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とりかえばや

雨の予報なのでしっとりした朝を迎えられるのかと思っていたら、いつもより明るく日差しも強い。
それに暑い、また夏に戻るのかと思ったら、コンロにかけた鉄瓶のお湯が残り少なくなっていた。
また、やってしまった!

早朝から照りつける強い日差し。
今朝の草取りは休もう。
なんたる意志の弱さ。

昨日、図書室で河合隼雄の「とりかえばや、男と女」を見つけた。
「とりかへばや物語」は平安後期の作者不詳の物語だが、一時期卑猥な作品だと低評価されていたらしい。
ジェンダーという言葉が使われ始めた頃から評価が変わってきたようだ。

とりかえばや、とりかえたいなあという意味である。
父親の意向で男女を取りかえられ、育てられた子供が、男児は後宮に出仕し、女児は宮廷で出世街道を。

古典だが、一見、時代物の華流や韓流ドラマのような感じがする。
「君の名は」新海誠監督のアニメは、とりかへばや物語からヒントを得たといっている。

河合隼雄は深層心理学から物語を解き明かそうとする。
男と女の軸から生き方を探ろうと、海外の小説などを引き合いに出しながら分析している。
深い洞察などできないので、評論を読むと「なるほど、なるほど」と頷くばかりである。
あとがきを冨岡多恵子氏が書いているのも見逃せない。

田辺聖子の「とりかへばや物語」は読んだと思うのだがはっきりしない。
二次創作的な本が多いようだ。
原作に忠実な現代語訳を読んでみたいと思う。


こんなにいいお天気なのに、今日も船は欠航だ。
宅配コープに頼んでなくてよかった。
スーパーもガラガラになるので、放送を聞いておかないと出かけてガッカリすることになる。

島に来た頃は、地元の人の各家庭に人間も入れるような大型の冷凍庫があったので驚いた。
魚や干した大根などでいっぱいで、下の方は何が入っているかわからない大きさだ。
私も譲り受けたことがあったが、処分するのが大変だった。
なんでも冷凍すれば腐らないと、一時期流行したのだろう。

島ではひとり暮らしでも大型冷蔵庫が必要だ。
調味料も冷蔵庫の中で、作り置きが多いとすぐいっぱいになる。
今の冷蔵庫は15年ほど経つのでとりかへばやである。

ミントの花
黒ササゲの花 草の中にひっそりと
よもぎの花
庭のススキがようやく穂が出た
台風で垂れ下がったヤマイモの蔓


今日も読んでくださってありがとうございます。



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