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野放図メイキング・その1

ありがたくもメイキングを見たいというお声をいただいたので、この過去最高にしっちゃかめっちゃかなsaiの中身をみせていきたいとおもいます。なぜファイル名を付けなかったというくらい今回しっちゃかめっちゃかです。ただイラスト上の技術もあれですけど、他の人のメイキングと違って組み立て方とか参考とかそこらへんもしゃべっていこうとおもいます。

コンセプトと第一案

コンセプトと言ってもそんなに堅苦しいものではないですが、「何をかきたいか」ていうテーマというか絵で伝えたいことというか、まだ堅苦しいですねAWAKENのカルマの脚の模様がみどりじゃなくて暗い色だったからもうリーシンのタトゥーとおそろいみあるじゃんかくっきゃねェ!はいこんなかんじです。

こんなかんじでもりあがりましたので(赤字参照)
そんでとりあえずかいてみたのがこちら

リーシンが目を隠しているのでかなりの確率でリーシンが後ろをむいてしまいますごめんねリーシンでも私貴方の背中が好きでクラシックスキンを好きになったようなものなのでゆるして。いっぱい背中かいて道連れを増やしていこうとおもいます。
でもこれ、かなり似た構図の絵をかいてることにきがついて。同じ構図の絵でも時が絶つと違う工夫をするからいいっちゃいいんですけど、ほかの絵の優先がたてこんでこれがいっとき放置状態になりました。

それで2月に色々他のことをした後、この絵を見つめなおして「これはこれでいいけど、もうちょっと別の構図でかいてみようかな」ってなりました。そこで別の構図の基幹になるのが最初のコンセプトのわけです。つまりタトゥーを、タトゥーをみせたい

下書きと線画

今回かきながらメイキングではないのでちょっと統合してますが

いつもリーシンとカルマも別レイヤーに書いているのですが今回あとで統合しちゃって左上の1枚がそれです。ぐっちゃぐちゃです。でもぐっちゃぐちゃなりに下書きの段階で色をガンガンわけることによって当人の頭ではどうにかなってます。他の3枚は、線画をかきながらわからなくなったところを捕捉するような形で後からたしていきます。線画であやしいところがあったらポンとレイヤーをたしてそこだけ下書きを足すのです。レイヤーをわけているから本来のラフと表示の透明度をかえられるのでみたいところだけ濃くできたりします。私は前までラフをざっくりかいて線画でそこからきれいにかこうとしてあーでもないこーでもないってやってたので下書きを増やす方向にきりかえました。

出来上がった線画はこちら。リーシンの筋肉は先ほど下書きにかきましたが背中は塗り一辺倒です。

リーシンの背中の筋肉については手元の人体本をよんでいてうなっていたわけですがこの画像をみてだいたい疑問がとけたというか、人によってこんなに筋肉の発達の仕方違うんですね…。リーシンは3Dモデルでも僧帽筋が目立つけど前までぜんぜん僧帽筋を膨らました感じでかけなかったんですがこれを見てようやくなんかちょっと前進できました。

あと最近みつあみをさぼり気味だったので今回三つ編みもガチ目にかきました。その際pixivの投稿を参考にしました。こちら

以前は「補助線とかめんどくさ」とスルーしていたのですが思ったより全然面倒でなく形がかえやすい、とくにリーシンは首にまくので一端横になる見目があると絵としてリアルさがあっていいですねえ。

グレー下地・立体影

私は去年からこのブログを基にした描き方で色を塗っています。実はこれより前に個人のメイキングでこの方法をしっていたのですが、その絵だと「影がモノクロだからなんかくすんでみえる…」と避けていたのです。ですがこのブログのモノクロの上にいったん色をのせる、という方法は目からうろこで。さらにその当時よりレイヤーの合成モードも色々試しているので自分のやりたい色にもっていけるようになりました。

というわけで影だけのモノクロレイヤーはこちら。でもこれ物質的な立体感を表す影だけを主にかいてます。

物体影って私がよんでるのはこの上の引用の2の部分ですね。環境の光はこのグレーでは考慮してないです。私この図をみるまであんまり環境光とか影とかうまく意識できなくて…何年おえかきオタクしてきたよってはなしですが去年なんです去年仕入れた知識なんですやったねまだ私伸び代ある。

そういうわけでまず1のグレーのうえに2で色をのせて3で色をぬりわけていきます。ソフトライトで合成した影色があるとないとでまろやかさがかなり違うと思います。この2の色は適当にいつもこういう色で塗ってから、色相・彩度・明度の色調整でぐりぐりつまみをうごかしてきめます。なお塗ってる途中でもかえていきます。3は色ごとにレイヤーをかえた塗り分け部分がはいっています。私はほんとに推しができたらそればかりかくオタクなのでパレットに色を常備しておいてます。これで常に早い地塗りができます。なおふつうはこの地塗り、オーバーレイでグレーの色から重ねていくのが先の講座のとおりで、私もこれ最初はこのフォルダをコピーして乗算とオーバーレイのレイヤー合成にそれぞれしていたのですが、なんかやたら彩度も明度も強すぎるということで今回は乗算だけにしてみました。しかも70%。これはもう基本に1グレー2ソフトライト影色3着色レイヤー(同じものをオーバーレイ+乗算)という基本があって、そのときどきの絵の雰囲気でオーバーレイや乗算の不透明度をいじっているようにします。後から融通がきくのがいいですね。

そしてこっからしっちゃかめっちゃかになっていくわけですが今回の記事はここまで。その2に続けたいと思います。

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