換点を迎えようとしている同年代のみんなに向けるつもりで「もがきを見せる」について書きました🙇‍♂️

共感や魅力を感じるのは、その人の "強さ" からではなく、その人なりの "もがき" からである

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2.「もがきを見せる」って?

まず"もがき"とは何か、前提を統一しておきたいと思います。

つまり"もがき"を見せるとは
目の前に立ちはだかる困難に対して、なんとか対処しようとしている自分自身の姿を誰かに見せる
ということです。

この前提の基、少しずつ本題に入っていきます。

*余談:長かった制作期間
この文章を書くのに実は1カ月も要してしまいました。というのも元々、「弱さを見せる」というテーマで書いていたのですが、「弱さ」を見せるだけでは、行動の要素が含まれないよなあと思い、なんやかんやで編集し続け、気づいたら1カ月が経ってしまっていました。

しかし、ある場でTさんにこのことをお話したとき、それは「もがきを見せる」ということなんじゃないとご指摘をいただき、それだ!!と思い、タイトルを「もがきを見せる」に変更して、最終的に納得できる形に仕上げることが出来ました。

結局、私が伝えたいことは自分自身の「弱さ」を少しでも「強さ」に近づけようとする試みを是非恥ずかしがらず人に見せてほしいということです。拙い言葉ではありますが、私の想いの10%でも伝わり、何かを考えるきっかけや何らかの原動力になれば嬉しいです。
Tさんに感謝です、、

作成していた「"弱さ"と"強さ"のイメージ図」
また別の記事で具体的に触れます!

3.私にとっての「もがきを見せる」

結論、みんなに自分のもがきを見せようということなのですが、その中でも大きく3つに分けられるなと思い、順に説明していきます。

誰にもがきを見せるのか

① 自分自身に見せる

まずは自分自身にもがきを開示します。つまりは、自らが今抱えている困難やプレッシャーを認識して、それにどう向き合っているのか、自分自身で理解して肯定してあげるということです。

自分自身が理解していないと正しい情報を人に伝えることもできません。そしてそれを肯定的に理解してあげないと人にそのことを話す気にもなりません。

人に伝える前にまず肯定的で且つ客観的に自らのもがきを見つめ直します。

② 友人などの身近な人に見せる

皆さんよく「最近何しているの?」的なことを聞かれるのではないでしょうか。特に就活の時期である同年代の方々は、、、

これは①で整理されたもがきをそのまま周りの人に開示する絶好の機会です。

例えば、就活において、色んな会社を受けながらA社に受かった話をするとしたら
「A社の選考通ったんだよね」
とシンプルに言うより
「色んな企業受けたけどほぼ落とされちゃって、、ただなんとかA社は通ったんだよね」
という風に言うよう心がけています。

選考に受からないという困難と試みを開示した上で、受かったという結果を話すようにする。

毎度、こんな構造的に話しているわけではもちろんないですが、なるべく意識的に"やっていること"だけでなく、"なぜそれをやるのか"や"最近の悩み事"を付け足して話すようにしています。

③ 顔も知らない誰かに見せる

最後はあったこともない、ただこれから会うかもしれない誰かに向けて、もがきを見せます。お気づきの方も多いかもしれませんが、このnote記事が私にとって③の場所です。

元々は自分自身の葛藤だったり、考えだったりを開示するためにnote記事を書き始めたのですが、今はそれがもがきという言葉で言語化されて、noteを書いています。

最近では、それのお陰で多くのプラスの効果を生みだしていると感じます。

というようにもがきを見せるとは何か、具体的におわかりいただけたでしょうか。ではそんなもがきを見せることをなぜ誰かに見せる必要があるのか、1番大切な部分に触れていこうと思います。

4.「もがきを見せる」理由

正直なところ、もがきを見せるべき理由は沢山あるのですが、特に思う4つを簡単に紹介していきます。

"もがき"を見せる理由

❶ 相手に笑いや安心感を与える

感覚的に、相手がもがきや悩み、自分の弱さを見せてくれる時って相手に共感しませんか?

先程の就活の例で言えば、どうしても人と比較して焦りや妬みを生みやすいセンシティブな就活の話題において、「色んな企業受けたけどほぼ落とされちゃって、、ただなんとかA社は通ったんだよね」と言った方が相手にプレッシャーを与えず、更に言えば共感を生む発言になるのではないでしょうか。

また、悩みや弱さを開示するという部分で言えば、Netflixのトークサバイバーや松本人志のすべらない話のように、自分自身の赤裸々な葛藤や悩みの話は単純に面白いと感じるだけでなく、その人への共感や愛を生むものだと思います。

赤裸々な感情を出しながら、事実を述べる。ここで過剰なプライドを持っていた昔の私なら落ちたことなんてそれでも恥ずかしくて言いたくないというでしょう。笑

でも今の自分はそんな昔の自分に言ってやりたい。「普段仲良くしている友達にそんな見栄を張る必要なんてないじゃん。もはや失敗談として話して、友達が笑ってくれたり、友達に安心感を与えられた方が自分にとっても嬉しいじゃん。」と。

昔の私みたいな人は始めは大変だと思いますが、1度身近な友達でチャレンジしてみてください。確実に今までより面白くなり、より相手との距離感を近づけるエッセンスになると思います。

