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HoloLensミートアップ@ cluster開催レポ

morioです。
4/22(水)にclusterでHoloLensミートアップを開催したので所感などまとめます。

■きっかけ

3月に予定していたLT大会が新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となってしまいました。
イベント自体はなんとか終わったものの、突発感は否めず、配信を待ってくれていた人にはストレスを与える結果となってしまったかと思います。

他にも、4/4(土)、4/5(日)にはHoloLensミートアップの物理版を予定していたのですが、このご時勢ですので当然開催は見送りとなりました。

次回のリアルイベントの開催が見通し立たない中、運営の伊藤武仙さんの「今度はclusterとか使ってやってみたいんですよね~」という言葉に「一回、軽めのやつやってみますか」というノリでお試し回を企画することとしました。

■声かけ

せっかくバーチャル会場でやるわけなので、普段は集まれない全国のHoloMagiciansたちを集めて話してもらう機会にするのがよいかと考えました。
2019年のGlobalMRBootcampでは全国四拠点を繋ぐことを試しましたが、Zoomでの接続ではなくVRサービスのclusterでならもっと「集まってる感」を出せるのではないかと考えたためです。
北海道のDoMCN、大阪の大阪駆動開発、神戸のAR KOBE、福岡のFMCN/福岡XR部、熊本のKumaMCNの方々に声をかけ、それぞれのコミュニティから代表者を立ててもらうこととしました。
ご快諾ありがとうございました。>各コミュニティの方

■イベントページ公開

イベント日時も決まり、登壇者情報もある程度固まってきたのでイベントページを公開しました。
すると「軽めのやつやってみますか」という気持ちとは裏腹に登録者は増え続け、イベント当日までには400名を超える方の参加登録がありました。すごい!

キャプチャ

こうして軽いノリで始めたこのイベントは、図らずも過去最大のHoloLensミートアップとなってしまうのでした。

■clusterさんの協力

予想した以上の集客となったため、無償でプラットフォームを使わせてくれるclusterさんに何かお礼をしたくなるものです。
伊藤さんからcluster加藤さんに連絡しお礼をお伝えしたところ、逆にtomineさんをご紹介頂き、当日の操作説明をtomineさんに実施頂けることにもなりました。
clusterさん、最初から最後までありがとうございました!
↓バーチャルSNS「cluster」の使い方はこちら!

■イベント開始まで

私はclusterを使うのは約二年ぶりくらいとなります。その間にかなり機能追加が行われてるというのは知っていたので、まずは操作確認が必要となります。
資料のアップロードはWeb上で行うのですが、UIが非常にわかりやすかったので特に問題なく進めました。
pdfの上限サイズも1GBに拡充されており(確か以前は10MBだったはず)、動画も再生できるようになってるのはアツいですね!

↓ちなみにpdfサイズについて以前やりとりしてた。

登壇者の方にも事前に集まってもらい、操作周りを一通り確認。当日までの不安はだいぶ解消されました。
慣れないプラットフォームの場合、軽くでもリハーサルしといたほうがいいですね。当日まごついてしまいます。

■イベント開始

4/22(水)にイベント開始。若干の通信のラグ、音声のループや途切れ等発生していた模様でした。
私もYoutube側をたまにチェックしていましたが、こちらも同じく音声ループが発生していました(アーカイブでも確認可能)。
このへんはどこにボトルネックあったのか不明です。人によっては終始快適に聞けた人もいるようですし、私もcluster内では違和感なくやり取りできていました。

司会としては、ゴースト参加の人も意識して進行するよう心掛けました。どこまで物理と同じように「集まってる感」を出せるのかが開催の主旨の一つでもありましたので、コメントもできるだけ拾おうとしました(実際にはイベント進行しながらだとコメント拾うのもそこそこきついという気づきもあった)

■ 怒涛のセッションラッシュ

14本のセッションは「コミュニティの紹介」と「技術的な話」を散りばめるように意識して組みました。
VR-HMDを被って入っている人はずっと濃い話を聞き続けるのはしんどいかなと思ったためです。
実際やってみると、コアな話を聞きたい人には薄味に感じるところもあったかもしれませんが、個人的には良いバランスだったかなと思ってます。

