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漫画のノウハウとイベント告知の話

どーも、まりたです。

各所ですでに告知させてもらったりもしてますが、1月23日にオンラインイベントに登壇することになりまして、今回はそのイベントの話をつらつらと。

こんな立派なイベントページも作ってもらって、自分で見ても「なんや分からんけど面白そうやんけ」と他人事のように思っちゃいます。
が、ぶっちゃけた話、今のところ集客状況あまり芳しくないようで…

思うに、無料イベントとは言え「事前の申し込み」ってハードルを越えてもらうには「なんや分からんけど」では弱いってことなのではなかろうか。
告知に必要なのは「なるほどタメになりそう」なのだろう。きっと。

漫画でもそうだよね。
第一話を読んで「よく分からんが面白い漫画」と「具体的に❝ここが面白い❞が分かりやすい漫画」だと、後者の方が売れやすい。
(個人的な好みで言えば「よくわからないけどなんか面白い漫画」大好きなのだけど、まあそれはそれとして)

例えば、主人公が終始「誰やねん」では読者は読み続けてくれない。
だから、漫画家は魅力的な主人公の創造に手を尽くすし、第一話でいかにその魅力を伝えるかが重要だったりするわけだ。

さて、ではこのイベントの主人公は誰か?

…………
……
…俺だ\(^o^)/

主人公は変えられない。
イベントに向けて急遽何か分かりやすいキャラづけを追加するとかも、まあ悪手だろう。
「誰やねん」を避けるための詳細な自己紹介は必須だが、それはイベント内やリンク先のページでは出来ても短い告知文に盛り込むのはちょっと難しいし、そもそも僕の告知が届く相手はまず僕が何者か(プロの漫画家なんですよ、知ってた?)くらいは知っているハズだ。
ましてやこの文章を読んでくれている人なら(そして最後まで読み続けてくれたならなおのこと)、どんな奴かもなんとなくわかってもらえるだろう。

では主人公を変える以外で「よく分からなさ」を潰すとしたら漫画ならどうするか…

そう、設定の説明と見直しである。

漫画を描いていて往々にしてやりがちな失敗が、設定が作者の頭の中に細かくあるが故の、説明不足だ。
設定を知らない者が感じる違和感に、作者はそれを知っているから、気づくことが出来ない。
何故このキャラクターは突然怒り出したのか、AとBの選択肢があって何故迷わずAを選ぶのか…そういう些細な違和感も積み重なると読者にとってのストレスになる。
ストレスがあると、多くの読者は読むのをやめてしまう。

イベント告知の場合も、告知文を見て頭の中に❓が乱立するような告知文では、わざわざリンク先に飛んで申し込みをしようという気にはならないだろう。
であれば、するべきことは❓が出そうな箇所を探してきっちり説明する。あるいは、その箇所をはじめから削ってしまうことだ。

さて、先のイベントページリンクをTwitterなどに貼った際に表示される説明文を見てみよう。

「漫画家から学ぶクリエイティブ術!」LAB Store出品者を応援するイベント第1弾!開催|新しい働き方LAB by ランサーズ

この中で❓が発生し得る箇所(説明が必要な箇所)はどこだろう?

思うに、「ランサーズ」「LAB Store」「新しい働き方LAB」の3ワード、これらは知らない人にとってはなんだかわけのわからない結界の呪文にすらなり得るのではなかろうか。

基本的に今回のイベントは「新しい働き方LAB」を母体としたFacebook上の「Creative LABコミュニティ」の参加者に向けたもので、そのコミュニティ内にいる人であれば「ランサーズ」「LAB Store」はまず知っているので、参加資格者を選別する呪文という認識は、あながち間違いではない。
とは言え、Twitterやブログ等で告知をする以上、少なくとも登壇者としての僕に求められるのはきっと、外から人を連れてくることだろう。

つまり、上記リンクに「よろしく」の一文を付けてシェアするだけ、みたいな告知のやり方ではおそらく全然足りていないのだ。

①「ランサーズ」とはクリエイティブ系のフリーランスが多く在籍する日本最大級のクラウドソーシングサービスで
②クリエイターたちの『つながり・気づき・学び』の場としてFacebookで「Creative LABコミュニティ」を運営していて
③ LABメンバーが出品できるECサイトが「LAB Store」である

この3点を説明し、その上で
「LAB Store」出品者を応援する企画として、今回出品者の1人である僕にイベント登壇のオファーがあったことが説明できると、おそらく告知としてはスッキリする。

また、僕がかつて週刊連載も経験したプロ漫画家で、去年から広告マンガの仕事などを受け始め、ランサーズ経由でもいくらか仕事を受注していること、
クラウドソーシングで仕事をするにあたって、おそらく商業作家としての経験やノウハウが役に立っていることなんかをアピールして、
それらの話をうまくイベントで話せると、いいんじゃないかと思う。

今回のこの、告知に関する考察もそうだけど、
なんであれ「ものの考え方」みたいなものには共通するところがあるもので、活かす気さえあれば分野が違う人の話でも何かと役に立つものだ。
僕の話が、僕と同じように迷えるフリーランスや、フリーランス以外でも働く人、いやさ学生さんでもいい――誰かの役に立つことがあれば、幸いです。


そんなこんなで、結局のところ今回、『「告知とは」を考察している体のイベントの告知』だったわけだけど、
………やっぱこれ、告知としては長すぎるよなぁ(^^;

https://www.lancers.jp/lab/detail/529

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