見出し画像

Reflection Journal 2019年8月10日 朝

昨日までは怒涛の1週間だった。書きたいことが沢山あるので、少しずつ整理していきたい。しかし、やることが沢山ある。着々と仕事は面白い方向に進んでいると思う。


1.役員ワークショップ
インテグラル理論の左上象限(個人×内面)を切り口に役員の関係性向上のためのワークショップを開催した。役員チームビルディングの視点で新しいトライアルだったので、少々冒険感があった(役員でここまで深く扱うのは初めて)。

【起きている現象】
コミュニケーションのかけ違いが起こっている。
無視やメールに返答ないような、コミュニケーションが起こっている

【対象者は3名】
①社長(男性):創業社長
②取締役(女性):創業メンバー
③社外取締役

【現象を深掘りしていくと】
今回はメンタルモデルを扱った。ストリーテリングで、幼少期から現在までの歴史をお互いに共有して、メンタルモデルを扱った。
それぞれ、両親との関係や友達との接し方の「癖」が共有できて、それで今の関係があることが理解しあえた。

無視やメールに返信がないのは、実は書き換えられた解釈だった判明した。実は、お互いに信頼しており、愛のあるサポートがあったことが判明した。簡単には受け止められないのであろうが、お互いの関係性構築と、発生している問題の出口が見つかった。

【所感】
役員と言えども、行動・意思決定が内面の影響を受けるに決まっている。これまでのビジネス場面では、人の内検的な領域は扱ってこなかったので、ここに着手できるとしたら仕事の生産性は上がると思う。

参加者の一人(無視の被害を受けている思っていた役員)は、その悶々がなければ、自分のパフォーマンスが2倍は上がると言っていた。その通りになれば良いと思って、まずは見守る。

3名の関係性の中で、お互いの辛い過去の経験、メンタルデモルなどを扱うのは、とてもハードルが高いことだが、それを乗り越えたときに、新たなチームが形成されると思っている。今後の展開が楽しみだ。

メンタルデモルは、本当にその人の人生を苦しめる。今回の事例で言うと、親との関係から「自分には居場所がない」というメンタルモデルが出てきた。自分には居場所がないと思っているので、評価して欲しい・褒めて欲しいと欲求が高まり、自分の欲求が満たされないと、自分はやはり居場所がないという思考が回っている感じであった。

メンタルモデルは、自分の中で抱えきれない痛み・悲しみについて防衛するための信念であり、一旦その信念が芽生えると、その信念で世の中を見ることになる。メンタルモデルを取り扱う以上、今後はその解消方法にも磨きをかける必要があるだろう。

【僕の中の躍動感】
ここまで、難易度の高い・人にはできない体験をしても、胸が躍っているかというと自分でも良く分からない。自分が遠くにいる感覚もありながら、自分を俯瞰している。


2.管理職研修の振り返りと役員・部長研修の企画

研修の場で、阻害行動・隠れた目的を発見してもらい、2週間のNAICANノートを実施してもらった。そのフォローアップの研修を実施した。
目的は、2つある。2週間のNAICANノートで何が気づけるか、次の役員・部長研修の企画をどう進めるのか?である。

NAICANノートの気づきについて、前回のJournalで少し触れたので、今回は役員・部長研修の企画について触れたい。

アンケートに、「生産性向上の視点で、役員・部長研修で期待すること」を書いてもらった。歴史ある大きな会社なので、それなりに硬直した組織風土が垣間見られる。これに横からメスを入れてみたい。

【アンケートの結果】
・役員・部長も大変だと思うが、部下への権限移譲を割り切って欲しい。
・細かいところまで突っ込まないで欲しい。
・発信力は欲しいけど、個別な視点に執着することなく、バランスを持って発信して欲しい。
・幹部の阻害行動が、どれだけ部下を委縮させているかを理解して欲しい。
・過去の経緯に基づくやり方に固執して、無駄な作業をなくして欲しい。
・生産性の視点や、働き方改革の視点が異なっていることが一番困る。
・失敗することを恐れていることが手に取るようにわかる。

という結果である。
いま考えている企画は、
①一人ひとりの阻害行動・隠れた目的を共有
②役員・部長が集団となったときに現れる組織の隠れた目的→阻害行動を見つめる
③それが組織風土として根付いている場合、どのような事象が現れるのか
④その事象を取り除くために、どのような施策が有効なのか
を考えてみたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?