❷ 自己認知に繋がる

①の通り、今の悩みや対処方法を改めて整理するので、まずは思考の整理に繋がります

特に③のnote記事を書き出してからは、自分を知らない人に伝えようとしているので、より自分自身への理解が深まる機会になっています。

特に人生の転換点を迎える同年代の方々に向けて、"自らが何に感情が動かされ、どう対処する人間なのか"を改めて認識する機会となり、結果的に"強み"や"弱み"を自覚する機会になったりします。

是非、人には結果的に見せなくても、毎日書かなくても、自分のメモ的に思い立ったら文字に起こしてみてください。

❸ 正しい期待値が設定される

相手がどんな人なのか理解することはとても難しいことです。普段の友人関係でも、良い意味でも悪い意味でもこんな人だったのかと思わされることは多いでしょう。

その問題がなぜ起きるのか、それは以前、教訓法について書いたときにも少し触れた「情報の非対称性」があるからだと私は思います。

相手を正確に理解できないが故の期待値と起こった結果のズレ

これが1番のトラブルを生みます。
しかし日常的にもがきを開示していることによって、自分の情報がより正確に相手に伝わるため、過剰な期待値設定をされることなく普段の行動とのズレが限りなく小さくなります。

最近は大学でも、働く場でも自分に対して正しい期待値を設定していただけているなと感じることが多くなりました。それによって、必要以上の無理をすることが無くなり、人間関係がとても楽になったり、今の自分の力量に合った業務を与えていただけると感じることが増えました。

❹ 強固な人間関係ができる

私が何よりもがきを見せるべき理由だと思うのが、人間関係の悩みが圧倒的に少なくなるからです。

期待値の話と繋がるところですが、自分の弱い部分や悩み、その上で考えていることや現在の行動を共有することで、自分の価値観に共感してくれる方だけが関わりを持ってくれるようになり、人間関係に無理をすることが本当に少なくなりました。

また困った時にも自分を理解してくれている方々という安心感があるので、気軽に相談できることにも繋がります。

自分が出会いたいと思う人に出会えるように生きる

ある芸人さんの言葉を自分なりに言い換えた自分のモットーです。

人は1人1人で大きく違い、その全員に当てはまろうとすることは、悲しいですが無理であることが現実です。

でも、だからこそ、自分の悪い面も含めて理解して、自分と並走してくれる人が1人でも多くなるよう、もがきを開示していくしかないのかなと思います。

5.もがきを見せるプロセス

最後に、じゃあ何から始めればいいのかをサクッと書いていきます。

結論、先程書いた①∼③の順で行うことです。
まずは自分の中でもがきを理解して肯定してあげて、次に友人にそれをぶつける。それに慣れてきたら、少しずつ外部にも発信していくという流れで行っていきます。

"もがき"を見せるプロセス

まず①と②は今すぐ実践すべきなのは4で書いた通りです。

そして③については、これからの社会を生き抜く上で、私が勝手に1番重要だと思うことなので、少し具体的に書いておきます。

というのも今後、ただものの質が良いや優秀だからという理由で人が寄り付く時代がAIの台頭を機に終わると考えるからです。

言い換えれば、「自分は何を感じて、なぜその行動を起こしているのか」というその人の"Why"の部分に魅力を感じたり共感して、人が集まってくる時代になるのではないかということです。

だからこそ、なぜ生きるのか、なぜそこで働くのか、というWhy?の部分を考え、答えは出なくとも人に考えを共有しておくことが、その時の自分を理解するのに繋がるのはもちろん、将来的にそのプロセス自体が人としての魅力に繋がってくると私は思います。

6.さいごに

もがきを見せるべきと長々と書いてきましたが、少し言い換えれば、頑張って生きてるありのままの自分を誰かに見せるべきということです。

誰しも常に何かにもがいていると思います。それを肯定してあげて誰かに見せるのです。

私にとっては、このnote記事こそ、私自身の肯定であり、ありのままを晒す媒体です📖

全ての人にnote記事を書けということではもちろんないですが、意外と自分のことってわかっているようでわかっておらず、他人となれば尚更わからないことだらけです。

noteを書くことは確実に自分を理解することには繋がり、ちょっと生きやすくなります。そして自分と同じ境遇を持つ仲間を増やせます。

私は就活で大変でもがき悩み苦しむ今こそ、その思いの丈を綴っておくべきだと思います。
なぜなら誰かがそんな悩みを抱えた自分に助け船を出してくれることもあるし、そこに綴られた言葉が誰かの助け舟になることもあるからです。

少しでももがきを見せることの魅力が伝わっていれば嬉しみです👍

それでは
今のあなたのもがきを教えてください。

*参考
【動画】Netflixシリーズ "Lighthouse":Netflix
【本】嫌われる勇気:Amazon.co.jp: 嫌われる勇気 eBook : 岸見 一郎, 古賀 史健: 本
【本】正欲:Amazon.co.jp: 正欲(新潮文庫) 電子書籍: 朝井リョウ: Kindleストア
【note】【ep.6 絶対に読むべき本 『正欲』】|毛利康聖 (note.com)
【note】【ep.4 "教訓法"という学び方】|毛利康聖 (note.com)

【ep.7 もがきを見せる】 2023/11/18

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