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宿願

年年歳歳花相似
歳歳年年旅不同

毎年同じように花は咲くが
旅はひとつとして同じものはない

今までの旅はその時の旅
去年の旅は去年の旅
今年の旅は今年の旅
僕の旅は僕だけの旅
あなたの旅はあなただけの旅

詩人 長田弘氏の 「空と樹と」の冒頭の「空なるもの」の一節にこうある

『どんなときにも、人は旅をしている。何をしているときにも旅をしている。旅をしていないときも、旅をできない時でも、旅をしている。
目覚めての、朝の窓辺までの、ほんの数歩の旅。古い木のテーブルの周りを行ったり来たりの、ただそれだけの旅。』

どんなに新しいスタイルの生活になっても、旅は終わらない。旅人はいなくならない。
旅を続けよう。
宿屋はいつか来る旅人を迎えるためにいつもと同じように今日も灯りを灯して待っています。

年年歳歳旅宿相似
歳歳年年旅人不同

今じゃなくてもいい。
遠くへ行けなくてもいい。
この宿じゃなくてもいい。
旅を続けよう。
それがこの小さな宿屋の願いです。
「宿願」です。

Keep on walkin’

The Otaornai Backpackers’ Hostel MorinoKi

#morinoki  #一陽来復 #日日是旅 #杜スタイル #hokkaido #北海道 #小樽 #otaru #旅人が安全で安心して自由に旅をできる世界でありますように

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