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「私の誕生日を祝ってほしい」この一言が言えたなら。


怖いけど、自分が本当に望んでいることを口に出してみたら世界は優しかった、という話。


最近は毎年この時期は憂鬱になって泣いて過ごす。
誰からも祝われない誕生日。
そんなとき、仲良し、とか、友達って関係がぐらつく。

原因論で理由を探すなら、父と母が喧嘩別れになったのが私の誕生日にくるの来ないの、ってことだった、とも言える。
(母と父は結婚してない。毎週水曜日に父が会いにくるスタイル)

とはいえ、昔はべつに誕生日で憂鬱になったりしなかった。
だからこのトラウマは、いいたいだけ。
私はこんなことがあったから、誕生日迎えるのが憂鬱なんです!って。

だから、
単に、
私は誰かに祝ってもらいたい。
それだけ。

誰かじゃない、身近な人に、できれば自ら進んで、祝ってもらいたい。
おめでとうーじゃなくて、いかにもな誕生日を祝ってもらって、ちやほやされたいんだ!!

そのくせ、自分は人の誕生日めっちゃ祝うタイプでもない。
むしろ拗ねてるから本当は祝いたくない。
そのくせ自分から祝ってほしいなー🥹って可愛くおねだりするのは自分のプライドが許せない。

プライドとか、怖さとか、「こちらからリマインドしなきゃいけない程度でしかない自分」を認めたくないから、そういうもっともらしい原因とかトラウマを拵えて、ウジウジ、メソメソやってるわけである。


オンラインの講座の仲間にこの悩みを話してみることにした。
そんな自分を認めるための第一歩。

海外ではこんな祝い方あるよ、とアイディアをくれたり。
オンライングループで祝いたい、と言ってくれた。
そして、そんな優しいコメントを、よくよく感じてみた。

そしたら、やっぱりなんかちがう…
zoomとか、メッセージじゃなくて、「近くの友達」にリアルで祝ってもらうことにこだわっている私に気づいた。

LINEでも手紙でもzoomでも電話でもなくて、(いやそれも嬉しいのだけど)
日常のつながりのなかで、リアルで祝ってもらいたいんだ〜!😭😭😭

そして、可能なら餅つきをしてライスケーキをバースデーケーキにしたいんじゃー!!😭😭もちー!!!
(だって思いついちゃったんだもの)

と、思いつつもその日はリアルの友達には相談できず。

夜中までカントリーマアムだの、アスパラガス(胡麻のクッキーのやつ)だのを詰め込み、感情から逃げつつ、しょーーーもないYoutube(私のような現実から逃げるものが必要な人のための、便所の落書きみたいなやつ。)を延々見て、怖いことから逃げました。はい。

からの、本日。
朝起きたら、気分はマシになって
なんか不思議な満たされ気分があった。

あ、大丈夫かも。
私このまま祝ってもらわないで帰っても大丈夫そう。(この日の帰りの船をとっていた。)

と思った。

でも、やっぱり違った。

起きて頭が動き出すと、涙が出てくる。

この惨めな誕生日を、あと何回やればいいんだろう?

こういう嫌なめんどくさい選択や決断を、この先もずっとし続けなきゃいけない。

こういう鬱の波を、何度耐えなきゃいけないんだろう?

そう思ったら、生きていくのしんど…って思った。

お恥ずかしいけれど。
私はこういうしょーもないことで生きるのが嫌になるの。
戦争がーとか災害がーとか、世界でいろいろ起こっているなかで、自分が恵まれてるのはわかってる。けど、辛いものは辛い。


(こういう鬱メンタルのときは、幸せな記憶や楽しかった記憶が人ごとのように感じられる「記憶喪失状態」なので、この先辛いことばかりが待っているように思えるのである。)


