見出し画像

テレアポをイシューアナリシスで分析する。~思考・論理・分析「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践を読んで~

思考・論理・分析「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践を読んで内容をアウトプットしていく。

論理的思考とは何か?を体系的にまとめられた一冊になっているので、

思考とは?

論理的に考えるとは? が分かる本になっている。

思考とは

思考とは、「思考者が思考対象に関して何らかの意味合いを得るために頭の中で情報と知識を加工すること」である。

ヒグマ

また、「思考とは究極的には同じと違うの認識作業である」。

つまり物事を分かるためには分けることが重要である。

分けるための3要件が

①ディメンジョンの統一

②クライテリアの設定

③MECEであること である。

①ディメンジョンとは抽象水準のことを指す。適切に分けて比べるためには、比べる事象が同一次元上になければならない。

例えば、「野菜とりんごはどちらが好きか」という質問があるとする。

この比較は、二つの抽象水準が揃っていない。

この場合のディメンジョンが揃った良い質問であるためには、

「野菜か果物かどちらが好きか」というカテゴリーで聞くか、

「りんごとにんじんどちらが好きか」と個別の対象でなければならない。

②クライテリアとは、思考対象を分類する場合の切り口、つまり分類基準を指す。

例えば食べ物を分類する場合、「素材」を分類基準にすると、

「野菜、果物、肉、魚・・・」と分けられる。

「料理の種類」によって食べ物を分けると、

「和食、中華料理、フランス料理、韓国料理・・・」と分けられる。

このように思考対象となる事象には様々なクライテリアが存在する。

したがって、正しい思考成果につながる正しいクライテリアとは、
思考の目的によって異なる。

例えば、先輩が「和食に飽きたなあ」と言っていた場合、

「素材の種類」というクライテリアで分けて、

「魚料理はどうですか?肉料理はどうですか?」と聞くのは有効ではない。

「中華、洋食、イタリアンどうしますか?」という分け方にするのが最も
満足度の高い答えを得られる可能性が高い。

③MECEは、「モレがなくかつダブりがないこと」である。

例えば、人間という対象をいくつかの切り口で分類してみる。

男性と女性で分けると、全ての人間をカバーすることになるし(モレがない)、かつ男性でありながら同時に女性である人間もいない(ダブりがない)。

同様に血液型で分類することもできる。

このように思考対象をモレなくダブりなく分ける方法がMECEであり、
正しく思考するための有効な分け方の方法論である。

MECEに分けられていないと起こる問題の例を挙げる。

例えば、「20・30代の女性」を「主婦」と「OL」と「学生」に分類するケースがある。これは化粧品などの新商品の開発やマーケ戦略を立案する場合に、市場調査を行う際にしばしば見受けられる分け方である。

この分け方だと、
例えば「家事手伝い」や「フリーター」がモレてしまっている。

また、「主婦でありかつ同時にOLである女性」も数多く存在するため、
ダブりが生じている。

以上のように、「20・30代の女性」を「主婦」と「OL」と「学生」に分類するのはMECEではない。

この分け方で市場調査を行うと、「家事手伝い」や「フリーター」の集団の声が抜け落ちてしまう。

また、「主婦でかつOL」をしている女性は、専業主婦よりも明らかに忙しい生活をしていて時間に対する感覚が異なるはずだし、

未婚でOLとして働いている女性と比べると買い物の対象となる
アイテムの範囲や金銭感覚がかなり違うはずだ。

つまり、分類がMECEでないとモレの部分やダブりの部分の調査が不正確になってしまい、正確な実態を知ることができなくなってしまう。

論理とは

「ある主張が何らかの根拠に基づいて成立していること」を
論理構造という。

そして論理構造において
「根拠から主張を導く思考のプロセス、思考の道筋」が「論理」である。

画像2

「私が今までにあったアメリカ人は皆金髪であった。だからアメリカ人は全員金髪であろう」という論理構造は形式的には正しい。

しかし説得力がないと感じる。

一方で、「私が今までに見たことあるミジンコはすべてスルメイカより小さかった。だからスルメイカよりも大きなミジンコは存在しないであろう」。

こちらは説得力があると感じる。

この違いは、話の聞き手が論理構造の中で示される意味内容を自分の知識と突き合わせて、納得できる/納得できないの判断を行うからである。

論理的であるとは、形式的な論理構造が正しいだけではなく、

主張の内容が現実的に妥当かもセットで考えなければならない。

分析とは

分析とは、分けて分かるための実践作業である。

定義としては、
「収集した情報を要素に分けて整理し、
分析目的に合致した意味合いを得ること」である。

合理的な分析をするうえで「結論の合目的的性」を確保しながら「分析プロセスの効率性」をが重要である。

それを実現する極めて有用な手法「イシューアナリシス」がある。

テレアポをイシューアナリシスで考えてみる

イシューとは、「結論を左右する重要な課題事項」である。

イシューアナリシスとは、分析プロセスの早期の段階において、

「まずイシューを設定し、そのイシューに対して集中的な分析作業を施すことによって、合目的的な結論を効率的に得ようとする分析手法である」

画像3

テレアポで考えてみる。

アポ数という目的を達成するために出てくる指標としては、

コール数、コール効率、コール時間、担当者接続数/率、アポ化率がある。

画像4

上記はとある週の僕のコール実績である。

ここでまずはイシューを設定する。

今回は「アウトバウンドコールにおける接続率」とする。

アウトバウンドの場合、接続したとしてもシャットアウトされて話を聞いてもらえなかったり、弊社のような広告代理店との契約が既にあってアポまで結び付けられないことが多い。

そこで接続率を設定した理由としては、
まずは話を聞いてくれる人に会う絶対数を増やすことが重要だと思ったから。
また、ほかリードに比べて著しく接続率が低いため、改善の余地があるのではないかと思ったから。

イシューツリーとしては、下記で分けた。

画像5

夕方18時以降に電話受付が終了しているというパターンが多い。
それまでの時間に目標コール数を達成できる業務設計をして、
つながる可能性のある時間にかける。

現在都市圏では、コロナによるリモートワーク導入企業が増えている。
そこで地方のみにかけていく。

受付の方にどういう話か分からなくて、
とりあえず不在と逃げられているパターンが多い気がする。
どこの企業にも同じようにトークを展開しているので、
企業に合わせた受付突破スクリプトを作成する。

上記の仮説に対して検証をして、結果がどうだったか?を見ることが
イシューアナリシスのプロセスである。

まとめ

論理的思考について、定義から具体例までまとめてある本である。

意識せずに普段している思考のメカニズムが言語化されたので、

これはロジカルとは言えないなと自分で区別ができそうだ。

サポートしていただけたらリクエストにお応えして、プリズンブレイクのティーバッグのモノマネを披露させていただきます!とても嬉しいということです。