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最高だった2020年の話

2020年は最高の一年だったと言える。異論は認める。認める余裕があるほどに心が凪いでおり、こんなに凪げているということはつまり、今年が最高の一年だったということだ。だから今日はこんなに最高な一年を、noteという最高に便利でおしゃれで人権意識の高いプラットフォームで共有したいのだ。

まず最高だったのは、無事に誕生日を迎えられたということだ。4月14日、なぜかこの時期放送されていた志村けん特番の録画をまだ消化できていないさなか、わたしは33歳になった。ひとつ歳をとるということは、これはもうはっきりと大変なことである。なにせ毎日飯を食い、睡眠をとり、かつ働かねばならないのだ。それを一日も絶やさずつづけられたことは、当然最高と言って差し支えないだろう。

次に最高だったのは、在宅勤務の機会が増えたことだ。完全在宅では売上が下がるという経営陣の判断の下導入された部分的在宅勤務制により、通勤ストレスが軽減され、さらには隙間時間で家事を進めることが可能になり、誰も遊びに来ない家を整然と保つことができた。

えーと、そうだ、次に最高だったのは、読書の時間が増えたことだ。これにより知識は拡充され文体は鍛えられ、わたしの読みてないし書き手としての能力は飛躍的に向上した。

そうだ数字だ、数字にこそ具体的な最高が表れている!たとえば残高などはどうか。帰省や旅行やフジロックがなかった分、減少の速度が落ち貯金額は数十パーセント増えている。これほどの貯金があれば洗練された服を買い、旅行はできずとも近場を一人で散策することが可能だろう。きっと高価な服だから、2メートル離れても人目を引けるはずなのだ。

私は他の最高も見出したが、それを書き留めるにはこの余白は小さすぎる。また、今年を振り返るにあたってなにか巨大なことを忘れている気がするがきっと気のせいだろう。いや、気のせいにちがいないのだ。

次回の更新は2021年1月2日(土曜日)です。

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