自然ガイドを目指した訳
はじめになぜ僕が自然ガイドを目指したか、決意表明的にダラダラ長くお話しさせていただけたらと思います
7年前、一度挑戦した登山ガイドの試験ですが、たいして勉強もせず挑んだために見事撃沈
当時たいした目的もなく、なんとなく受けたために、その後は再挑戦することもなかったのですが、今年もう一度挑戦してみることに
ただ、この時点でもまだガイドになって何がしたいのか、何ができるのかも曖昧で、調べる限り日本のガイドのほとんどが50代で、普段は案外サラリーマンで週末にガイド業というパターンが多いらしく、それならまたやってみるかっていう考えでした
①自分が何をやりたいかを考える様になったのは勉強を始めてから
勉強を始めたのは正確には前年(2021年)の秋頃から
ただこの頃はほんと一ヶ月に数時間程度の、ダラダラペースでの勉強
登山ガイドの勉強と言っても、ほとんどが理科、社会などの学校で習う様な内容ばかり(レベル的には小学校高学年くらいかな)
子供の頃、勉強がピーマンと同じくらい嫌いだった僕にはやはり苦痛です
年が明ける頃、さすがにこれはあかんなと思いペースアップ
仕事に勉強したノートを持っていって、空き時間に読み込んで復習したりするようになります
さすがに頭の中にも少しづつ内容が入ってくる
そうしてくると、案外勉強そのものが楽しい
40代半ばにして、勉強って楽しいんだなってことに気づきました
子供のころの僕に言って聞かせてやりたいけど、まぁ聞かないだろうな
実はこの時点で受験するのを、登山ガイドにするか自然ガイドにするかまだ決めきれていません
ハードルとしては登山ガイドの方が、金銭的にも時間(試験の回数)的にも高い
でも自然的な知識はほとんどない
正直、登山ガイドの方が自信がある
登山ガイドも自然ガイドも求められる内容はほとんど変わらないのですが、大まかに違いを挙げると
登山ガイド
安全管理技術を重視した山頂を目的地としたガイド業務
自然ガイド
主に自然解説技術を重視した山頂を目的地としないガイド業務
細かい規定を省略するとこんな感じ
僕自身登山を始めて13年間、内容的には登山ガイド寄りの山行をしてきています
ぶっちゃけ花や植物とかには興味はなく、その土地の文化や歴史などには全く無関心でした
あまり人が入らないバリルートを歩いては自己満足に浸っていた次第であります
そんなんなので、受けるならまぁ登山ガイドかな…という感じで考えていたのですが、勉強を進めるうちに少しづつ日本の森林や里山文化に興味湧いてきます
花…というのにはそこまで興味は強くなりませんでしたが、自然環境そのものに関心が行くように
そうすると、自分がやりたいことは本当に登山ガイドなのか違和感が生まれてきます
そこでもう一度自分がなぜガイド資格を取ろうと思っているのか、もう少し考えてみることにしてみました
②やりたかったのは自然への恩返し
なんか口にするのは恥ずかしい見出しになってしまいましたので、活字にしてみました
結局のところコレなんだなというのが自分の出した答えというか、なんだかハッキリしてこなかった今回の動機なんだと思います
登山を始めるまでは色んな趣味に没頭してきました
小学生の時はバス釣りにハマり、高校の時から20代前半は民族音楽
(余談ですが、最近またアイリッシュ聞くようになってきました)
20代中ごろから空手やって、30くらいでバイク乗って…
32になってようやく登山を始める様になりました
それまでの趣味でも友人はそれなりにできました
ただ出会いの数で言うと登山のそれにはまったく及ばず、登山を通して本当に色んな方と出会うことができました
10年以上趣味として続けられてこれたのもそれがあるからだと思います
友人のうちの9割以上が山仲間の様な気がします
残念ながら今までの山仲間は、仕事や家庭環境の変化もあり、ほとんどお会いする機会がなくなってしまいました
それでも昔一緒に登った友人たちは、今は一緒に山に行かなくても、なんとなくつながっていたりします
不思議な事に、登山ブームが始まってからここ最近知り合った山仲間はあまり長続きしません
あの頃は今ほどSNSも発達していなくて、登山人気もそれほど無かったので、自然と濃い付き合いになれたんだろうな…と思います
つまりは13年間友人や自分自身を豊かにしてくれたのが登山なんです
それなら登山ガイド一択な気がするんですが、なんか違う
登山というのは行為であって、感謝するのはその登山を経験させてくれた、自然そのものなんだなと感じた次第です
自然保護というのは、CO2を減らしたりゴミを減らしたりなどなど物理的な方法が挙げられることが多いと思います
自然保護だ!環境問題をなんとかしなくちゃ!
…って大それた事はちっとも考えていなくて
少しでも多くの人に自然について知ってもらって、知ることにより自然が好きになって大事にしようという気持ちを持ってもらえる様になったらいいなぁって程度です
人って知らないものには無関心だけど、知っているものには関心を持つでしょ
例えば、その辺の道端でどこでも生えてるエノコログサ
つまりは猫じゃらしの事なんだけど、実はこの植物、C4光合成回路っていうのを持っています
詳しい説明は長くなるので省略しますが、このC4光合成回路はより多くの二酸化炭素を圧縮して吸収して栄養に変えるので、環境に優しいうえに、少ない水分でも生きていられるからアスファルトの隙間とかの少ない土でも生きていくことができるんです
このC4回路を持っているのは、全植物の中でもたった10%で、植物の中でも特に進化を遂げた植物なんです
猫がじゃれるだけじゃないんです
僕はこれを知ってからエノコログサを見る目が変わりました
こんな感じで知るのと知らないのとでは、見る目が変わってくると思います
だから、そんな知るきっかけ作りができたらいいな…と思って、今回自然ガイドを所得する事に決めました
③実際ガイド試験を受けてみて
この自然ガイド希望に変えてから、一気に勉強する方向性というか範囲が変わりました
実際の筆記試験問題も共通科目以外は、登山ガイドとは別の自然ガイドの専門科目に変わります
今までの経験から離れた内容になるから、試験直前の勉強が急ピッチです
しかも決めたのが試験日ギリギリ2〜3週前だったし焦りましたが、筆記試験そのものはまぁまぁヤマが当たったので助かりました
無事筆記試験を通過して二次試験は、実際山でガイドを行う実技試験です
ルート説明されて、実際にガイドをしながら山を歩きます
これについては検定試験にもかかわらずすごく勉強なったし楽しかったので、機会があれば別で投稿できたらなと思います
(あまり深い検定内容には触れれませんが)
④まとめ
かなり長々と書いてしまいました
今まではただただ無心に山を歩いてきましたが、これからは自然に何か還元できるような関わりを持てるようになれたら、というのが超ザックリとした僕が自然ガイドを目指した理由です
そして、生涯を通してゆるり楽しく自然と関わって行きたいなと思ったからです
自然に関してに勉強はまだまだこれからですが、無理せずマイペースで学んでいこうかと思います
いつか自然を通して皆さんと関わることができるのを楽しみにしています(*´꒳`*)
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