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LGBT活動家はLGBTの代表ではない(記者会見2023.10.24)

 2023年10月24日、「女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会」の仲間たちと共に、司法記者クラブ(会場・東京高裁)で記者会見を開きました。
 署名「最高裁判所にあっては、性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律の『性別適合手術の要件』につき違憲判決を下さないよう求め、各政党にあっては、この要件を外す法案を提出しないように求めます。」を最高裁に提出したことに関する会見です。
 私は最高裁では、連絡会が「子供たちの未来を繋ぐお母さん連合会」から託された要請書を、担当職員の方にお渡ししました。

 署名は、ウェブと手書きを合わせて20,102筆となりました。ご協力くださいました皆様、ありがとうございました!
 私の記者会見での発言は、以下の通りです。


 LGBT当事者グループ「白百合の会」代表の森奈津子です。職業は作家です。私は1990年代より、バイセクシュアルであることをオープンにしたうえで、主に女性同士の愛をテーマとした小説を発表してきました。
 日頃から申しあげていることですが、「LGBT活動家」と呼ばれる方々は、実は私たちLGBT当事者の代表ではありません。
 私たちは、彼らのだれ一人として、代表に選んだことはないのです。
 そもそも、LGBT活動家になるには、資格は一切必要ありません。その人が「LGBT活動家」と名乗れば、その瞬間からLGBT活動家になれる。その程度の肩書です。
 よって、LGBT活動家の皆様が、あたかもLGBTの総意であるかのように主張していることは、実はその方の個人的な意見、もしくはLGBT活動家の間での合意であるにすぎません。
 そんな、LGBT活動家は、こう主張しています。
「性別適合手術は断種手術で、人権侵害である」
「手術なしで法的な性別を変えられるようにすべきである」
 しかし、LGBT当事者のほとんどは、これに賛同していません。
 性別適合手術を終えて、戸籍も心の性に合わせている性同一性障害の方々ですら、反対しています。
 なのに、なぜ、彼ら性同一性障害当事者の反対の声が表に出ないのか。
 それは、彼らはすでに、性別適合手術を終えた体で、社会に埋没しているからです。過去に男性だった、あるいは女性であったことを明かすことは、彼ら自身にとって、大変な苦痛をともない、それまでの生活を自ら破壊する結果にもなってしまいます。
 彼らは、政治的闘争に身を投じることもない、平凡な一人の人間として生きることを望んでいるのです。LGBT活動家に反対する声すらあげられない、真の弱者です。
 一方、LGBT活動家は違います。彼らはLGBTであることを公にし、政治的主張をし、活動家として企業や行政から支援金や助成金を得て、学校や企業でLGBT講習や講演会をして報酬を得ることが、仕事なのです。
 このような、たった数百人のプロのLGBT活動家のために、日本社会を混乱に陥れてはなりません。
 私たちの大切な仲間である性同一性障害の方々を守るためにも、性同一性障害特例法の手術要件の維持を心より望み、また、明日の最高裁でも合憲との判決がくだされることを、願っております。
 本日は、発言の場をいただきまして、心より感謝申しあげます。


 実は、これ、一人あたりの発言は5分だと勘違いしていたのを、3分以内だと現場で聞き、会見直前に壇上でセコセコと発言を削る作業をし、仕上げたものです。短くしたことで、かえって私の主張が際立つ結果になったかもしれません。
 記者会見に登壇したのは、滝本太郎弁護士&森谷みのりさん(女性スペースを守る会)、美山みどりさん(性同一性障害特例法を守る会)、石上卯乃さん(No!セルフID 女性の人権と安全を求める会)、郡司真子さん(性暴力被害者の会)、織田道子さん(平等社会実現の会)、千田有紀武蔵大教授、そして私(白百合の会)です。
 登壇者以外にも、「女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会」のメンバーがスタッフとして参加です。
 その後は、有楽町マリオン前で、皆でビラ配りをしました。

 以下は、報道記事です。


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