・前説&「HoloMagiciansの歩み」伊藤武仙と森真吾
・「 一枚の人物写真から3Dモデルを生成する「PIFu」で遊んでみた話」miyamoさん
・「xRコミュニティの変容予測と提言」Junya Ishioka (@jun_mh4g)さん
・「大阪駆動開発ってなんやねん」山地直彰さん
・「World Locking Toolを調べている話(仮)」宮浦恭弘さん
・「AR KOBEのご紹介」堀尾風仁さん
・「コミュニティ紹介と最近のオンライン活動」ながみねさん
・「Microsoft公式のHololensドキュメントを読もう!」トマシープさん
・「KumaMCNの紹介」藤本賢志さん
・「HoloLensでSF世界を作ろう」ホロ元さん
・「Azure Spatial Anchors 入門」ちょまど (千代田まどか)さん
・「これからはじめるAzure Kinect」杉浦 司さん
・「HoloLens2 TutorialをMobileARで動かす」宮浦恭弘さん
・Special Session!「MRTK's recent updates」Yoon Parkさん

中でもMicrosoftのちょまどさん、Yoonさんにご登壇頂けたのはHoloLensコミュニティとして非常にありがたいことです。また、Microsoft鈴木さんには動画のライブ配信を行っていただくという有難いお申し出、ご協力を頂きました。
鈴木さんの配信技術ブログは秀逸!

Yoonさんはレドモンドからの登壇ですのでなんと現地は午前5時・・・。朝早くからありがとうございました。
YoonさんはMRTKのアップデート情報を発表してくれました。
ぜひぜひ動画をご参照ください!

途中でMVPの宮浦さんが通信不備で話せなくなってしまったり、登壇のために舞台に上がろうとしたYoonさんが落とし穴に落ちてしまったりと、物理会場ではありえないハプニングもありながら、なんとか最後までやり切りました。3時間という長い時間お付き合いいただいた参加者のみなさん、ありがとうございました。

セッション内容はLimesさんがまとめてくれてます。

■懇親会

HoloLens”ミートアップ”としては、どうにかして人とのつながりを作れないか、という点も今回の検証テーマになっていました。
そこで試してみたのがイベント終了後にclusterの別会場に移動して行うVR懇親会です。

キャプチャ

懇親会にはどれくらいの方が参加したのかは計測できないのですが、ツイートを見ると50人くらいは出てたように見えます。やってみて良かったかなと思います。

私が懇親会でお話した初対面の方は、3名とも「今回がHoloLensミートアップ初参加」という方でした!
3年ほどミートアップを進めてきて、今でも初参加の方が来てくれるというのは本当に嬉しいことです。
話してみると、やはりオンライン開催だったので来れたという方が多かったです。
これはバーチャルで行うことによる大きな収穫ですね。

■イベントを振り返って

cluster自体が作りこまれたプラットフォームですので、イベント開催自体には特に不便はありませんでした。
通信環境だけは個人個人の環境に依存するのでなかなか解決が難しいかと思います。登壇者向けには事前のリハーサル、登壇順序の変更、万が一登壇不可能になった場合の代替手段を、参加者向けにはYoutube配信などの別手段を用意しておくのがよいでしょう。

最終的な参加者は正確に把握できないのですが、おそらくcluster+Youtubeで400名くらいは参加されていたのではないかと思います。

ちなみにclusterには課金アイテムが実装されていました。
今回の収益はこちら。

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払い出し申請は1万円から。
もっと頑張って引き落とせるようになりたい。

■次のイベントに向けて

残念ながら、今後もしばらくは物理会場での開催は難しいでしょう。今回の経験を活かし、HoloLensミートアップの主会場を当面はオンライン上に構える必要がありそうです。
いつかまたリアル会場でできることを願いつつ、オンラインだから可能となる遠隔からの参加というメリットを活かして盛り上げていきたいと考えています。

ではみなさんもお元気で。

2020/5/1 morio


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