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クリスティン•マグヴィ ー (噂前)

前回の続きです。といってもフジコさんとのその後ではなくて、スティーヴーニックス。からのクリスティンマグヴィー。
というのも前回沢山コメントを頂きまして、その中で初めて知った事がいくつもありました。ひとつは、Sニックスがクリスティンマグヴィーの悲報の後、悲しみから立ち直れていないという話です。

悲報の後のニックスのコメントです。
「彼女は私のソウルメイトでした。私たちはあのバンドで自力で頑張っていました。いつもそうでした、お互いを守っていたんです。
病気は知らなかった…。土曜は元気だったのに。ロンドンにいたかった、ロンドンへ行きたかった。でも待つように言われたの。向こうで会いましょう、マイ・ラヴ。私のこと忘れないで」
突然だったのでしょうね。落ち込んだ様子が窺えます。

あと、再結成ライヴ「ザ•ダンス」の事。
これフルライヴ動画がある事を忘れていて、記事の後に観ました。
この時、クリスティンとスティーヴィーは二人とも50歳を越えているんですね!確かにニックスは動きがオバサンぽくなったと思いましたけど、クリスティンは…若い!細い!(&ツアーしたくなさそう)↓

ここで50歳以上ということは、あの「噂」の時は34歳で、彼女のキャリアスタートが24歳なので、噂前は10年もあったのかぁ。
もちろんフリートウッドマックの歴史は長いし、アメリカ組二人と合流前は、彼女がバンドの顔だったわけです。

どうも「噂」前のフリートウッドマックのアルバムは沢山中古レコード店に残ってるイメージがあって、よく目にしたジャケットが ケーキを食べるゴリラとか、裸男とか、枯れ木、怒るペンギンとか、意味不明で買う気にならなかったんですよね。

↑でも聴いてみると、その後の超ナイスポップとはまた違った、クリスティンの英国を感じる歌声がイイです。

1973年 売れてなさそう

前回記事で頂いたコメントは、感じ方は人それぞれなので興味深かったです。
Sニックスのソロ3rdはどっぷり80’sサウンドなので苦手という方、2ndが好きという方、マリアマルダーの真夜中のオアシスは最高の声多数、ニックスはドリームスが一番イイの声多数、クリスティンの魔女的叔母さん加減がいい、いやパットベネターもカッコいい、いや私はハートのナンシーがイイ!
…って、ハートは特に好きでもないし、のはずなのに、あの「ネバー」のMVを見て、私は悩殺されました。

話が逸れました。頂いたコメントで、フリートウッドマック黄金期五枚という言葉も知らなかったです。ファンタスティックマックからの五枚でしょう。確かに噂の後も80年代のミラージュとタンゴインザナイトも特大に売れましたし、私も好きです。この五枚はもう偉大ですね。サッカーJリーグに例えると、それまで優勝できなかった川崎フロンターレが2017年から五年連続優勝を重ねて最強になることを連想します。でももう有名選手は片っ端から海外へ行ってしまい今は下位にいます。仕方ないですね。

また話が逸れました。言いたかったのは、頂くコメントに触発されて「ザ•ダンス」のライヴも見てクリスティンの若さに驚き、彼女が紅一点だった頃の、ケーキを食べるゴリラや裸男などを聴いてみたのですが、彼女の曲ってどんどん成長していってます。裸男の「クリスタルの謎」の彼女の曲なんかどれも美しい!そしてその次作が、
ファンタスティックマック ↓

1975年

ここには、クリスティンの素晴らしい三曲があります。オーヴァーマイヘッド、ウォームウェイズ、そしてセイユーラヴミー。
こうして英国期から聴いていくとファンタスティックマックこそクリスティンが大きく花開いた作品なんだと感じます。アメリカ組にも刺激されたのでしょう。

今までは、クリスティンマグヴィーの好きな曲は「噂」の中の有名曲、ドントストップ、ユーメイクラビンファン、ソングバードの三曲でした。でも今は変わりました。噂前のクリスティンがイイです。

自分の好きなミュージシャンや曲って、なかなか変わらないですよね。歳をとると尚更です。でもnoteで趣味の近い方の声に触発されて素直にそれも聴いてみよう、昔聞いたけどまた聴いてみようという気持ちなります。そうやって先入観を変える事ができます。

ソロ1st 1970年 このジャケは買う

再結成ライヴ「ザ•ダンス」の時、ツアーを嫌がるクリスティンをメンバー全員で「あと一回だけでいいから」と再結成を説得したそうです。ファンタスティックマックの時も活動の拠点を英国からアメリカに移すことに、彼女はひとり反対していたそうです。

本来家庭的な英国人であろう彼女は、私が避けてきた意味不明なジャケットの時代に、まるでロンドンの街のように、しっとりと存在していました。

悲報の時、ニックスが「ロンドンにいたかった」と言った意味が分かる気がします。

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