見出し画像

潰瘍性大腸炎~変化の記録~④再燃

ペンタサをやめたのが2022年2月はじめ。
調子もよかったし、何の問題もなくそのまま順調にいくと信じていました。

薬をやめてすぐ~予兆まで

2月に薬をやめてからも快便が続き、食べるものもどんどん自由になっていきました。少しならアルコールを飲んだり、揚げ物も食べるようになりました。カレーもケーキも食べました。もしかして、潰瘍性大腸炎じゃなかったかも、とさえ思っていました。

4月中旬ごろ、トイレットペーパーに軽く血がついていましたが、便秘だったので痔だと解釈し、全く気にも留めていませんでした。
口の中に口内炎もできましたが、これも栄養不足かなと思っていました。
左目の違和感が大きくなったこともあまり気にしていませんでした。

ゴールデンウィーク~再燃まで

そうこうしているうちにGWになりました。毎日出かけたり、外食したり、お茶したりしました。後半には新幹線での遠出や飲み会もあり、生活リズムも食生活も考えずに過ごしていました。

さすがに疲れたなぁと思いつつ日常に戻った数日後、便に粘液が混じっていました。「え?」と思ったその数日後には粘血便になりました。見慣れた感じの便に不安はどんどん大きくなり、急いでペンタサ1000mgを飲み、食生活を改めました。それでもそんな簡単に好転するわけもなく、下血が始まり、トイレの回数が増え、特有のガスの出方になり始めました。
もう自分だけではどうしようもない、どうしよう…
前の病院に行こうかな、行きづらいな…
怖くなって薬に頼ったけどやっぱりいやだな…
そして、意を決して西洋薬に頼らずに治療をしている県外の病院に連絡しました。

新しい病院

新しい病院は前の大きな病院とはちがい、こじんまりとしたアットホームな病院でした。

これまでの経過と今の状況を話し、薬に頼りたくないことを伝えました。
先生からは次のような話がありました。
①ペンタサ等の西洋薬の常用は進めないけれど、炎症がひどい時などの使用は否定しない
②薬が必要な時は漢方薬を処方している
③食べ物や生活を改めることがすごく大事
④潰瘍性大腸炎は薬なしでもつきあっていける
⑤潰瘍性大腸炎は体だけでなく心との関係も大きい

そして先生からは星状ブロック注射を勧められました。ちょっと抵抗はありましたが、副作用などはないとのことだったので、2週間に一度、通院して注射を受けることにしました。

処方してもらった漢方薬をまじめに飲み続け、生活も改め、2週間ごとに通院し、ひと月ごとに血液検査をしました。
その間、病状は一進一退、むしろ前回と同じ流れで少しずつ悪くなっているようにも思えました。そんな状態が8月のお盆休みまで続きました。

お盆休み~激痛まで

お盆休みになっても腸の調子は悪いままでしたが、長い休みということもあり、少し生活リズムや食生活が乱れていたのかもしれません。

お盆休み最終日、軽く周期的な腹痛が始まりました。最初はただの腹痛だと思っていましたが、痛みや周期的な感じが前回の腹痛と同じでした。だんだんと下痢も始まりました。食べるとおなかが痛くなるので、食事も怖くなりました。

5月の予兆からよくなることはなく、ついにはひどい腹痛。一度悪くなりだしたら、やっぱりここまで悪くなるのか…と絶望的な気持ちになりました。痛みはどんどんひどくなり、悶絶しました。痛さのせいで夜も眠れず、その時の記憶が今はもうあいまいです。記録によると仕事も休み、数日たって少し落ち着いてから受診していました。先生にすごく痛いことを伝えると過敏性腸炎かもと痛みを和らげる漢方を処方してくれました。ほんの少しずつ痛くなる周期が延び、痛みも和らいでいきましたが、時々驚くほど強い痛みがやってきて大変でした。痛みは結局ひと月近く、9月半ばまで続きました。体重がどんどん落ちていきました。病気になる前からすると6キロも痩せてしまいました。

前回はペンタサを飲んですぐに痛みが治まったので、西洋薬の力はすごいなと思いました。半面、今回は頼らずに乗り越えられたことがうれしくもありました。血液検査の結果、やはり高い炎症反応が出ていて再燃していたようでした。

腹痛が治まった後もしばらくは下血や粘血便、便秘や下痢が続いていましたが、10月中頃から快便になってきました。
ただ血液検査の結果、肝臓の数値がだいぶん高くなっていました。やはり漢方薬でも肝臓への影響が出ていたようです。先生によると薬に弱い体質なのかもということでした。

今回の再燃で思ったことは
◎今の自分にあった生活ルールを見つける
◎心とカラダの関係性は大きい
◎少しでも兆しが見えた段階でしっかり対処することが大事。あるレベルを越えると再燃までいってしまう
◎兆し→便秘、粘液、ガス、口内炎、目の調子など
◎漢方薬にもできるだけ頼らない(肝臓への影響が大きいため)




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?