だから雨も好き
先週の日曜日は晴れ間からの小雪がちらつき、それが陽の光の中で控えめに輝いていて、開店準備で急がしい時間帯にも拘らず見入ってしまいました。
同僚にも声を掛け、2人で暫し時を忘れた…。
あれは素晴しい1日の始まりでした。
夜の庭と小雨の降る日の庭というのは、魔法使いが姿を見せる時。
そんな事を素直に感じてしまいます。とにかく植物たちが輝いていて、レインコートのフードに落ちる雨音が、まるで森の中に佇んでいるかの様な効果音となってくれます。
無造作に放っておいた剪定枝を手にすれば、それで魔法が使えてしまいそうな…。
ちょっとだけ、枝を振ってみた。
何も起こらなかったけれど、庭木で休んでいたカササギが、「残念だったわね…」と言いたげに、こちらを見下ろしておりました。
ヒヤシンスは水耕栽培だったものを昨年の秋に地植え。
咲きますね、これは。
ふっと、笑みがこぼれた。
雨の力でミント類が程好く香り、飛んでったこぼれ種から芽吹こうとしている花々は、人の想像を超えた景色を創り出す。
植えた覚えのない草たちも植栽の中で上手く馴染み、
オオイヌノフグリやホトケノザ、カラスノエンドウから蜜を貰うミツバチを見てしまったら
最高に幸せな気持ちになれるのでした
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