更け行く秋
昨日の夕焼けだ。
6時ごろになるとはっとして表へでる。
あわててスマホをとりに行き撮る。
一瞬で景色が変わるから油断がならない、転ばないようにしないと笑い話ではすまされなくなる。
最近、秋のようすのことばかり書いているが、画像を先にあげるとどうしてもそんな雰囲気になる。
今回はふけゆく秋を思い出そう。
そう、「ふーけゆくあーきのよ、たーびのそらの」
明治の唱歌「旅愁」である。
詞も曲も印象深いので覚えているひとも多いだろう。
中国や台湾でも同じ歌があり「送別」というそうだ。
卒業式などで歌われる。
どこの国でも自国の歌だと思っているが、実はアメリカの音楽なのだ。
医者で音楽家のオードウェイという人だが、原曲「家と母を夢見て」はアメリカでは忘れられているらしく、不思議なものである。
最後の歌詞は、
「窓うつ嵐に 夢も破れ 遥けきかなたに 心迷う」
中国では、
「一杯の濁り酒で 最後の喜びを尽くし 今宵は別れる夢寒し」
学校で歌っていた頃は意味も考えずにいたが、夕暮れ時に口ずさむと涙がこぼれそうな歌である。
「夕暮れ時はさみしそう」という曲もあった。
ニューサディスティックピンク、NSPというフオークグループでひっそり有名だった。
70年代初めごろのいい曲だ。
夕暮れ症候群とは、夕暮れ時に不安になり、そわそわして家に帰りたくなる症状。
認知症によくみられるようだ。
徘徊したり、攻撃的になったりする。
脳の機能がそこなわれても、夕方は家に帰るものだと思うのだろう。
認知症でなくとも夕焼けをみていると、ざわついて、特に秋の夕暮れはあれこれもの思う時間である。
草に隠れていた植物たち、ほったらかして申し訳ない。
天気はよいのだが風が強い。
船の欠航の知らせも入る。
今からの季節、島の西南部は心もめげるような北西の風が強く吹く。
毎年のことだがまだ慣れない。
今日も読んでくださってありがとうございます。
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