物事は白か黒、ゼロか百ではない
ぼくは物事を極端に考えてしまうクセがある。
両極端なのだ。
なにかミスを犯したら自分の全てを全否定しまう。
何かをやるかやらないかの選択では、全くやらないか全てやるかの二択になる。
二択しかないなど、世の中の物事はそんな単純な話ではない。
白と黒の間には無数のグレーがあるし、ゼロと百の間には無数の数があるのだ。
何かミスをしたとしても、自分のすべてがゼロになるわれではない。
自分のたくさんある人格のごく一部が10か20になっただけの話なのだ。
そう考えれば気持ちはずいぶん楽になる。
自分を単純化し、自分の人格を決めるパラメーターは1つで、取りうる値はゼロか百。
確かに楽だろう。しかし極めて危険である。
些細なことで自分の価値はゼロになったり百になったりする。ふれ幅が大きすぎるのだ。
こういう急激な変化は心身を疲弊させ、生きる気力をも奪っていく。
自ら命を絶つ前に、グラデーションの世界へ移住せねばならない。
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