一応母に電話して、誕生日の日は家にいる予定か確認した。いてくれるらしい。
少なくとも母には祝ってもらえる。

けど。
やっぱり私は佐渡の友達に祝ってもらいたい、餅も諦めきれない。

私が絶望して、悲観してるのは、他でもない自分自身が、私の幸せのための行動から逃げてるからだ。
怖いから。認めたくないから。

自分の幸せに対する怠慢。
人生の課題から逃げてる。

ここで埼玉に逃げ帰ってしまえば、可能性に生きていられる。本当は祝ってもらえたかも?と言う可能性に。

ここで祝って、ってお願いしたら、祝ってもらえるかもしれないけど、言わなくても祝ってもらえない自分は認めなきゃいけない。

こうやって一日中わーわーと悩んでから、
やっとこさ、祝ってくれそうな友達Iちゃんに電話した。

涙声で電話したのでびっくりされた。

「え?結局どういうこと?友達に祝ってほしいって言うのが辛いの?どうしたいの?」

「つらい。祝ってほしい。でも帰りの船とっちゃった。さみしい」

と言ったら、「これから迎えにいくから、今夜Kさんと呑もうかって話してたから、3人で誕生日会やろう」と言ってくれた。

車で40分くらいの遠方から迎えにきてくれて、(帰りの船チケットは港に行って、24日に振り替えてもらった)
Kさん家のガレージで誕生日パーティーをすることに。

(待ってる間に、別の友人に、来週の餅つき会を私の誕生日の1/23に開いてもらえないか、とLINEしてみた。頼むのはタダ!友人には拒否する権利がある!と自分に言い聞かせる)

Kさんは今回で会うのが2回目だけど、
ロールキャベツのトマト煮込み😍と
ペペロンチーノ、ピザを用意してくださった。
普段は激寒になるらしいガレージは、ストーブ2台がフル稼働して、ぬくぬくに用意されてた🥹
泣くわ、もう。

Iちゃんはお祝いのシャンパン(なんかあった時のためにストックしてるらしい。かっこよ。)
私が好きだと言ったので追加で白ワイン、
「ホールケーキは買えなかったから」と
地元のケーキ屋さんのケーキを全種類!(全部で7個もあった)🤩
あと、私がちょうど佐渡で食べたいと思ってたルレクチェ(洋梨)の大玉🍐を用意してくれた。
惚れるわ、これは。

電気を消して、歌を歌ってもらって、3本の蝋燭にふーっとやる。
(写真もKさんが撮ってくれた。タコみたいな🐙顔だねーとみんなで笑った)

Kさんのお料理は男の料理!って感じだったけど、愛を感じたし、途中で味変してくれたのも嬉しかった。

キャベツ好きには最高のメニュー



シャンパンは飲みやすくて、ケーキは色々選べるのが嬉しかった!(むしろショートケーキのホールの100倍うれしい)
チーズケーキ、チョコケーキ、ブルーベリーソースのレアチーズケーキを選んでほくほく❤️

生クリームそんな得意じゃないので、それ以外の選択肢があるのが本当にありがたい…



ルレクチェはよく熟れてて甘くて、「俺は友達からよくもらうから」と言うKさんの分まで貰ってしまった。甘やかされすぎである。

ランニングやトライアスロンの話で盛り上がって、なんとも楽しくてあったかい夜になった。

諦めて帰っていたら、この時間はなかったんだな。(埼玉の家でお菓子を貪ってただろうということは想像がつく)

甘えてみてよかった。

埼玉に帰ったら、ランニングシューズを買って、走ってみよう。


そして、なんと、餅つき会の件は1/23に開いてもらえることになった!🙌
私の呼びたい友達も呼んでね、と言ってもらえて、平日なのに友達もちょうどお休み。

大好きなひとに囲まれつつ餅をついて、つきたて餅をみんなで食べる夢も叶いそう。

勇気を出した先に、怖いことの先に、本当の願いが叶う。
他の人からしたら、こどもみたいなちいさなことでも、私の心からのたいせつな欲求。

こういう小さな声にひとつひとつ耳を傾けて、怖いけど他者を頼るなかで、自分や世界への信頼が育っていくのかもしれない。

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